防衛大臣記者会見

日時
令和2年5月8日(金)11:04~11:46
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
河野防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 最初に、個人的なことではありますが、岡本行夫さんがコロナで亡くなられたということで、外務大臣時代、大変お世話になりましたし、また飯行きましょうなんて話をしていたものですから、ちょっと驚きました。沖縄の件でも様々御発言をいただいたり、御提言をいただいたりということもございました。ご冥福をお祈り申し上げたいと思います。護衛艦「きりさめ」が5月10日に出港いたしますが、出港後14日間、日本近海で訓練を続け、停留と同様に14日間乗組員が隔離された状況で、PCR検査も出港後行います。PCR検査で全員が陰性であることを確認し、14日間の期間を経た上で、中東に向けて動いていくということで、乗組員の健康をしっかり守っていきたいというふうに思っているところでございます。富士総合火力演習(総火演)につきまして、5月31日まで緊急事態宣言が延長されたことを踏まえまして、例年この教育演習には、中心部隊であります富士教導団に加えて、第1空挺団、水陸機動団を含む約1千名近い部隊がこの富士教導団に加わって行いますが、本年は、富士教導団、今年1,810名(※1)に加えて座間の第1施設団から10名(※2)、これは部外との接触をすることなく富士に移動することができますので、この座間の第1施設団10名(※2)を加えた演習ということにいたします。例年、全国の学校、部隊、約4,000名が研修をするわけでございますが、本年は静岡県内の学校、部隊約千名に限定をすることとしたいと思います。さらに、感染防止対策は万全にしていきたいというふうに思っておりますが、実施の最終判断は、学校予行予定日21日の前日、20日に最終的な実施の判断を行うことといたします。先週金曜日、カナダのサージャン国防大臣、それから昨日、オーストラリアのレイノルズ国防大臣と電話会談をいたしました。相互の感染症対策について意見交換をいたしまして、さらに情勢認識、二国間の防衛協力について幅広い意見交換を行ったところでございます。カナダのサージャン大臣との会談では、感染症対策、カナダも自衛隊同様に生活支援等を行っておりますが、防衛当局として自治体・民間部門を積極的に支援する必要があるという一方で、サージャン大臣も、自然災害等が発生した場合には、カナダも軍が動かなければいけないということで、余力を持っているということが大事だ、という話がありまして、そこは我々も全く同感でございます。我々から、自衛隊が期間を区切って、民間部門に支援の移行をしているという話をいたしまして、そこについて色々な議論がございました。オーストラリアのレイノルズ国防大臣との間では、北朝鮮あるいは東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換し、日豪しっかり今後も連携していくことの重要性で一致しました。東シナ海・南シナ海で起きている事象を含め、力による一方的な現状変更の試み、あるいは緊張を高めるいかなる行為にも強く反対をする、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であるという考えを共有したところでございます。令和2年度に新編することとしておりました宇宙領域専門部隊につきまして、昨日、省内の訓令改正手続きを終了しました。名称は「宇宙作戦隊」とすることと最終的にいたしまして、新編に向けた最終準備を行った上、今月18日に部隊を新編することとしました。18日に隊旗授与式等を行うことを予定しております。自衛隊史上初めての宇宙領域専門部隊として、宇宙状況監視等、宇宙空間を安定的に利用するための活動を行う部隊であり、わが国の宇宙領域における優位性を早期に獲得する観点から、非常に意義があると思っております。自衛隊員のコロナへの感染状況13人に変わりはございません。新たな感染者は出ておりません。13人の内10人が既に退院をし、2名入院、1名宿泊施設でそれぞれ治療療養中でございます。また、緊急事態宣言の期間中における防衛省の教育訓練、勤務体制の方針に関する大臣指示を4月17日に出しておりますが、緊急事態宣言の期間が5月31日まで延期されたということを踏まえまして、大臣指示を改正し、適用期間を5月31日まで延長することにいたしました。引き続き、複数の部隊が集合して行う教育訓練は実施を控え、駐屯地・基地の人数の半数を超えるものが参加する教育訓練は、原則として、中止・延期。中止・延期をし難い教育訓練の実施の可否については、防衛大臣に報告した上で、判断をするということといたしました。警戒監視、災害派遣等の任務遂行は万全を期すとともに、出勤する職員が各機関の職員の半数を超えることがないよう、交代制勤務の実施に取組み、また、帰省を含む不要不急の外出を厳に慎むこととしております。

