本日、6時45分から6時50分にかけて、北朝鮮の平安北道(ピョンアンプクド)からおよそ東の方向に向けて、少なくとも2発の短距離弾道ミサイルが発射されました。高度は、北朝鮮が保有しているスカッドミサイルより低く、飛距離は、おそらく300kmから400km飛んだというふうに見ております。昨年の5月以来、30発のミサイルの発射が行われ、北朝鮮が新たなミサイル技術の獲得を企図しているということは明らかであり、これは国連安保理決議に明確に違反し、わが国を含む国際社会に対する明確な脅威であり、挑戦であると思います。しっかりと瀬取り対応を含めた安保理決議を守れるように、国際社会と連携して努力してまいりたいと思います。
Q:今回の西側から撃たれたということ、あと今年に入って高度の低い発射が続いていますが、北朝鮮の意図をどのように分析されていますでしょうか。
A:一つは、ミサイル能力の獲得だと思います。さらに、北朝鮮でもコロナウイルスが蔓延しているという断片的な報道もあります。そうしたことが、どのように今回のミサイル発射に係ってきているのか、ということをしっかり情勢分析しているところです。
Q:3週連続でのミサイル発射だと思いますが、そのことについて、頻度が多くなっていることについてどう思われていますか。
A:新型コロナウイルスとの関係もあろうかと思いますので、その辺について、しっかり情勢分析をしていきたいと思います。
Q:新型コロナウイルスというのは、どういう観点から。
A:新型コロナウイルスが広まっているという報道もありますので、体制の引き締めに、こういうことを使っている可能性はあろうかと思います。そういうことについて、しっかり情勢分析をしていきたいと思います。
Q:スカッドよりも低いということですけれども、高度については、おおよそ100キロ未満という理解でよろしいでしょうか。
A:高度については、スカッドより低いということだけ今申し上げます。これ以上は、更に分析をしていきたいと思います。
Q:3週続けてということですけれども、防衛省・自衛隊としてどのように対応していくのか、あるいは何らかのものを強化していくのか、その辺りどのようにお考えでしょうか。
A:今回はEEZの外に落ちたわけですが、我が国の領土・領海・領空に影響が出ないように、警戒監視あるいはミサイル防衛、しっかりと対処してまいりたいと思っております。また、安保理決議に沿って、瀬取りの対応を強化していきたいと思います。
Q:ミサイル発射と北朝鮮のコロナが感染拡大しているかもしれないということと、体制引き締めにつながるというのは、それはどういう関係でそういうことになるのでしょうか。
A:詳しいことは、しっかり情勢を分析してから申し上げたいと思います。そういう見立てもあるということです。
以上