防衛大臣記者会見

日時
令和2年4月10日(金)17:28~18:04
場所
防衛省A棟11階第1省議室
備考
河野防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 まず、今日の持ち回り閣議におきまして、令和2年4月15日付の将官人事3件について、内閣の承認をいただきました。このほか、同日付で、将について、1件、将補については2件の異動を行います。内閣承認人事として、陸上自衛隊高田陸上総隊司令官の退職、吉田北部方面総監の陸上総隊司令官への就任、前田第7師団長の北部方面総監への就任、それ以外の将官人事として、陸上自衛隊でございますが、中村第15旅団長の第7師団長への就任、佐藤第1師団副師団長兼練馬駐屯地司令の第15旅団長への就任、相園東北方面総監部防衛部長の第1師団副師団長兼練馬駐屯地司令への就任、以上でございます。自衛隊の新型コロナウイルスの感染ですが、本日4月10日、新たに留萌駐屯地に所属する40代男性の陸上自衛官が感染していることが確認されました。本隊員は、配偶者が感染しており、濃厚接触者として特定され、PCR検査を受けたところ、本日陽性が確認されました。これまで自衛隊の新型コロナウイルスの感染者8名でございまして、第1号のフランスの会議に出ていた統幕幹部の者は3月27日に退院し、昨日まで自宅で待機しておりました。秋田駐屯地で2名、陸上自衛隊で出ていますが、1名は4月9日、昨日退院し、現在、自宅で待機中でございます。その濃厚接触者が今入院・治療中、それから配偶者がフランスに赴任をし、同行休業をしていた情報本部の者、これがフランスから帰ってきて陽性と分かり、現在入院中でございます。それから熊本の健軍駐屯地の陸上自衛官は入院中でございまして、出張しておりました宮古島駐屯地の4名を濃厚接触者として隔離しております。6人目が、横須賀地区に所在する部隊に所属する海上自衛官及びその濃厚接触者の2名、兵庫県で仕事をしている間に陽性と分かり、今、兵庫県で入院・治療中でございます。今日の留萌の陸上自衛官で8名、2名退院済、6名治療中、これまで統合幕僚監部1名、情報本部1名、陸上自衛隊4名、海上自衛隊2名、計8名、空自はまだでていません。今日、自衛隊中央病院及び防衛医科大学校病院は、富士フイルム富山化学株式会社が開発した「アビガン錠」の新型コロナウイルス感染症に関する治験を開始いたします。「アビガン」につきましては、既に患者への投与事例において、症状の改善に効果があるとの話もございます。防衛省も既に3月から未承認でございますが、調査研究・人道的な使用という枠組みで「アビガン錠」による治療経験を積んでいるところでございます。今後は、新型コロナウイルス感染症の治療薬として、正式に承認されるために必要な治験のプロセスに参加していくことになります。更に、新型コロナウイルスに係る状況を踏まえ、予備自衛官補採用試験については4月、10月の年2回実施していますが、4月分は中止します。自衛隊医科歯科幹部、一般幹部候補生及び一般曹候補生採用試験については、当面延期します。延期後の日程については、決定し次第、速やかに公表することとしたいと思います。予備自衛官補の採用試験において、訓練のレベルが同じである任期制の自衛官候補生の試験に準じたものに設定することとなり、4月27日以降は、自衛官候補生の試験のレベルを、現行の中卒程度から高卒程度に見直すことを予定しているところです。そのため、予備自衛官補の試験レベルも、4月27日以降は、高卒程度のものとする必要があり、4月18日に予定をしている試験をもし中止ではなく延期にした場合には、既に準備している中卒程度の試験問題をそのまま使用することができなくなります。試験の作成には入札、契約手続きを含め、4~5カ月を要しますので、試験の作成が終了するのは、もし延期すると、次の10月の試験の直前の9月になってしまいますので、効率的ではないということから、今回は中止ということとさせていただきました。自衛隊の災害派遣の状況ですが、7都府県が緊急事態宣言の実施区域に設定されたことを踏まえ、既に連絡員を派遣していた北海道、東京に加え、6府県に連絡員を派遣しました。また、愛知県についても、本日、連絡員を派遣しました。先月28日から実施している水際対策に関する災害派遣の他に、7日から、東京都知事からの災害派遣要請を受けまして、生活支援などの支援活動を実施しております。今後、自治体からの要請があった場合は、更に調整をしていきたいと考えているところです。先ほどの宮古島の4名は濃厚接触者ではなく、自衛隊として念のために隔離しているということですので、訂正します。