2 質疑応答

Q:イージス・アショアについてですが、新型コロナウイルスの影響で再調査が5月末までに延期されて以降、現在の調査の進捗状況、候補地の選定どのようになっていますでしょうか。また、新屋演習場、地元の反対も根強いと思いますがそのことも含めて現在の状況を教えてください。

A:調査をお願いしているところが在宅勤務になってしまったということもありまして、調査期間を5月末まで延長したところでございます。再調査を受けた上でしっかりゼロ・ベースで判断するという方針に変わりはございません。

Q:新屋演習場についてはどのようにお考えでしょうか。

A:再調査の結果を見た上で、ゼロ・ベースで判断をするということに変わりはございません。

Q:北朝鮮の動向についてですが、北朝鮮、金委員長の重体説等が流れる中、今月2日に久しぶりに公に姿を見せ、その動静に注目が集まっています。また、韓国の情報機関がSLBMに関連した動きがあるということも明らかにしております。今後、弾道ミサイルの発射を含めた北朝鮮の動向についてどのように分析されていますでしょうか。

A:金正恩委員長の動静について、様々なことが言われましたが、動静が明確になったということなんだろうと思います。北朝鮮が新たなミサイル技術の獲得のために奔走しているということがございますので、我々といたしましては、国連安保理決議をきちんと維持するために「瀬取り」対応を始め、しっかりやっていきたいと思っているところでございます。

Q:北朝鮮の今年に入ってからのミサイルの発射について、大臣、新型コロナウイルスの影響で国内の引き締めを図っているのではないかというような御発言をされていたと思いますが、現在の北朝鮮の新型コロナウイルスの動向等は把握されていますでしょうか。

A:先日の報道でもマスクをしている姿というのが映っておりましたので、新型コロナウイルスの対策を取っているということだろうと思います。様々な報道であったり、米軍関係者その他北朝鮮内のコロナウイルスの感染の広がりについても触れられております。我々としてもこのコロナウイルスの感染の状況については、注視をして情報収集しているところでございます。

Q:護衛艦のPCR検査の関連で教えてください。4月の下旬に海賊対処の護衛艦「おおなみ」が派遣されましたが、この派遣要員に対してもPCR検査を実施されたのでしょうか。

A:しております。

Q:出港前に実施されたのでしょうか。

A:「おおなみ」は出港前にやったと思います。

Q:PCR検査というのは、拠点となっておりますジブチ政府からの要請というのはあったのでしょうか。

A:PCR検査は我々の判断でございます。ただ、今、様々色んな国の国防関係者と意見交換をしておりますが、PCR検査というのは陽性を確認するには有効だけれども、陰性を確認するのはPCR検査では十分ではないという、何となく統一した意見というのがございますので、今回の場合もPCR検査をやった上で、日本近海で2週間訓練を続け、一応2週間様子を見た上で感染者がいなければそのまま任務に向けて中東へ動くということにしております。

Q:「きりさめ」につきましては、これも出港前に実施をされるのでしょうか。

A:「きりさめ」については、出港後に行います。

Q:出港後と言いますと、寄港地でされるということでしょうか。

A:出港後にPCR検査を行って陰性を確認しながら日本近海で2週間、訓練を続け、感染者がいないことを確認した上で、西に動きたいと思っております。

Q:では艦内で実施ということでしょうか。

A:PCR検査、艦内で検体を採った上で、検体を持ってきて調査をすることになります。

Q:今の関連ですが、確認ですが、出港してPCR検査を受けて全員が陰性になった後、14日間更に隔離するということなのか、14日間隔離された後にPCR検査をして陰性なら出るということなのかどちらでしょうか。

A:まず、出港してから2週間日本近海におります。この間に出港後、検体を採取してPCR検査をやります。ですから出港から2週間はまず感染者が出ていないことを確認して、その範囲内でPCR検査は行います。結果が出るのもその範囲内です。

Q:現状ですと、PCR検査というのは、できる期間が限られていると思いますが、検査キットを積んでいって、医官か何か専門の人が検体を採って、全員のPCR検査を行うという理解でしょうか。

