防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年2月22日(土)15:33~15:39
場所
航空自衛隊松島基地ベースオペレーション
備考
航空自衛隊松島基地視察後の河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 今日は松島基地に、いよいよオリンピックの聖火到着式もございますので、その準備状況の確認、ここで行われる飛行訓練、救難活動、ブルーインパルスの活動状況を視察するためにまいりました。残念ながら天候が良くなくて、ブルーインパルスの展示飛行は実際に飛んでもらえませんでしたが、「カラースモーク」が到着式当日は使えるということで、その装備の確認、あるいは所定の訓練が終わっておりませんので私自身は空に上がることはできませんが、ブルーインパルスの実機に乗せていただいて、地上の走行をして、色々Gスーツや装備の確認をさせていただきました。いよいよオリンピックに向けて聖火が到着するという、非常に重要な式典をここで行うことができるというのは、防衛省・自衛隊にとっても大変光栄なことだと思っておりますので、準備をしっかりやって、当日を迎えてもらいたいと思います。

2 質疑応答

Q:今日一連の視察をしての感想と、聖火到着式に向けた防衛省・自衛隊の準備状況を教えてください。

A:私は、東京オリンピックの空に描いた五輪のマークをテレビ等で何度も見ているものですから、毎回オリンピックの度に、各国の空軍なりが五輪のマークを空に描いているものだと思いましたら、どうもあれ以来、そういうことが行われたことがないということで、今航空自衛隊も一生懸命調べてくれておりますが、非常に難しい展示飛行のようです。今回は「カラースモーク」を使ってやりますので、それがしっかりできるように、是非準備をしていただいて、当日天気が良ければ、きれいなマークを空に描いていただきたいと思います。また、それ以外の準備も、組織委員会としっかり協力して進めていきたいと思います。

Q:新型コロナの関係ですが、自衛隊の感染者については、今のところ出ていないということで変わりはないでしょうか。

A:変わりはありません。

Q:関連で、厚労省の職員が船内で作業をした後、検査をせずにそのまま職場に復帰していたということが明らかになり、今問題になっておりますが、自衛隊員の方々は、船内で作業後どのようなフォロー体制をされておりますでしょうか。

A:作業が終わった後は、PCRの検査をやった上で、決められた時間、決められた日数の停留を行うことにしております。更にその後も一定期間、様子を見るということをやりますので、自衛隊は、万が一の時に要請を受けて様々な支援に出動しなければならないわけですから、自衛隊の中で感染者を出さないように、今後も努力をしっかりしていきたいと思います。

Q:先程の訓示でもおっしゃっておられましたが、ここ自体も被災して、被災地で聖火を受け入れるということについてのお気持ちを改めてお聞きしたいと思います。

A:今回は、復興五輪でもございます。そういう中で、この基地そのものが、私もこの基地の至るところに津波の水位がここまで、というのを見てまいりましたし、格納庫等の嵩上げの状況も見てまいりました。大変大きな被害を受けた基地が、町と一緒になって復興を成し遂げ、この嵩上げされたところが市や県の防潮堤と一体となって町を守っている、という状況にありますが、そこに、ギリシャから直接飛んでくることになるんだろうと思いますが、聖火を迎えることができるというのは、防衛省・自衛隊にとって大変光栄なことだと思っております。

Q:コロナの話に戻ります。3月には防衛医大、高等工科学校、防大の卒業式があります。これらについて、予定通り実施されるお考えなのでしょうか。

A:防衛省・自衛隊の行事については、来週早々にもきちんと決断をしたいと思っております。

Q:規模の縮小はあり得るということでしょうか。

A:今の時点ではあれでございますが、来週早々にきちんと自衛隊としての方向性を示したいと思っております。

Q:自衛隊の中東派遣で、たかなみが中東地域に進出していると思うのですが、一部報道で26日に活動を開始という報道もありますが、今のところのスケジュールを教えてください。

A:まだ、最後の寄港を終えておりませんので、海域の状況等で日付が当然変わってくることが予想されると思います。現時点でまだ何日からと申し上げる状況にはございません。

以上