防衛大臣記者会見

日時
令和元年12月13日(金)15:25~15:45
場所
防衛記者会会見室
備考
河野防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 冒頭4件ございます。閣議において、令和元年12月20日付の将官人事5件について、内閣の承認がなされました。また、同日付で将については11件、将補については25件の異動等を行うことになります。防衛大臣として、退職する方々に、長年にわたる貢献に対して、心から感謝申し上げたいと思っております。情報本部長大塚海将も退官されますが、大塚海将は、昭和58年に海上自衛隊に入隊以来、約36年の長きにわたり、わが国の防衛のため、厳しい任務に全力で取り組んでこられ、直近の2年間は、情報本部長の重責を務めてこられました。心から敬意を表したいと思います。更に、今日の閣議におきまして、自衛隊法施行令の一部を改正する政令が閣議決定されました。この政令改正は、人材の有効活用を図るため、1尉から1曹の自衛官の定年を54歳から55歳に引き上げるものでございます。1月1日が誕生日の者から、新たな定年年齢の対象となります。また、今後、55歳、56歳定年の1佐から3佐を令和2年度に、53歳定年の2曹、3曹を令和3年度に、それぞれ1歳ずつ定年年齢を引き上げることを予定しております。3点目ですが、防衛省・自衛隊は、CSF、Classical Swine Fever、豚コレラですが、CSF対策として、野生イノシシに対する経口ワクチンの空中散布に関する農水省の取組への協力を行うことにしております。先月28日に、群馬県の畜産試験場における空中散布の実証実験に協力をいたしましたところ、空中散布により、経口ワクチン自体が損傷することはほとんどなく、空中散布に問題はないということが確認され、また、野生イノシシが経口ワクチンを摂取したと見られるということでございます。これを受けまして、今月20日、栃木県日光市内の国有林において、経口ワクチンの空中散布を開始いたします。陸上自衛隊にヘリコプター、UH-60JA1機による協力をすることとなります。4点目でございますが、明日から、カタールにおいて開催されるドーハ・フォーラムに出席し、15日には、ヨルダンを訪問する予定です。ドーハ・フォーラム、外交・安全保障に関する閣僚・政府関係者が多く出席される国際会議であります。多国間の安全保障協力、連携を通じた安定というテーマで私もスピーチを行うとともに、各国の閣僚と意見交換をしてまいりたいと思っております。また、ヨルダンは防衛大臣として初めての訪問となりますが、ヨルダンとの防衛協力あるいは地域情勢について、協議を行ってまいりたいと思います。

2 質疑応答

Q:自衛官の退官のことですが、引き上げることによって、何人くらいがその場合いるのかということと、メリットについて、大臣はどのようにお考えでしょうか。

A:人的基盤の強化ということで、様々高度な情報の取扱い、あるいは、複雑化する機器の取扱い、そうしたことに関して、あるいは、防衛協力その他について、必要な人材を確保するという意味で、効果があると思っております。実際の数字については、後ほど、事務方からお答えしたいと思います。

Q:中東派遣の検討状況ですが、自民党・公明党のそれぞれの部会がありまして、1年ごとに国会に報告するというような内容がでておりますが、現在のところの検討状況と、公明党は来週も議論を続けるということを言っておりますが、それについて、大臣の御所見をお願いいたします。

A:具体的な検討については、引き続き検討をしているところがございますので、決定次第、お知らせをしたいと思います。

Q:与党のプロセスについてはどのようにお考えでしょうか。

A:与党でやられることでございます。

Q:イージス・アショアについてお伺いいたします。山口県のむつみ演習場について、防衛省が説明に伺うと思いますが、どのような形で地元の理解を得られたいのか、また、新屋演習場の配備計画の現状についてお伺いできればと思います。

A:むつみ演習場は安全に配備・運用ができる場所というふうに認識しておりますので、地元にしっかりと説明をしていきたいと思っております。新屋に関しましては、しっかりと再調査をした上、ゼロベースで評価をしていくという方針に何ら変わりはございません。

