防衛大臣臨時記者会見

日時
令和2年1月9日(木)18:47~18:53
場所
防衛省A棟1階エントランス
備考
イラン国防軍需大臣との電話会談後の河野防衛大臣臨時会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:イランの国防相と電話会談をされたということですが、どういった話をされたのでしょうか。

A:先ほど約20分間、イランの国防軍需大臣ハータミ大臣と電話会談を行い、中東情勢について意見交換を行いました。

Q:大臣の感触として、イラン側、どういう感触をお持ちですか。アメリカ側との協議の中で。

A:日本側の中東派遣について、私から最新状況の御説明を申し上げ、また、このホルムズ海峡を通過する日本の関連船舶についての航行の安全について、イラン側の協力を求めました。日本の中東派遣、自衛隊のアセットの中東派遣について申し上げれば、これまで申し上げたとおりネガティブな反応は無いということでありますし、日本の船舶の航行の安全についても沿岸国として、イランから必要な協力・支援が得られると思っております。中東情勢について時間を割いて意見交換をいたしましたが、先方の発言を引用するのは避けたいと思います。

Q:アメリカ側との緊張緩和に向けての話の中で、大臣としての感触はいかがでしょうか、イラン側の。

A:私から先方の発言について申し上げるのは外交上適当ではないと思いますので、それについては差し控えます。

Q:日本政府としては、アメリカや関係国すべてに緊張緩和の外交努力を求めると、大臣はずっとおっしゃっていますが、大臣からイランに対して、どのような発言をされたのでしょうか。

A:ホルムズ海峡というのは、日本のエネルギーの大半がここを通るわけですし、世界経済にとっても非常に影響のあるところですので、船舶の航行の安全をお願いすると同時に、中東の平和と安定を取り戻すための努力を各国がする必要があるということを申し上げ、日本としても果たすべき役割があれば、その役割をしっかり外交的に果たしていく、ということは申し上げました。

Q:先ほど、日本関連船舶の安全についても、イラン側から必要な協力・支援を得られると思っている、とおっしゃいましたが、具体的に関連発言がイラン側からあったと捉えてよろしいでしょうか。

A:私がそう思ったということで、先方の発言を私が申し上げるのは外交上適当ではないと思いますので差し控えます。

Q:今回の電話会談ですが、今日という日になったのは、何か11日にP-3Cが控えているから、それともソレイマニ司令官の殺害の経緯があったからということでしょうか。

A:イラン側とは様々やり取りをしてきております。私と先方の電話会談の時間のセットができたということであります。

Q:どちらから提案したのでしょうか。

A:私から、今回は申し上げました。

Q:どのタイミングで提案されたのでしょうか。

A:後程、確認させます。

Q:イラン側から得られる協力というのは、具体的にどういうことを指しているのでしょうか。

A:沿岸国あるいは領海を保有している国として、無害通航をする船舶の航行の安全というのは、それなりに沿岸国としてしっかり航行の安全を保障してくれる、そういう必要はあるだろうと思います。

Q:得られた情報については、イラン側とはある程度情報共有したりすることは現時点で考えているのでしょうか。情報収集で得られた情報については、アメリカ側とは共有するとこれまでも説明されてきていますが、イラン側との共有についてはどうでしょうか。

A:日本の船舶あるいは情報については、適切に対応してまいります。

Q:支援を得られると思っていると大臣の感触ですが、そう思える根拠はどういったところにあるのでしょうか。

A:私がそう思ったということです。

Q:イランの革命防衛隊についても、日本の船舶の安全航行や自衛隊の中東派遣について、理解を得られていると御認識でしょうか。

A:先方の発言について、私が申し上げるのは差し控えます。

Q:イランの司令官の殺害もしくはその後の米軍基地への攻撃、これについても話題にのぼったと考えてよろしいでしょうか。

A:中東情勢について、意見交換をいたしました。それ以上、外交的に申し上げるのは適当ではないと思いますので差し控えます。

Q:ホルムズ海峡を活動海域から外すということは伝えられたのでしょうか。

A:閣議決定の内容については伝えております。

以上