2 質疑応答

Q:昨日、2019年度のスクランブル発進回数が公表されました。全体の数値ですと若干減ったとはいえ、依然、高水準です。なおかつ、中国が全体に占める比率がむしろポイント的に上がって、しかも、中国だけ捉えてみると、回数が増えている結果になっております。全体的なことでも結構ですが、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。

A:全世界的に、こうした新型コロナウイルス感染症との闘いという中で、それぞれの国が、あるいは、それぞれの国が連携してこれを抑え込もうというときに、こういう状況に引き続きなっているというのは、極めて遺憾です。昨日発表した数字は、前年度ですが、最近ツイッターでこうした対領空侵犯措置が行われたら、即座に、即座と言っても翌日に出すようにしておりますので、それが結構発信されているのに皆さんお気づきだと思いますが、こういう状況下でこうしたことが繰り返されているというのは、甚だおかしなことだと思っております。特に、前々年度から比べて、前年度数が減ったとはいえ、1958年のスクランブルを始めたときから数えても多分、過去3番目くらいに多い数字になっているという中で、日中関係を改善しようとする試みが首脳レベルで行われてきたにもかかわらず、こういう状況になっているというのは日中両国の国民にしっかり認識をしていただく必要があろうかと思います。こうした対領空侵犯措置及びこれは海上保安庁ですが、尖閣諸島周辺の領海侵犯あるいは接続水域への侵入といったことについて、しっかりと国民に情報発信をし、こうしたことについて認識を深めていっていたただきたいと思っております。少し海上保安庁とも領海侵犯の情報の出し方については、御相談していきたいと思っているところです。

Q:新型コロナに関連して、防衛産業への影響を伺いたいのですが、こういう緊急事態宣言の状況下で、その防衛産業の工場のラインが止まったりですとか、生産力が落ちたりという可能性も無くはないと思うんですが、そういう状況に対して、大臣の認識とですね、何か対応することや支援策等々をお考えあればお願いします。

A:現時点ではまだ著しい影響が出ているというふうには報告を受けておりません。また、都道府県知事が、国防に関する産業については、事業の継続をお願いできるという業種になっております。海上自衛隊の方から関係する企業その他に何か問題があれば相談してくださいという発信をしていると思いますし、防衛省といたしましても、コロナウイルス感染対策のため、様々消毒液とか色んな対策をそれぞれの企業がうたれた場合に、その費用については、是非防衛省としてもできる限りの支援はしていきたいというふうに考えているところでございますので、個別具体的にこの件につきましては、必要とあれば御相談をさせていただこうと思っております。

Q:自衛官のコロナ感染が8名ということですが、防衛大学校でコロナの陽性者が出たという話があるんですが、この点はどうでしょうか。

A:防衛大学校で疑わしい者3名、PCR検査をやった結果、陰性ということでございますので、集団生活をしておりますので、そこは気を付けてもらわないといけないというふうに思っておりますが、しっかり対策は取ってもらいたいというふうに思っています。

Q:具体的に、やはり集団生活を送っているということで、対応難しいことがあるかと思うんですが、どのような対応策を考えておられるんでしょうか。

A:防大は一室最大で8名までということですから、現時点で、外からいらっしゃる教授などもいらっしゃいますので、少し、授業については、自習などを取り入れるということだと思います。訓練も3密に気を付けてやらなければいけないものはしっかりやってもらいたいというふうに思っていますが、授業がなく自習ということなら、少し英語に力を入れて自習させろという指示は出しました。こういうときですから、やはり将来、日米共同訓練その他で、あるいは国外との防衛協力などで英語ができなければいけないわけですから、少なくとも将来自衛隊を背負っていくという者には良いチャンスですから、英語をしっかりやれということを学校長にはお願いしました。