A:検体を採取して、持って帰ってきます。その上で検査はやります。

Q:仮に陽性患者が出た場合、無症状でも陽性患者が出るかと思うのですが、その場合は「きりさめ」は日本に戻ってくるのか、その隊員だけを日本に戻すのか、どういう考えでしょうか。

A:一度戻ってきて、消毒その他所要の措置を取った上で、濃厚接触者は隔離しなければいけませんので、所要の措置を取ります。万が一陽性の者が出れば任務交代は遅れる、というふうに考えております。

Q:「宇宙作戦隊」についてお聞きしたいのですけれども、先ほど大臣、優位性を早期に獲得する観点から意義があると。アメリカの宇宙軍もコマーシャルとかですね、求人ビデオを作ってですね、応募が殺到しているというふうになっているのですけれども、宇宙作戦隊についても同じようにそういうPRというか、広報というか、求人ビデオを作っていくお考えはあるのでしょうか。

A:求人ビデオを作るかどうかは、現時点ではまだ定かではございませんが、「宇宙作戦隊」もしっかり広報はしていきたいというふうに思っております。

Q:現時点では想定していないかもしれないのですけれども、UFOとか宇宙人との遭遇も考えられると思うのですが、その場合は「宇宙作戦隊」が対応することになるのでしょうか。

A:「宇宙作戦隊」の任務に、UFO対応は入っておりません。

Q:冒頭発言であった岡本行夫さんに関してなんですけれども、故人との思い出や記憶に残る発言等があれば教えてください。

A:外務大臣時代に、随分色々なことで意見交換をさせていただきました。一緒に食事をして、色々意見交換、長い時間したこともございますし、また飯行きましょうね、みたいな話をしていたところでございましたので、ちょっと正直驚きました。本当に懇意にしている方がコロナで亡くなられたのは、志村けんさんとか、見て知っているというケースはございましたけれども、本当に懇意にしている方で亡くなられたというのは、高校の同級生が一人亡くなったのに次いでだったものですから、ちょっとショックではあります。

Q:岡本さんと最後に言葉を交わされたのはいつで、どういうお話をされたかって覚えていらっしゃいますか。

A:今年に入ってですね。いつが最後だなんて、これが最後になるなんてとても思っておりませんし、色んなところでしょっちゅうお目に掛かっていたので、特に気もせず、ということだったもので、いつが最後かっていうのはにわかに分かりません。

Q:岡本さんとのこれまでの交流で、一番印象に残っていらっしゃること、影響されたことを教えていただければと思います。

A:外務大臣時代、色々外務大臣として発言をしていることについて、賛否両論もある発言もございましたけれども、結構岡本さんが色々本音で意見をおっしゃってくれたというのは非常にありがたいな、というふうに思っております。

Q:もしよろしければ、そのアドバイスいただいたことを、具体的に、どういう案件でどう言われたというのがあれば紹介していただけないでしょうか。

A:個人的な話なので、差し控えたいと思います。

Q:話変わりまして、大臣、マスクですね、これまで色々な自衛隊をアピールするマスクされておられました。菅官房長官もアイヌをあしらったマスクをされたり、色々発信の仕方もあると思うんですけども、今日はどういうあれで、どういう意図といったらいいのですか。

A:これは、頂きもののマスクでございます。

Q:どなたから頂いたものですか。

A:内緒です。

Q:「宇宙作戦隊」についてなんですけども、大臣、従来から予算の外交防衛委員会等でですね、名称について変更はあり得る等おっしゃっていましたけども、「宇宙作戦隊」で落ち着きましたが、改めて名称について御感想をお願いします。

A:部隊の名称として、部隊の任務が明確になるのがやっぱり大事だということで、色々、つい最近まで議論をさせていただきました。最後は航空自衛隊でございますので、空幕長と色々と話し合いをして、最終的に一番任務を分かり易く表すのは「宇宙作戦隊」だということでございましたので、若干、昭和っぽいとか色々御意見はありますが、決めた以上、いい名前だなと思っていきたいと思います。

Q:可能な範囲で、候補は他にどんな名前があったのか。

A:決まった以上は「宇宙作戦隊」でいきたいと思います。

Q:沖縄で一部報道があったんですが、沖縄の空自那覇基地で、基地内でサッカーをやっていることについて、地元で問題視するような報道が出てるんですが、大臣の見解を聞かせていただいてよろしいですか。

