防衛大臣記者会見

日時
令和元年11月22日(金)9:47~9:59
場所
防衛記者会会見室
備考
河野防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 今週末23日土曜日から24日日曜日に開催される、IISS主催の第15回地域安全保障サミット、通称マナーマ対話に出席するために、今夜から25日まで、バーレーンのマナーマを訪問いたします。マナーマ対話に出席するほか、バーレーンにありますCTF151の司令部を訪問することを考えております。中東の安全保障に関する重要な会議でございますし、今回「Maritime Security in the Middle East」というテーマで私もスピーチを行うとともに、いくつかのバイ会談を予定しています。様々な国の防衛大臣、国防大臣と信頼関係をしっかり築いていきたいと思っているところでございます。を継続していくことで一致したところです。インド、ニュージーランド、ASEAN各国との会談では、「自由で開かれたインド太平洋」というビジョンの下、2国間の関係を一層進展させていこうということで一致をしたところです。色々と率直な意見交換が行われたというのは非常に大きな成果であり、様々な国との今後の防衛協力のあり方について、大きく寄与することができたのではないかと思っております。

2 質疑応答

Q:今晩の24時をもって、日韓のGSOMIAの失効期限を迎えます。残りの時間で韓国側とどのような調整を行うおつもりでしょうか。また、かねてから大臣は、北朝鮮情勢を背景に、日韓のGSOMIAの重要性を説明されてきましたが、仮に失効すると、北朝鮮対応、ひいては日本の安全保障にどのような影響があるとお考えでしょうか。

A:GSOMIAがないからといって、日本の安全保障に直接影響が出るものではありません。しかし、北朝鮮情勢がこのような中で、韓国側からGSOMIAの破棄ということになると、これは間違ったメッセージを、北朝鮮をはじめ、周辺国へ出しかねないという懸念を持っております。韓国内でも、日韓のGSOMIA、そして、日韓の防衛協力が重要であるという認識を持っている方は、政権内でもいらっしゃいますので、韓国側が賢明な判断をしてくれるものと考えております。

Q:残りの時間に行う外交努力については、どうお考えでしょうか。

A:様々、GSOMIAが重要だと考えている韓国側の政権内の方もいらっしゃいますので、しっかりとした対話を続けることは大いに意味があると思っております。

Q:マナーマ対話についてですが、政府としては自衛隊の中東派遣を検討しているわけですが、マナーマ対話に出席されて、バイ会談でその件についてどういうお話をされるのか。また、今回、改めて、中東マナーマを訪れる意義、これについても教えてください。

A:バイ会談で日本側がこういう考え方で検討しているということは申し上げようと思っておりますが、何か新しく付け加えることは、現時点ではございません。中東の平和と安定は、日本経済、世界経済にも直接リンクする中で、日本はこれまで、安倍総理のテヘラン訪問をはじめ、中東の安定のための外交努力というのを続けてまいりました。そういう意味で様々なバイ会談を行うということには意義があると思いますし、これまでの日本の中東への関与についても、スピーチの中で触れていきたいと思っております。

Q:イージス・アショアについて質問です。一昨日、菅官房長官と秋田県知事が面会された際に、菅長官の方から、再調査では住宅地の距離も考慮して評価するよう、防衛省に指示をしたと伝えてられて、それは、昨日、長官も会見でお認めになっていますが、具体的に、防衛省に長官からどのような指示があったのか。

A:それ以前に、国会でも答弁をしているとおりでございます。従前からそういう話がございますので、再調査の上、ゼロ・ベースでしっかり検討していきたいと思っています。

Q:距離なんですが、以前の答弁で、岩屋大臣のときには保安距離としては200m、230mとかなんですが、安心のことを考えて、700mの緩衝地帯を設けるとおっしゃっていて、河野大臣がおっしゃっている距離というのは、700mの緩衝地帯をいっているのか、それともそれに加えて更に考えているということでしょうか。

A:再調査の上、ゼロ・ベースでしっかり検討していきたいと思っております。

Q:関連で、秋田市にある新屋演習場は、住宅地や高校に近いと言われていて、住宅地との距離を考えると、他の選択肢の可能性が出てきたとも考えられますが、本当のゼロ・ベースか否かを改めて教えてください。