Q:コロナウイルス対策についてお伺いしたいのですが、陸幕の方では対策ということで、同じチームを2つに分けて勤務をすることをやってらっしゃるという話を以前聞きましたけども、現場の部隊からは、集団教育をやめていないと、まだ。これ非常に、例えば陸幕から、教育中止の基準も出されていないと。それで、現場の教官あるいは生徒からは非常に憂いの声があると。結局、感染者が出ないと何も中止しないんじゃないかと噂が流れているそうなんですけども、実際的にどうなんでしょうか。

A:今、しっかり検討しているところです。

Q:留萌駐屯地の感染者の隊員のことでお聞きしたいのですが、まずこの隊員の方の症状が1点と、あと配偶者からの感染ということですけれども、留萌駐屯地の中に隊員等の濃厚接触者というのがいるのか教えてください。

A:詳細は後で担当部局から御説明させます。

Q:辺野古の件です。今日、環境監視等委員会が開かれましたけれども、今日の開催をもって2つの有識者会議で必要な助言というのは得られたというふうにお考えなのか、変更申請に向けた環境というのは整ったというふうに認識されているのかお聞かせください。

A:今日の会合は終わっていると思いますので、後程、事務方からブリーフィングがあると思います。

Q:関連です。今日、緊急事態宣言が出ている中での東京での開催ですけれども、新型コロナというのは有識者会議を開催する判断に影響しないものなのか、若しくはその開催を見直す検討もした上で今日開催しているのかどうか、その辺の方針についてはいかがでしょうか。

A:電話会議その他、感染防止策はしっかり取った上で開催していると伺っております。

Q:感染防止の観点での質問ですが、自衛隊の駐屯地とか、各部隊でも感染者が出ておりますが、防衛省内の対応で、例えば、入り口の警備員がゴーグルされたりして対応を強化されていると思いますが、これは大臣が指示されたのでしょうか。

A:一番外部の人と対面の多いところが受付、それから入り口ですので、念には念をということでお願いしております。

Q:これから感染者が増えると思いますが、各駐屯地でもそうだと思いますが、どこでどれだけの人数が出たということを今後も公表するお考えでしょうか。

A:必要とあれば、公表していきたいと思っております。中々感染者が増えると濃厚接触者が多くなりますので、今、内閣府の平副大臣にお願いをして、スマホのアプリで濃厚接触者が分かるようなシステムをなるべく早く組んでいきたいと思っております。しっかりとトレースして拡大防止に努めていきたいと思います。

Q:冒頭の幹事社質問に関して、大臣が尖閣について、海上保安庁のマターだけれども、「領海侵犯」という言葉を使われましたけれども、「領海侵入」の間違いではないでしょうか。

A:すみません。領海侵入、領海に入ってくるということです。

Q:昨日、自民党秋田県連の国会議員が河野大臣に面会されて、イージス・アショアの件に関して要請をされました。大臣は秋田県の視察も検討されていたかと思いますが、自民党秋田県連に、今後に関してどのように伝えたのか。また、現段階での方針、例えば、この緊急事態宣言中は訪問しないとか、方針を改めてお願いします。

A:こういう状況ですので、中々訪問しても知事、市長にお目にかかってお話をするというのも難しいのではないかと思いますので、そこはそういったことも踏まえながらしっかり調整していきたいと思います。

Q:昨日、自民党秋田県連にそのようなことをお話し、お伝えしたということでよろしいでしょうか。

A:はい。

Q:新型コロナの東京都への災害派遣についてですが、今回の1週間という期限を切られていますが、これは防衛省の意向なのか、それとも東京都庁の意向なのかを教えてください。

A:ここから先、感染症がどのようになるのかが分かりませんので、自衛隊としては、輸送支援、生活支援といった民間にお任せをできる部分については、自衛隊がしっかり教育をした上で、手離れをさせていきたいと思っております。そういう意味で、今、生活支援、輸送支援の要請があった場合には、当初、自衛隊が出て行ってやりながら、しっかりと防護態勢、その他教育をして、自治体に移管していこうと考えているところです。それがうまくいくかどうかというのは、やってみなければわかりませんし、手を挙げてくださるところがあるかどうか、いろいろ要素があると思いますが、基本的にはそういう方針で防衛省・自衛隊として行いたいと思います。

