防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年1月25日(土)10:57~11:04
場所
海上自衛隊横須賀地方総監部吉倉第2岸壁
備考
護衛艦「たかなみ」視察後の河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日、中東派遣のための準備を進めている「たかなみ」を視察し、必要な装備あるいは食糧品その他積み込みの準備が順調に進んでいるということを確認しました。隊員の士気も非常に高く、しっかりと送り出したいと思います。また、家族説明会で御家族の皆様方に、今回の派遣の意義あるいは隊員が派遣中のサポート等の御説明を申し上げると同時に、質疑応答等を通じて御家族の声も聞かせていただきました。隊員を海外へ送り出す御家族の心配な気持ちもよく分かりますので、防衛省・自衛隊として万全のバックアップができるようにしっかり準備を進めていきたいと思います。

2 質疑応答

Q:実際に準備が進んでいる「たかなみ」を御覧になっての感想と、家族説明でどのような説明をされたか、御家族からはどのような声が出たかお聞かせください。

A:「たかなみ」の準備状況は、色々と積み込みその他を見せていただいて、しっかり2月2日出港に向けて準備が進んでいることを確認できました。御家族からは、やはり、隊員を海外へ初めて送り出すという御家族の方の声もございましたが、説明を聞いて安心をしたがやはり心配だ、というお気持ちはよくわかります。我々としてもしっかりバックアップをして、隊員と御家族のコミュニケーションが、時間的な制約はもちろんございますが、なるべくしっかりと隊員と御家族がコミュニケーションを取れるように努めていきたいと思います。

Q:家族説明で、実際、御家族から不安の声というのは聞かれたのでしょうか。

A:色々御心配されている声もございました。孫が初めて海外へ出るというお話もありましたし、派遣中に日本で災害が起きたときにどのように連絡が取れるのか、どのように状況を伝えたらいいのか、そういう声もありました。様々双方向でしっかりコミュニケーションが取れるようにしたいと思いますし、家族支援窓口にとりあえず連絡をいただければあらゆることに対応できるように、きちんと窓口を設けて不安ないようにやっていきたいと思います。

Q:隊員の士気が高いということですが、どういったところを見られてそう感じたのでしょうか。

A:非常に皆さん前向きに、きびきびと動いてくれていますし、今回の司令以下、海外の経験の多いメンバーも豊富にいますので、新しい隊員も含めてしっかり引っ張っていってもらいたいと思います。

Q:装備品の準備も順調に進んでいるということでしょうか。

A:必要な装備品の準備も進んでいますし、様々な積み込みも進んでいることを確認しました。

Q:先ほどの説明で、相談窓口を設けたりということで、家族の方へのサポートというお話がありましたが、今日の大臣からの説明を通じて、派遣に対して、御家族からの理解は得られたという感触はお持ちでしょうか。

A:今日の説明を通じて、安心したところもあるとおっしゃっていただきましたが、それでも不安ですという気持ちはよくわかります。やはり初めて御家族が海外の任務に就くという方もいらっしゃいましたので、そこは我々としてしっかりと御家族とコミュニケーションを取っていきたいと思っていますし、また、御家族同士支え合うということもできるように、様々やっていきたいと思います。

Q:本日、準備状況を視察されて、大臣として、現時点ででき得る限りのことをやって、しっかりできていると確認できたのでしょうか。

A:準備状況は予定どおり着実に進んでいると思います。様々な教育訓練も行っておりますし、実際の情報収集海域へ行く間も艦上で教育訓練が続いていきますので、予定どおりの準備で行けると思っております。

Q:中東の情勢を今のところ、どのように御認識されているかお願いします。

A:緊張状況があるのは認識しておりますが、それがこれ以上エスカレートするところにはなっていないと思っております。日本の原油の9割を依存している海域ですので、日本としても、外交努力あるいは船舶の航行安全の徹底に加えて、こうした情報収集活動をやることで、日本経済の生命線をしっかり維持していきたいと思います。

以上