Q:イージス・アショアについてですが、現在、海上自衛隊のイージス艦は、沿岸から50海里にならないと、スパイレーダーに火を入れないと聞いておりますが、イージス・アショアが安全性に問題ないとおっしゃっているのであれば、停泊時にも、イージスレーダーを使えるということになると思うのですが、そういった理解でよろしいでしょうか。

A:イージス艦の能力その他についてお答えすることは差し控えます。

Q:全く同じレーダーですが。

A:運用についてお答えすることは差し控えます。

Q:危険だからということで、50海里離して使っていると理解しているのですが。

A:運用についてお答えするのは差し控えます。

Q:中東派遣についてですが、本日の部会では、案が示されたということなのですが、具体的にローハニ大統領の訪問が予定されている中、どのような検討状況でしょうか。

A:閣議決定をするしないを含め、まだ何も決まっているところはございません。

Q:辺野古の移設の関連でお伺いいたします。明日で、土砂投入から1年になりますが、先日の質問でも出ましたが、この1年の進捗を振り返って、普天間飛行場の早期返還や危険性除去に向けて、工事は順調に進んでいるとお考えでしょうか。

A:先般、埋立ての状況については、お話を申し上げましたが、普天間飛行場の危険性の除去ということからして、辺野古移設というのは、しっかりと進めていかなければならないと思っております。

Q:地元の理解が得られてきているとお感じになるのか、その点についてお願いいたします。

A:地元を含め、しっかりと御理解を得られるように、今後とも丁寧に説明をしていきたいと思います。

Q:先日の説明ですと、区域②で1割ということで、元々の工程表だと6カ月で終わる工事であったと思うのですが、改めて、進捗状況についてどのように捉えてらっしゃいますか。

A:埋立てがそれなりに進んでいるというのは、現地を視察した際に見てまいりました。全体の工事の工程その他検討をしておりますので、しっかりと進められるように努力してまいりたいと思います。

Q:沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校に米軍ヘリの窓が落下して、13日で2年になりますが、河野防衛大臣が就任後、その間、照明弾の落下等、米軍の事故が続いておりますが、改めてコメントをお願いいたします。

A:照明弾については、米軍の方で調査をしてもらっているところであります。北東アジアの安全保障環境が極めて厳しい中、また、この環境が非常に速いペースで悪化しているという中、自衛隊が有事にきちんと備えると同時に、米軍の即応性を維持するというのは非常に重要なことだと思っております。しかし、在日米軍の即応性の維持、あるいは、在日米軍の安定した駐留のためには地元の御理解を得ることが大前提でありますので、防衛大臣就任以来、そうしたことをエスパー国防長官を始め、米側の関係者様々なレベルで話して御理解を得ていると思っております。御地元がしっかりと御理解を得られるように、また、御地元がしっかりと安心していただけますように米軍と一緒に努力をしてまいりたいと思います。

Q:普天間第二小に係る部分も理解を求めていくと。

A:そこはしっかりと米軍とやり取りをしていきたいと思います。

Q:中東派遣に関して、通常必要ない調査・研究の閣議決定をすることの重要性、そして、それの与党側の理解を得ることの重要性を大臣としてどのようにお考えでしょうか。

A:閣議決定についても、行うかどうかを含め検討しているところであります。与党のみならず、国民の皆様に御理解をいただけますようにしっかり説明をしていきたいと思います。

Q:アメリカが中距離弾道ミサイルの実験を今朝早くに行いました。こうした動きについて、大臣はどのように捉えているのか。また、エスパー国防長官は実験が終われば、欧州、アジア、同盟国に対しての配備について話をしたいとおっしゃっておりますが、こうした動きに対してどのように対応していくのか。

A:実験が今朝行われたということは承知をしております。まだ、実際に配備に至るには時間がかかると考えていますし、この件については米側から何も話がございません。大事なのは、この米ロがINFの条約の下、開発を控えていたときに、中国を始め、INFの対象にならない国がこうしたミサイルの開発・配備を進めてきたということでありまして、次のラウンドのINFには、中国を含めた形で軍縮が行われるのが大事だと思っております。