Q:関連して、期限内に東京都側で民間への引き渡しの態勢を組めない場合には。

A:そういう場合は延期というか、延長というかをせざるを得ないと思います。

Q:辺野古の問題について伺います。今、埋め立てている区域②の方の終了時期が1年延びているのですが、その理由と、この計画について、最終的な工期への影響はないのかについて教えて下さい。

A:埋立ての延長は昨年の話ではないかと思いますが、昨年の12月ですか。実施状況を踏まえて、計画を見直した結果だと思います。変更承認後の9年3カ月の長さには影響はありません。

Q:埋立区域②の2カ所の工費が増額となっているのですが、前回の未着工の大浦湾側の6件の工事も契約終了していて、当初の見通しが甘かったという御指摘がありますが、大臣の受止めをお願いします。

A:埋立材の海上運搬等が変更、あと汚濁防止だったと思います。

Q:感染した8人の方ですが、この方の中で重症の方はいらっしゃいますでしょうか。

A:これは衛生官の方から公表可能であればお伝えします。

Q:アビガンの治験の件ですが、もう少し具体的に治療を実際に患者の方に投与されるのかということと、アビガンは副作用も指摘されているのですが、この中で、色々薬の候補がある中で、なぜアビガンを選ばれたのかをお願いします。

A:アビガンについては、富士フイルムの方から申し出というか、要請というのがあって、それを受けてということだと思います。これは治験に出すからもちろん二重盲検法でやるのだと思いますが、単盲検ですか、あとで聞いてください。あまり知ったかぶりはしない方が良い。

Q:秋田県への訪問のスケジュールが非常に不透明だと思うのですが、少なくとも緊急事態宣言が出ている間は行けないとか、その辺の日程はどのようにお考えでしょうか。

A:こういう状況ですから、あまり東京から人が行くのはいかがなものかと思います。絶対ダメということではないと思いますが、そこは知事、市長も色々お考えがあると思いますので、そこはしっかり調整した上で日付は決めていきたいと思います。

Q:現下の情勢ですと、今月中というのは厳しいとかそういう感じでしょうか。

A:分かりません。どういう状況になるか、というところを勘案した上で、あまりこういう状況ですので、感染防止をしっかり考えていきたいと思います。

Q:新型コロナウイルスに関して、グランドヒル市ヶ谷でPCR検査結果待ちの方を受け入れるということで今週から始まりましたが、実際受け入れは始まっているのでしょうか。何人くらい受け入れているか教えてください。

A:数字は後ほどと思いますが、おそらく数十人が毎日宿泊をされていると思います。かなり、ホテルの従業員の方々が、意識高く頑張ってくださっておりまして、自衛隊の者が言っておりましたが、今、ほぼ自衛隊がいなくてもホテルの従業員と厚労省から連絡員が来てくれていますので、そこで十分回りそうだという話は聞いております。

Q:その中で、陽性の方はいましたでしょうか。

A:個別の宿泊施設について、陽性・陰性云々の内訳はまだ公表していないと思います。

Q:先日、海自の横須賀の佐官がパワハラで処分を受けたかと思いますが、これは以前に比べたら処分が重くなっていると聞いておりますが、海幕の方で官、姓名、性別も隠していると、結局、例えば実際の階級も分からず、性別も分からずということになっているということですが、これは何なんでしょうか。ほかの自衛隊、空・陸自ではどのように対応しているのでしょうか。

A:現時点では、旧ルールで起きているものが発表されているんだと思います。新ルール、3月1日から適用していますので、それ以降に起きたものは新ルールでやりますが、私も若干フラストレーションがたまっていますが、今、起きているのが旧ルールですので、旧ルールが適用されると思います。

Q:それは、最近世間で話題になったデリヘルを経営していた1佐が、これは1佐で、しかも氏名も公表されていますが、ほぼ同じ時期に公表したのにこんなに差があるんだと思います。それはやはり、起こした事件、処分の時期によってこれはそういう差が出たのでしょうか。