A:那覇基地も営内で生活している者は、外出を差し控えさせております。那覇基地でサッカーをやっていた者は、営内で生活している者という報告を受けております。4人兄弟が自宅の庭で球遊びをしても、特に感染のリスクが広がらないというのと同様に、営内で外出を差し控えている者が営内で生活している者同士で、サッカーをやっても特に感染リスクは広がらないと思います。自衛隊駐屯地、各基地、営内で生活している者、あるいは防衛大学の大学生、その他防衛医科大もそうですかね、感染を防ぐために、不要不急の外出は厳に慎むようにという指示をしておりますので、それに従って感染リスクを低減している努力をしている者が、若干フラストレーションが溜まらないように感染リスクが拡大しない、そういう行動を取るのは特に問題視することではないというふうに思います。

Q:「宇宙作戦隊」について以前大臣は、国会でダサいとおっしゃっていたのですが、この名前に決まって改めていかがでしょうか。

A:正式に決まった以上、いい名前だと言って、しっかり広報していきたいと思います。君子豹変す。

Q:「宇宙作戦隊」で再び関連ですけれども、今、中国あるいはインドがICBMを転用して、ロケット開発を積極的に進めていますけれども、そうした中で、今後の人数の増員のイメージですとか、国内でも三菱重工ですとか川崎重工とかデブリ関連の技術開発をやっているところが色々とあるかと思いますが、そういう所との共同開発の加速だとかですね、その辺についてどのようにお考えでしょうか。

A:宇宙は、サイバー、電磁波と並んで重要な新領域だと思っておりますので、しっかりと活動をできるようにしていきたいと思っておりますし、将来的にこの部分の活動が拡大していくということは十分あり得ることだと思っております。デブリ対策というのは、宇宙分野での安全にとって非常に重要でございますから、この「宇宙作戦隊」として宇宙状況監視、デブリ対策こういうことがしっかりできるように、様々な手段を用いていかなければならないというふうに思っております。民間の知見、技術というのも当然に借りていかなければならない部分というのもありますから、今後しっかり協力体制が取れるようにしていきたいと思います。

Q:人数的なところ、予算の云々は承知しておりますが、将来的に少なくとも三桁にしたいとか、120にしたいとか、そういうイメージ図はお持ちでしょうか。

A:まず、小さく生んでしっかりと育てていきたいと思いますので、あまり先のことを申し上げるより、まず新しく生まれる「宇宙作戦隊」が当面の任務をしっかりできるように、まずそこに集中していきたいと思います。将来的には当然に拡大をするということも考えていかなければならないと思います。

Q:関連して伺います。隊旗授与式は大臣が出席されるのでしょうか。また、新型コロナウイルスの影響もありますが、場所は府中で行う予定でしょうか。

A:隊旗授与式を18日に行うということは一応そういうふうにしたいと思っておりますが、詳細についてはこれから決めますので、また決まり次第お知らせしたいと思います。

Q:確認ですが、「宇宙作戦隊」の隊員は、航空自衛隊と同じような見た目になる、同じ制服を着られるというイメージですか。

A:航空自衛隊の一部でございますから、はい。

Q:新しい何か。

A:別に科学特捜隊のようなユニフォームを着せるつもりはございません。

Q:イージス・アショアについて少しお伺いします。ここ数日ですね、秋田市の新屋演習場への配備を防衛省が断念したという報道がありました。大臣、昨日夜のツイッターでも書き込んでいらっしゃいますが、改めまして報道に対しての見解をお願いします。

A:見解も何もございません。ぜひ、読売新聞、NHK始め各社に聞いてください。

Q:新屋演習場についてですが、見直しをしているという報道が昨年ありましたが、見直しはしているけど断念はしていないという理解でよろしいでしょうか。

A:繰り返し申し上げておりますが、再調査をした上でゼロ・ベースで検討するということでございます。再調査については、5月末まで期間を延長しております。

Q:秋田県を中心とした日本海側の東北の沿岸部に配備するという方針に、変わりはないということでいいでしょうか。

A:再調査をした上でゼロ・ベースで検討すると申し上げているとおりで、それ以上でもそれ以下でもございません。

Q:今回、こういったコロナの関係で色々再調査の日程が延びていますが、来県スケジュール等何か決まっていることがあれば教えてください。

A:ございません。

Q:大臣、最近、色々と電話会談されていますが、電話会談する中で、コロナ後を見据えた東シナ海・南シナ海の現状とか課題について、各国との話し合いの中で、何か共通した危機感とか認識とか感じることはありましたか。

A:これまでアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、日本にとっての同志国と言っていい国々と電話会談をしてまいりましたが、ポストコロナの国際秩序に対する挑戦、それによって国際秩序が揺らぐことがないように連携していかなければいけないということは、おそらく共通認識としてあると思います。それぞれの国で今のコロナの対応について、意見交換をした国もあれば、ポストコロナについて意見交換が長かった、様々強弱がありますが、おそらく根底に流れている考え方というのは共通しているのではないか、というのが私の感想でございます。

Q:何か地域情勢にですね、挑戦だったり、脅威を与えるような動きがあるとしたら、そうした国はどこであるというような話というか、その辺の認識も、だいたい国はともかくとして、動きの認識というのも一致していることでしょうか。

A:100%全部同じかと言われると、そこは八割五分のところもあれば99%のところもあるかもしれませんが、かなり大きな部分は被っていると思って良いと思います。

Q:昨今のコロナの関係で、例年だったらシャングリラであったり、大臣自身は色んな所に外遊に行かれたりして、直接交渉したり防衛協力したりすることもあると思うのですが、今回はそういうのがなくてですね、電話会談とかはできていない国の中で、中国だったり韓国だったりもあるのですが、そういった国とは今後どのように話し合いをしていく、もしくは課題があるのであればどういうふうに交渉していくお考えでしょうか。

A:シャングリラ・ダイアログが今年中止になってしまったのは、非常に残念で、これは多くの防衛大臣、国防大臣が「シャングリラがないのは残念だね。」という話はしております。電話会談もございますし、それ以外の様々な手段で色んな国の防衛大臣とは、わりと緊密に連絡を取らせていただいているところでございます。

Q:中国、韓国とは、今後、何か会談するような予定とか、したいという考えはありますか。

A:公表できるものについては、しっかりと公表していきたいと思います。

Q:アショアの関係で、コロナの緊急事態宣言が出ている中で、来県が難しいとおっしゃっていましたけれども、こうした状況の中で地元とどういった形でコミュニケーションを図っていきたいとお考えでしょうか。また、そういった対話の重要性についてどういうふうにお考えでしょうか。

A:まず、5月末までに再調査延長しましたので、この再調査をしっかりと見た上で、ゼロ・ベースで検討していくという方針に何の変わりもございません。そういう方針はしっかりと秋田県、秋田市をはじめ、お伝えしてきているところでございます。

Q:イージス・アショアなんですけれども、昨日からの報道について、真偽のほどは、それがあっているのか、事実かどうかというところは、当然大切なんですけれども、それとは別に、今回の報道に関して、地元の知事からですね、防衛省に対して、こういう情報が出るのはどうなんだというですね、不信感みたいなものが出ていることについては、あまり好ましいことではないと思われるのですけれども、今回の報道が今後の協議に何か支障とかは与えるかどうかというのは、大臣はどうお考えでしょうか。

A:知事は、フェイクニュースに対し不信感を発言されたと私は理解をしております。フェイクニュースを流したメディア、しっかり知事にお詫びをしていただけるものと思っております。

Q:昨日からですね、秋田県側から防衛省、または大臣に対して何か問い合わせだったり、アクションというのはありましたでしょうか。

A:少なくとも私にはございません。

Q:今の大臣の御発言に関してなんですけれども、フェイクニュースとおっしゃいました。これまでの報道について、どの部分がどうフェイクであるのか説明しないままですね、ツイッターでも発信されていますけれども、それはフェアではないと思うのですが、そこについての御説明はいかがでしょうか。

A:メディアが社説等で、こう思う、ああ思う、というふうに書かれるのはそれは御勝手だと思いますが、それをあたかも防衛省が何か決めた、政府が何か決めた、というふうに発言されるのは、それはフェイクニュースと言われても仕方がないと思います。

