防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年1月20日(月)18:11~18:15
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
出国部隊の任務開始に関する河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 1月11日に出国しましたP-3C2機が、ジブチにおいて、海賊対処並びに船舶の航行安全のための情報収集の指揮転移を行いました。実際のフライトは明日から始まることになりますが、今日から先般のP-3C2機で任務に就いたということになります。このアデン湾並びにアラビア海北部、日本の重要なシーレーンでありますので、海賊対処並びに情報収集の活動をしっかりやって、この船舶の航行の安全に努めていきたいと思います。

2 質疑応答

Q:アメリカのイランの状況を自制的に、という御認識を示されたと思いますが、今の中東の現状、安全性の現状認識と、それから部隊への定時報告をさせるということだったと思いますが、部隊の安全確保について、どのように取り組まれていくのでしょうか。

A:中東の緊張は依然として高い状況にあると思いますが、アメリカ、イラン双方が非常に自制的に行動しているというのもそのとおりだと思います。この海賊対処は、これまでも累次行っておりましたので、必要な機材を装備する、あるいは必要な訓練ということがしっかりできておりますので、これまでと同様に安全に気を付けてオペレーションしていきたいと思います。

Q:三菱電機のサイバー攻撃によるデータ流出についてですが、防衛関連の取引きもある会社ですが、データの流出状況はいかがでしょうか。

A:昨年夏頃から、こうした事案についての報告をいただいておりますが、これまでのところ、この防衛省の機微情報の流出はなかったということが確認されている、と報告をいただいております。原因究明、その他まだ続いていると思いますが、今後、的確に対応してもらいたいと思います。

Q:防衛機密を扱う企業が、サイバー攻撃に遭うという事態についてどうお考えになりますか。

A:サイバーの分野というのは、これまでもこうしたことが頻繁に世界中で起きている訳で、このサイバーの分野での防護は非常に大事になります。防衛省としても、こうした企業に対して、規則を定めたり、必要な機材を揃えたり、あるいはこの防衛省のしっかりとした検査を受けたりということを義務付けておりますので、そうした手続きがきちんとできているように確認をしながら、機密情報をしっかり守れるように努力していきたいと思います。

Q:関連で、今回更に三菱電機以外にも事態が広がったり、他の企業でも同様の疑いの例があったり等、現在把握されている状況を教えていただけますか。

A:まだ調査、あるいは捜査が続いていると思いますので、私の方から、どこまで申し上げて良いのか確認しなければいけない部分もありますので、少なくとも現時点で、三菱電機からの機密情報の流出はなかったということは確認できているということにとどめさせてください。

以上