A:処分の時期ではなく、事件が起きた日付によるんだと思います。1等海佐の件は、これは重いものですから、別途色々あろうかと思います。

Q:新型コロナに関係して、在日米軍が当初は、日本国内で最初の関係者の感染が分かったときには発表していましたが、その後、世界的な統一指針として基地ごとあるいは部隊ごと感染者数を出さないという方針を決めました。防衛省側では各駐屯地レベルでの数等は発表されていますが、こうした米軍の指針に合わせて、今後発表の仕方が後退する可能性がありますか。

A:なるべく感染者を出さないということが大事だと思いますし、そうやって個々に発表するということが、身を引き締めるという意味でも、大事なのではないかと思います。よほど事情が変われば、何か有事に近い状況になっているとか、グレーゾーン事態が起きているとか、そのような状況になった場合にはまた、色々と考えないといけないことはあるかもしれませんが、少なくとも、自衛隊として、身を引き締めて、感染者を増やさないということで当たっていきたいと思います。

Q:大臣会見はいつもwebサイトの方に、ログが公開されるかと思いますが、その他の次官、各幕僚長、報道官の会見については、公開されていないと思いますが、これは公開しようという意図はございますでしょうか。

A:特にありません。

Q:どういう理由でしょうか。

A:大臣が会見するんだったら、他はどうかなと思っていますが、これまでもやっていましたので、そこはざっくばらんに色んな人がメディアと意見交換ができる、あるいは情報発信ができる場として良いのではないかと思います。

Q:諸外国ではいわゆる准将という階級がありますが、自衛隊ではないんですね。特に陸自の場合ですと、旅団に二つ星の将補が指揮官として配置されていますが、普通は准将であるとか大佐がやるような仕事じゃないかと思いますが、そういういわゆる階級インフレと言われていますが、こういったものが実際の部隊よりも高い階級の人間が指揮している、これを大臣は問題とは思いませんでしょうか。

A:諸外国をみると、一つ星という将官がいる国もあります。自衛隊の場合には、将補は二つ星、将が三つ星ということで、また、それぞれ陸海空の1佐が1佐として在職期間が長いということもあります。色んなことをこれから総合的に考えていきたいと思います。

Q:コロナの関係で、災害派遣についてですが、軽症患者の宿泊と輸送支援をされていますが、今後、さらに緊急事態宣言が京都や愛知で出されて、広がっていく中でニーズが増えると思いますが、現状、民間への移管を大臣は常々訴えていらっしゃいますが、これに呼応する企業というのは、どうなっているのかということと、今、仮に、応じないという企業が多いとすれば、風評被害への懸念以外にどういった課題があるのか、教えてください。

A:色々なところが手を挙げてくれそうになっていたり、手を挙げてくれております。これから色んな都道府県に広がっていくとまた、それぞれ地域でお願いをということになると思います。一番心配されているのが、風評被害ということで、それから、従業員が軽症とはいえ陽性の人と接することとなりますので、本当に従業員の保護がしっかりできるか、経営者として当然のことだと思いますので、防衛省・自衛隊としてやはり防護態勢をしっかり教育指導しますよということは、常々申し上げてきております。グランドヒル市ヶ谷をみると、かなりホテルマンが士気高くやってくださっていますし、自衛隊が見ていてほとんど心配ないレベルということですので、PCRの検査結果待ちですから、陽性の方が確率的にはいらっしゃる確率がある中で、従業員が頑張ってくれております。また、軽症の方は動けるんですね。グランドヒルは、ドアノブのところに袋に入れたものをぶら下げて館内放送で「食事取ってください」というとみんなドアを開けて、それを取るということになっていますが、軽症の方でも動けますから、場所を決めてそこへ置いておいて、館内放送なりで「どうぞ取りに来てください」と取りに来てくださいますので、そんなに日頃の接触は寧ろないだろうと思います。そういう意味で防護がしっかりできると思います。後の消毒のところがしっかりやらないといけないことになりますので、色んなことを考えながら、グラヒルの場合は、陽性者が出ればその部屋は1週間閉めたままにしておいて、1週間経てばウイルスも死ぬだろうということで、更に防護しながら消毒することになりますので、同じように軽症の方が出られたら1週間閉めるのか、そこのオペレーションはどうなのか、これからですが、そういう形で関係者が保護されるように我々としても努めていきたいと思います。

以上