Q:PCR検査の関係でお尋ねしたいんですけれども、まだ調整中だと思うんですが、ジブチの方にですね、P-3Cの交代要員をいずれ派遣されるかと思うんですが、その時の状況によると思うんですけれども、おそらくジブチで感染が落ち着いた状況の中での派遣になるかと思うんですけれども、そういった状況であっても国内を出る時には、隊員に対してはPCR検査ってのは行われるご予定っていうか、お考えというのはございますでしょうか。それは同時に、今年夏頃ですかね、予定されている例えば陸自の方もジブチ交代の時期が近づいているかと思うんですけれども、その辺りはどういうふうにお考えですか。

A:ジブチのコロナウイルスの感染者は1,000人を超えておりますが、600人を超える方が退院しているという情報もございます。昨日でしたか、亡くなられた方は2名、ということでございます。感染者の増加も鈍ってきているという報道を私も見たことがございますので、ジブチ政府としてもそろそろ色々なことを考えるのではないかなと思っております。我々としては、要員の交代をなるべく速やかに行いたいと思っておりますので、先ほど申し上げましたように、陰性を確認するのにPCR検査は十分でないというのが何となく各国の国防関係者のコンセンサスになっておりますので、PCR検査をもちろんやります、いざとなったらやりますが、2週間の停留期間をきちっと設けるというのが、おそらくジブチ政府に対しても陽性者が行っていませんよということになりますし、ジブチに派遣する際に我々としても、交代要員の中に陽性者がいるのは非常に避けていと思っていますから、PCR検査もおそらくやることになるだろうとは思います。大事なのは停留期間をきちっと取った上で、隊員の健康状況を確認するというのが、今、一番陰性を確認するベストな手段ということになっておりますので、要員の交代の場合には、おそらく今回の「きりさめ」と同様にPCR検査プラス2週間の隔離ということになると思います。

Q:その場合、ジブチの基地から、自衛隊員が外部へ出ないというのは、おそらく感染予防の面からも重要かと思うんですけれども、おそらくジブチ政府の方からもそういった要請といいますか、あるのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

A:今後どういうふうにジブチの国内の感染状況が変わるかによって、ジブチ政府の対応も変わってくると思いますので、そこはしっかり調整をしながら進めていきたいと思います。これはジブチだけでなく、南スーダン、あるいはMFO同様だと思いますので、それぞれエジプト政府、あるいは南スーダン政府と要員の入国について、しっかり調整をしていきたいと思っています。

Q:グローバル・ホークの配備が、防衛省設置法の改正でいよいよ本格化してくるのかと思うんですが、先の衆議院の方でも一部議論があったのですが、グローバル・ホークの平均予算単価の関係ですが、大臣が篠原先生に対してお答えされていたかと思うんですけれども、確か23%から18%くらいに、確かに一定下がってきている状況にあるかと思うんですけれども、その中でもやはり15%という一つのラインを超えている状況は変わっていないかと思います。そうしますと、努力されているのはよく分かるんですけれども、一回作った仕組みというのが、ラインとして15%、25%というラインというのが、必ずしもうまく機能していないのではないかと思うんですが、その辺りはどのようにお考えでしょうか。

A:当然に来年度の概算要求に向けて、そこはしっかり検討していくこととなると思います。

Q:下げる要素というのが、中々見当たらないと思うんですけれども。

A:そこはしっかり日米間で協議をしてまいります。

Q:フェイクの件ですけれども、新屋を除外するということが、フェイクだとおっしゃりたいのか、それとも防衛省がそういう方針を決めた、そういう方向に傾いているということがフェイクだとおっしゃりたいのか、その辺はどうなんですか。

A:再調査をした上で、ゼロ・ベースで検討するという方針に何ら変わりはないと、これまでも繰り返し申し上げてきているところでございますので、記事を読んだ上で、どうぞ各自御判断していただきたいと思います。

Q:大臣の今までの地元との話し合いとかでは、当然地元の理解が重要だとおっしゃっていて、住宅地からの距離というのも重要な考慮要素であるとおっしゃっていて、状況的にはそうすると新屋は難しいのかなと皆感じているところだと、地元も感じているところだと思うんですけれども、そういった発言と、新屋は除外するということは直接結びつかないのですか。

A:それぞれの記者の方がどう感じているかを、私はこう感じたという形で書かれるのは御自由でございます。

Q:感じたと書いた記事はなかったかと思いますがいかがでしょうか。

A:それは私の知るところではありません。

以上

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