防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年1月14日(月)03:57~04:02(日本時間)
場所
イージス・アショア試験試射施設前
備考
太平洋ミサイル試射施設訪問後の河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:今、イージス・アショアを拝見されましたが、どういった物を見られて、そして、見た物を日本の防空態勢にどのように活かしていこうとお考えでしょうか。

A:イージス・アショアの性能、あるいは、安全性についてのブリーフィングを受けました。この場所、あるいは、既に配備されているルーマニアで、安全性に関して、問題が無いということの説明、そして、今、この場所に立っておりますが、非常に音も静かということで、イージス・アショアを活用して、北朝鮮のミサイルの脅威から、しっかりと日本を守っていくという、非常に重要な施設と考えております。

Q:国内のイージス・アショアの導入が、少し遅れている状況ですが、今後、地元にはどのように説明していくお考えでしょうか。

A:秋田については、再調査をして、ゼロベースで判断をしていくつもりです。山口は、地元が独自に検証されるということですので、それにしっかりと協力をしていきたいと思っております。

Q:秋田の再調査については、住宅地との距離が問題となっておりますが、ハワイの施設は周りが森であったりしますが、住宅地との距離の観点からは、本日の視察でどのようにお感じになられましたでしょうか。

A:保育施設も非常に近いところに設けられていて、安全的には何の問題もないということですので、住宅地との距離というのは、重要な要素であると思いますが、安全性は高いと考えております。

Q:施設の中では、どういった物を具体的に見られたり、説明を受けたりされたのでしょうか。

A:テストの状況や、実際のCICの中に入って、それぞれのコンソールの説明を受けたりしました。

Q:改めて、イージス・アショアを日本に導入する意義について教えてください。

A:北朝鮮はノドンを始め、日本を射程内に置く非常に多くのミサイルを実戦配備しております。そういったミサイルから日本の国土をしっかりと守っていくために、日本全体をカバーできる、イージス・アショアのようなミサイル防衛能力というものを、なるべく早く整備していきたいと思っております。

Q:イージス・アショアを配備することで、イージス艦の運用は幅が広がるのでしょうか。

A:今、イージス艦を運用しながら、ミサイル防衛を行っておりますが、海の上で24時間張り詰めているというのも、負担が大きいものであります。それを陸上で行うことは、隊員の負担軽減にもなりますし、限られたイージス艦を様々な運用に使うことができるということは、日本の防衛についても、非常に有効だと考えております。

Q:ミサイル発射施設に加えて、この後、太平洋軍司令部視察をされますが、日本とアメリカが、中国や北朝鮮の様々な問題に、どのように連携して、対処をしていく必要があるとお考えでしょうか。

A:残念ながら、北東アジアは、非常に厳しい安全保障環境に置かれており、その不確実性も急速に高まってきている中、日米同盟は日本の安全保障にとって、鍵を握っているという状況は変わらないと思っておりますし、北東アジアあるいはアジア全体、インド太平洋の安定を守るためにも、日米同盟は、国際的な公共財と言えるようなものになってきたと思います。しっかりと意見交換をしていきたいと思います。

Q:明日、エスパー国防長官とお会いになりますが、派遣を命令した直後に会うという狙いはどこにあるとお考えでしょうか。

A:中東派遣については、これまでも、電話会談その他で、かなり丁寧に説明してまいりましたので、北朝鮮、中国あるいは中東、様々な情勢について、率直な意見交換を、時間をかけて行いたいと思います。

以上