A:国会で答弁したとおりです。

Q:今回のGSOMIAの失効期限が迫っていますが、これが直接的、又は、間接的にイージス・アショアの配備に与える影響は。

A:日本の安全保障に直接GSOMIAの失効が与えることはありません。GSOMIAは日本が得ている情報を様々な角度で補完をする、そういうことには役立っておりますが、特にGSOMIAの失効そのものが日本の安全保障に直接影響を与えることはありません。

Q:今回の出張でCTF151に行かれるということで、有志連合の司令部もそこに置かれているかなと思いますが、視察に行かれたときに、有志連合について、何か意見を交換する予定はありますでしょうか。

A:CTFの司令官がいらっしゃるそうですので、司令官とはお目にかかろうかと思っています。

Q:特に有志連合については。

A:有志連合ということではなく、CTFについて意見交換をしようと思っております。

Q:GSOMIAが失効するしないにかかわらず、日本と韓国とアメリカの間では、北朝鮮の核・ミサイルに関する情報を、アメリカを仲介して共有するTISAというシステムがありますが、これは今後どのように活用していくお考えでしょうか。

A:従前と同じように活用していきたいと思います。

Q:GSOMIAを巡って、大臣はタイでも日韓、日米韓の防衛相会談をやってらっしゃいますけれども、その中で、原則論を述べるに留まっている実態があると思いますが、残り1日を切った中で、賢明な対応を期待できる根拠、あるいは兆しというのはあるのでしょうか。

A:懸命な対応をするものと考えております。

Q:GSOMIAの失効、継続がかかってきているなかで、大臣自身、どのような働きをされているのでしょうか。

A:GSOMIAの重要性については、先般、先方の長官とも認識を一致したところであります。

Q:中東海域ですけれども、イエメンのフーシ派が韓国船を拿捕したとあり、解放されたと報道されているのですが、日本、防衛省として現地の情勢をどのように捉えているかと、日本の派遣についてどう影響するか、お考えをお願いします。

A:拿捕されたのは採掘リグ船とそのタグボートと認識をしておりますし、明らかにイエメンのそばを通っていたという話ですので、特に、一般のタンカー、その他とは違うと考えています。

Q:日本の派遣について影響はしないということでしょうか。

A:報道については承知をしておりますし、様々な分析をしているところでありますが、特に今の時点で何かはございません。

Q:先日、「DSEI Japan」を視察されましたけれども、どのような感想を持たれたのかと、ツイッターに「プレゼンテーションの差を感じた。」と発信されていますけれども、その辺もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

A:プレゼンテーションの能力に差があるなと思ったのは、ただ単に模型を置いてあるだけ、あるいは、パネルを出しているだけなのか、同じことを説明をするにも、わざわざVRのヘルメットを被せて、その中でVRのプレゼンを作ってそれを見せるというのは、同じことを説明しようとするにしても、影響力が大分違うと思います。そういう意味で外国の企業のプレゼンテーションというのは進んでいるな、というのが正直な感想です。

Q:全体的な感想としてはいかがでしょうか。

A:本当にいろんなものが、それこそ自衛隊の戦闘用の糧食から戦闘機まで様々な物が出されておりました。日本の装備品は、自衛隊が調達するのに限定されていて、コストが高いということがこれまでありました。防衛予算が極めて限られている中で、装備品の調達をどうしていくのかというのは、真剣に考えていかなければならないところだと思います。様々な国が、それこそ色んな国が、このDSEIの前にタイのバンコクでの装備品の展示会を見てまいりましたが、色んな国の色んな企業が色んなことをやっているなというのが、私にとっては新しい発見でありました。少し調達の問題は、真剣に考えていかなければいけないと思います。

Q:GSOMIAの関連ですが、日米韓が連携する上で、GSOMIAの重要性について、改めてお願いします。

A:GSOMIAが破棄されることは、誤ったメッセージを対外的に発信することになりかねないという懸念を持っております。

Q:日米韓の連携に与える影響については。

A:先ほどから申し上げているとおり、直接何かということはございません。しかし、それが持っているメッセージ性というものは考えていく必要があろうかと思います。

以上