防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年1月11日(土)11:06~11:14
場所
海上自衛隊第5航空群 第3格納庫前
備考
海賊対処行動航空隊出国行事参加後の河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 本日、この那覇航空基地におきまして、第38次派遣海賊対処行動航空隊の出国行事が行われ、私から訓示をしました。この第38次隊は、海賊対処行動に加えて、中東地域における平和と安定及び日本関係船舶の安全の確保のため、わが国独自の取組の一環として、情報収集活動を実施する初めての部隊となります。国際社会の平和と安定、そして荒波に果敢に立ち向かっていく隊員の雄姿、こういったことを考えながら、大変心強く思ったところです。第38次隊司令の指揮・統率の下、立派に任務を完遂してくれると確信をしております。
 2つ目でございますが、昨日、私から、中東地域における日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集活動の実施を命じました。今般の情報収集活動では、わが国から遠く離れた海域において一定の期間活動することになるわけです。政府一体となった総合的な施策として関係省庁と連携を密にすることがこの活動の中では求められてくることになります。そのために、派遣される部隊には、その活動を上級部隊に対して毎日定時に報告させることとしました。この報告は、派遣情報収集活動水上部隊及び派遣海賊対処行動航空隊からそれぞれ行わせることとし、文書の取り扱いは、海賊対処行動等の「日報」と同様であり、保存期間は10年、統合幕僚監部において一元的に管理し、さらに秘密区分は国の安全又は利益に関わる自衛隊の運用に係る情報等を含むことから「秘」に指定することとしました。今般の情報収集活動に係る定時報告は、上級部隊や国内の司令部等が適切に状況を把握する上で不可欠な一次資料であるとの認識のもと、適切に管理してまいりたいと思っております。

2 質疑応答

Q:中東情勢、依然緊迫した状況が続いていると思います。今回有志連合に加わらず独自の行動だということですが、アメリカとの連携もしていくと思いますが、こうした日本の派遣がイランを刺激することにならないのかということと、また、そういった行動が隊員の安全に何か影響を与えるようになっていくのかを含めて教えて下さい。

A:閣議決定以降、イランを含め周辺国、関係国には、丁寧に日本の行動の内容を説明してまいりました。訪日されたイランのローハニ大統領から安倍総理に対して、透明性をもってイランに説明をしてくれたことに感謝という言葉もありました。関係各国からこの日本の取組みに否定的な反応は全くありません。そういう意味で非常に安心して送り出せると思っております。

Q:隊員の安全確保はどのように取り組まれているのでしょうか。

A:隊員の安全確保につきましては、派遣される護衛艦の装備、その他万全を期しているわけであり、万が一体調が悪くなった場合にもしっかり対応ができるようにしておりますので、隊員の安全あるいは体調の管理は、しっかり準備ができたうえで出国することになると思います。

Q:辺野古関連についての質問ですけれども、期間変更になりまして工事期間が延びることとなりましたが、今後地元に対して、どのような説明、どのような理解を求めていくのか、大臣のお考えをお聞かせください。

A:普天間飛行場の危険性の除去を一刻も早くというのは、政府、沖縄県、県民の皆様、共通の願いだと思います。一刻も早くこの危険性の除去につながるようにしっかりと対応し、またしっかりと説明していきたいと思います。

Q:具体的に近くいらっしゃる予定はありますでしょうか。

A:これから様々検討を加えたうえで、計画の変更申請ということを行いますので、早くそれができるようにしたいと思います。

Q:隊員の御家族に対しても御挨拶をされていましたが、どういった言葉をかけられたのか、その心もお聞かせください。

A:今回のミッションから新たな情報収集という任務が加わることになりますが、我々として隊員の安全あるいは体調管理に万全が期せるように準備をしてきたつもりです。しっかりとサポートをしながらやっていきますので、御家族の皆様には、しっかりと留守を預かっていただきたいと申し上げました。

Q:10月18日に長官が今回の派遣について検討を始めると発表されて今日で3ヵ月弱ですけれども、この間、必要な準備や議論はなされたのでしょうか。

A:必要な準備はしっかりできてきていると思いますし、また、護衛艦についても出港までに準備をしっかり整わせてから送り出したいと思っております。

Q:情勢認識についてお伺いしますが、P-3C部隊はアデン湾を中心に行動されると思いますが、アデン湾の情勢認識と沿岸国のイエメンがイランと関わりあるフーシ派がありますけれども、それが活動に与える影響についてはいかがでしょうか。

A:CTF151をはじめ、各国の海賊対処行動のおかげで現実の海賊の発生数は減っておりますが、残念ながらソマリアの貧困対策はまだしっかりできていないことから、この発生の低減というのは一時的なものだと思っております。海賊対処行動をしっかり続けていくことが、この地域の航行の安全に資することになると思っておりますので、しっかりとこのミッション、頑張っていただきたいと思います。

Q:フーシ派をはじめ、中東には親イランの武装勢力がたくさんあって、予測がなかなかつかないような可能性もあると思いますが、そういったことへの対処はどのような方針で臨まれるでしょうか。

A:そうしたことについてもこれまで2,400回の監視活動をやり、万全な体制ができていると思いますので、しっかりとそれを継続していきたいと思います。

以上