Q:先日伺った新小銃についてですけれども、先ほど事務方の方から連絡が来まして、30年で調達するとおっしゃっていたのですが、89式も30年かかっているのですが、諸外国ではだいたい7年か8年で終わっているが、かなりスローなのではないでしょうか。その間、教育とか兵站が二重になるのですが、こうしたデメリットはどのようにお考えでしょうか。つまり、30年のうちに戦争が起きたら新しい小銃はないことになり、訓練も二重になりますけれども、それはコストがかかるのではないでしょうか。

A:予算の制約の中で、やれることはしっかりやっていきたいと思います。

Q:北朝鮮が先日ICBMの燃焼実験を行ったわけですけれども、また、ICBMの発射実験をするのではないかという感覚もありますが、最新の分析状況はいかがでしょうか。

A:アメリカの研究所が衛星写真を基に、そのような分析をしているというのは、私も承知をしております。北朝鮮は、安保理決議をしっかりと守って大量破壊兵器、ミサイルのCVIDを進めることによって、国の経済を発展させ、北朝鮮の国民の皆様の生活を豊かにするという選択肢があるわけですから、しっかりと米朝プロセスを進めて、国民を幸せな道に導くというのが指導者のあるべき姿なのではないかと思います。

Q:防衛省・自衛隊でも様々な忘年会があると思いますが、ここ最近、企業や組織において、忘年会に行きたくない人というのが増えてきて、ハッシュタグで忘年会スルー等の言葉も生まれてきております。この現状を大臣はどう捉えられておりますか。

A:どうですかね。私も年末は様々日程があって、忘年会ができないので、新年会にしようかと、仕事とは関係なく古くからの仲間内も「忘年会どうする。」と言われて、「悪い、今年は無理」というので、「新年会にするか」ということにしてもらっているのもいくつもありまして、忘年会をやりたい人はやれば良いと思いますし、私も小学校の同級生なんかと年に一回の忘年会の度に会うというのもおりますので、それはそれで大事なことだと思います。忘年会は人それぞれとしか言いようがないのではないかと思います。

Q:先日、日経とNHKが報じているのですが、F-35が一旦は国内組立てから輸入に変わったにもかかわらず、また、国内組立てに戻すというような報道があったのですが、これは事実なのでしょうか。

A:まだ何も決まっていません。

Q:先日、前々回の質問に対する御回答を事務方からいただいたのですが、記者クラブに対する質問に対しては全くスルーされているのですが、これは課長が回答しないということでしょうか。

A:知りません。それは課長とやってください。

Q:先日質問した際、大臣は新小銃については分からないので、どの程度の期間で調達されるのかということをレクチャーを受けますと、お話をされていたのですが、ただ、防衛に詳しい議員の方に聞いても、例えば10式戦車があるとか、89式小銃があるとか、装備はどの程度のタームでいくらの総額でというのを知っている方がいらっしゃらない。国会の中でそういう装備の調達の数とか期間とか総額が分からずに調達を決定するというのは、問題があるのではないでしょうか。

A:国会のことは、国会でお聞きください。

Q:ドーハ・フォーラムについて、中東派遣に関しても検討状況、日本の立場をお伝えする予定でしょうか。

A:現時点で御説明できるところは、御説明していきたいと思います。

Q:アショアについて、新屋の見直しについて、再調査をしているということで、結果の内容を検証した上で今後判断となると思いますが、出てきた結果が戦術的に最適であれば新屋も排除せずに検討していくという理解でよろしいでしょうか。

A:これまで繰り返し申し上げておりますが、再調査の上、ゼロベースで検討していきたいと思います。

Q:本年度の補正予算ですが、4,000億円ぐらい追加されると報道で出ているかと思いますが、基本的に補正予算は前年度に決まっていなかったこととか、予期せぬハプニングが起きた場合に出すものだと思いますが、大震災以後、装備を買う予算として使われているかと思いますが、これは防衛費が二つあるのと同じなのではないでしょうか。これに対して大臣は問題ないとお考えでしょうか。

A:補正予算について、まだ調整中でございます。

以上