防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年8月22日(土)13:12~13:19
場所
航空自衛隊横田基地基地会議室
備考
空自横田基地視察後の河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 航空総隊司令部は、対領空侵犯措置、あるいは弾道ミサイル防衛、24時間365日、一瞬の隙もなく日本の領空をしっかり守ってくれております。この航空総隊の司令部の実情をしっかりと認識をできたというのは、大変良いことだと思っております。また、シュナイダー在日米軍司令官とも様々な意見交換をさせていただきました。コロナの状況の中で、久しぶりにお目にかかることになりましたが、非常に有意義な意見交換ができたと思います。

2 質疑応答

Q:今日、航空総隊司令部視察されて、具体的にはどういうところを視察されて、また視察の受け止めを改めてお願いします。

A:司令部の中で弾道ミサイル防衛にあたってくれている隊員の実情をしっかりと見させていただきました。また、対領空侵犯措置、その他に関する詳細なブリーフィングをしていただきました。

Q:御感想をお願いします。

A:非常に隙の無く、しっかりやってくれているということを心強く思っております。

Q:シュナイダー司令官との面会で、ミサイル防衛、また、在日米軍基地内でのコロナ対策、それから対中国の脅威に対する日米の連携とあると思いますけれども、どのような話題を話されて、また、どのようなやり取りをされたのでしょうか。お話しできる範囲でお願いします。

A:幅広く意見交換をさせていただきました。地域情勢からコロナウイルス感染症まで現状の課題となっていることについて、色んな意見交換をいたしましたが、特に、コロナウイルス感染症については、情報を的確に発信をしてくれて周りの周辺自治体の不安をいち早く取り除いてくれたということは、非常にありがたいと思っております。コロナウイルス感染症について、何かあれば相互にしっかり意思疎通をしながら、必要な支援はやっていきたいと思っております。また、地域情勢についても、様々意見交換させていただきました。

Q:ミサイル防衛や対中についてはいかがでしょうか。

A:様々意見交換をいたしました。

Q:ミサイル防衛体制についても意見交換されたということなのですが、特に、日本ではアショアを断念して以降のあらゆるミサイル防衛体制について議論をしているところだと思いますが、そういったお考えをシュナイダー司令官にお伝えして、シュナイダー司令官からは、どのように連携を強化していこうという一致点が見られたとか、その辺りもう少しお願いします。

A:イージス・アショア、あるいは弾道ミサイル防衛について、私の考え方を少し申し上げました。司令官からの発言については、私から申し上げることは差し控えたいと思いますが、この分野についても日米しっかり連携していくことが大事だということで、一致したと申し上げてもよろしいと思います。

Q:尖閣の状況について、シュナイダー司令官、先月、記者会見で日本を支援していくという趣旨の発言があったと思うのですが、そういった尖閣情勢とか対中国情勢については、どのような意見交換をされて、先方とはどのようなことを確認されましたでしょうか。

A:地域情勢全般について、意見交換をいたしました。一つ一つ詳細について申し上げるのは差し控えたいと思いますが、認識はそんなに齟齬はないと思います。

Q:シュナイダー司令官の方から、先月、記者会見で司令官は、尖閣諸島周辺での警戒監視任務の支援に当たる用意があるという発言があったのですけれども、こういったやり取りについてはどうだったでしょうか。

A:申し上げましたように、地域情勢全般について意見交換をいたしました。向いている方向性は、そんなに違いないと思います。

Q:先ほどおっしゃったアショアとか弾道ミサイル防衛について、大臣のお考え方をお伝えしたとありましたが、もう少し具体的にどういったことを伝えたのでしょうか。

A:イージス・アショアの配備を断念をするということになりましたが、北朝鮮のミサイルの脅威というのは、まだ厳然として残っているわけで、どのように情勢を分析して、どう対応していくのかということについて、私の個人的な考えを申し上げました。

Q:新型コロナウイルスに関して、改めて何か要望したり、対策についてどういったやり取りがあったのでしょうか。

A:特に何か要望するというよりは、在日米軍のそれぞれの基地がしっかり情報を発信してくれているということに、改めてお礼を申し上げたところです。現時点で感染が急速に拡大をしているという状況にはないと思いますが、何かコロナウイルス感染症で支援が必要な場合には、自衛隊も中央病院をはじめ、様々知見を持っておりますから、そういう部分で支援をするのはやぶさかではないということは伝えましたし、お互いにこの感染症対策にしっかりお互い助け合えることはしっかりやっていこう、そういうことを話し合いました。

Q:駐留経費については何か話題になりましたでしょうか。

A:ありません。

Q:ミサイル防衛につきまして、北朝鮮のミサイルの脅威が厳然と残っていると大臣はおっしゃいましたけれども、そういった脅威に対してどのように対処すべきだとお考えなっているのか、大臣のお考えを聞かせて下さい。

A:北朝鮮が様々な新しいミサイルの技術の獲得を目指しているというのは、現実に起きていることだと思います。それをどのように情勢として分析をし、対応するかというのを、今、NSCを含めしっかり検討していかなければならないと思っておりますので、防衛省としてもしっかり情勢を分析しながら対応を考えていきたいと思っております。

以上