防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年9月5日(土)13:21~13:27
場所
自衛隊中央病院1Fモニュメント前
備考
自衛隊中央病院大量傷者受入訓練視察後の河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:今日、自衛隊中央病院の大量傷者受入訓練を視察して、まずその感想からお願いします。

A:スポーツイベントでテロが起きたということで、大量の傷者受入訓練というものを視察させていただきました。こうした訓練が、きちんと行われるということが、いざという時に非常に重要なんだろうと思います。こういう大量傷者受入れの成果が、今年の「ダイヤモンド・プリンセス号」の患者さんの受入れにも非常に役立ったということがありますので、しっかりとこうした訓練の成果をまとめて、来年のオリンピック・パラリンピック、万が一の時に対応できるようにしてもらいたいと思います。

Q:おっしゃられたように来年、東京オリンピック・パラリンピックが予定されていますが、防衛省・自衛隊としてどのような態勢で臨んでいくのか、また、今後の課題などあればお願いします。

A:東京オリンピック・パラリンピックに向けて、自衛隊は勿論、このテロに対する警備、対応をしっかりやっていかなければいけませんし、それに併せて、オリンピック・パラリンピックの開催会場として、自衛隊の施設を提供します。また、自衛隊の体育学校には、オリンピックを目指しているアスリートもいるわけですから、様々な場面で、防衛省・自衛隊しっかりやってまいりたいと思います。今日は、防衛省・自衛隊だけではなく、関係機関とも連携をした訓練を行いましたが、来年のオリンピック・パラリンピックに向けて、更に関係機関との連携を密にして、スムーズにできるようにやっていきたいと思います。

Q:新型コロナウイルス感染が拡大している状況だと思います。今後、大量のけが人を受入れる時に、コロナウイルス対応というのが非常に重要になってくると思うんですけれども、その辺り訓練を視察されてどのようにお感じになられましたでしょうか。

A:やはり、コロナ禍ですから、まず、コロナに感染をしている恐れのある方、しっかり感染を広げないように対応するというのが非常に大事だと思います。受入れの最初のところで、そうしたトリアージをやりながら、受入れが進んでいくということを、しっかり見させていただきました。未だに感染ゼロを続けていますので、そこは安心して任せていけるのではないかと思います。

Q:大型で非常に強い台風10号が九州地方に接近しております。防衛省・自衛隊としてどのように備えて対応をされていますでしょうか。

A:鹿児島県知事から第8師団長に十島村約200名、台風が来る前に安全なところへ事前に搬送要請がございまして、既に完了いたしました。陸・海・空それぞれのヘリコプター等を使って移動することができました。今後に備えて、今22,000人の態勢で何か起きた時に対応ができるように初動態勢を組んでおります。更にそれが広がった場合には、対応ができるように各部隊それぞれ指示が出ておりますので、自衛隊としても万全を期して備えていきたいというふうに思います。

Q:沖縄のですね、普天間飛行場のですね、泡消火剤流出事故に関して、この事故の原因がですね、米兵によるバーベキューだったとわかりました。これに関する受け止めをいただけますでしょうか。

A:バーベキューをどこでやってはいけないかという場所の指定の見直し、それから様々な設備の不備で泡消火剤が本来入っていくはずのタンクが、水が一杯だったことで流出が起きてしまったということがありますので、そうしたルールの見直し、施設設備の点検、そうしたことに加えて、先般グアムで、まずPFOSが含まれている消火剤を他のものに替える、米側はPFOS、PFAS含めて全部転換をしたいということですけれども、我々としてはまずPFOSからの転換をやり、二段階でやるということであるならば、少し米軍と連携してしっかりやっていきたいということで、エスパー長官もタスクフォースを立ち上げてこの問題非常に関心を持ってられますので、日米そこはしっかり連携していきたいというふうに思います。

Q:アメリカのシンクタンクがですね、北朝鮮がSLBMの発射兆候があるというような話があります。9月9日に建国記念日を迎えて、その前後にでも発射するのではないかという憶測もありますが、防衛省の態勢を教えてください。

A:常に北朝鮮情勢については、防衛省・自衛隊しっかり情報を取り、また日米間でも連携をしております。

Q:ミサイル防衛体制についてですけれども、来週にも安倍総理がですね、新たな安全保障戦略に関する談話を出すという報道も出ておりますけれども、検討状況はいかがでしょうか。

A:報道は見ましたけれども、しっかり検討をしているということしか、今申し上げられません

Q:ミサイル防衛の判断を次の政権に委ねるという報道が。

A:報道は知っております。

以上