防衛大臣記者会見

日時
令和元年11月12日(火) 8:50~8:58
場所
国会本館内閣議室前
備考
河野防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 私から3件ございます。本日の国家安全保障会議の九大臣会合の審議の結果、決定をいただいて、閣議において、シナイ半島国際平和協力業務実施計画の変更が決定され、多国籍・部隊監視団への司令部要員としての自衛官の派遣期間を1年間延長することといたしました。防衛省・自衛隊としては、優秀な人材を派遣することにより、引き続き、シナイ半島国際平和協力業務への貢献を継続していきたいと思っております。2件目は、本日、国家安全保障会議及び閣議が開催されまして、ソマリア沖・アデン湾における自衛隊による海賊対処行動が1年間延長することといたしました。防衛省・自衛隊としては、引き続き、関係省庁及び関係各国とも連携しながら、海賊行為の防止に万全を期していきたいと思います。3件目は、私は、本日から明日にかけて、防衛大学校を視察します。今回の視察では、自衛隊の幹部自衛官となる学生の授業の様子、あるいは、様々な校友会活動を視察すると同時に、11月17日の防衛大学校開校記念祭のイベントの一つである棒倒しの練習風景等も視察する予定です。また、学生、教員等と懇談をすることで、色々と防衛大学校の状況を見たいと思っております。

2 質疑応答

Q:MFOと海賊対処部隊の派遣延長ですが、それぞれ、意義と大臣の所感をお願いいたします。

A:MFOにつきましては、中東における日本の貢献策の一つでもあり、また、MFOに人員派遣をしている国々との連携ということにも繋がると思っております。海賊対処行動につきましては、海賊の件数が大幅に減ってきておりますが、ソマリアでの貧困問題や海賊を生み出してきた根本原因に対して、解決に至っておりませんので、これを緩めると海賊が跋扈することになると思います。そういった意味で、引き続き、日本に関係する船舶の安全、あるいは、国際経済の一つの重要なシーレーンであるこの地域をしっかりと守っていくことをやっていきたいと思っております。

Q:自衛隊の中東派遣ですが、政府が派遣の検討を表明してから、間もなく1カ月となります。現在の検討状況を教えてください。

A:様々、検討しなければいけない要素がございますので、引き続き、検討を進めているところです。特に、期限を設けて検討しているわけではありませんが、ある程度の段階がきたときに、しっかりと国会、あるいは、国民の皆様に御説明できるようにしていきたいと思っております。

Q:長島代議士との会合の中で、北朝鮮のミサイル技術について、進歩していると、外貨稼ぎに利用をしているのではないかというお話をされたと聞いておりますが、これまでそういった発言はありませんでしたが、そのように、北朝鮮が外貨稼ぎにミサイル技術を利用しているということでしょうか。

A:過去、そういった武器を売って、外貨を稼ぐことがあったということを申し上げました。

Q:先週、米軍の手放し操縦の規律違反、さらにPAC-3の不具合について、大臣に報告が上がっていなかったという事態がしばらく続きました。改めて、省内の大臣への報告の上げ方や情報共有の在り方について、どういった指示を出されて、どのように改善をされていくのかについて教えてください。

A:特に、大きな構造的な要因があるとは思っておりません。個別の事案がいくつか重なったと思います。

Q:先週、大臣は「報告を受けていない」と会見で、何度かおっしゃったのですが、こういった事態が続かないために、省内でどういった指示を出され、今後、情報公開の徹底といった観点から、大臣としてどのように取り組まれますか。

A:必要なものは上げるようにと言っただけです。特に、構造的に問題があるとは思っておりません。

Q:MFOと海賊対処の延長に関してですが、期間の延長だけではなく、アセットの増派ということまでは含まないということでしょうか。

A:期間を延長するということです。

Q:中東への自衛隊の派遣の検討についてですが、大臣は一定の段階で国民や国会に説明したいとおっしゃいましたが、今、検討されている防衛省設置法では、閣議決定やNSCの決定は必要ないかと思いますが、このようにしっかりとした説明をする上で、閣議決定やNSC決定、与党との協議の場を設けるような考えはありますでしょうか。

A:もう少し検討が進んだ上で、どういうことを行うのかはっきりしたところで、少し、色々なことを考えていきたいと思っております。関係省庁、あるいは、与党とは、なるべく前広に意見交換をさせていただきたいと思っております。

Q:大臣は、週末に防衛研究所を視察されましたが、予算面や待遇といった、防衛研究所の情報公開のあり方等、今後、改善すべき点はお気づきになりましたでしょうか。

A:防衛研究所の研究員に研究者番号が付与されないという話がありました。防衛大学校では、研究者番号はもらっていると思いますが、戦史センター等もあって、日本の軍事史に関する資料があり、それに関する研究者もいる中で、例えば、共同研究を行うときに、共同研究者というのか、分担研究者というのか、そういうことにならないという話がありますので、文部科学大臣に、良い方法はないかという相談をしたところです。また、書籍の購入等に時間がかかっているという話もありましたので、そうしたところは、合理的な方法で前に進めていくように指示をいたしました。

Q:本日、南極観測船「しらせ」が61次隊の隊員を乗せて出港いたしますが、期待すること等ありますでしょうか。

A:日本の南極研究も長い間続いており、オゾンホールの問題や気候変動その他の国民の生活にも関係してくるようなことになっておりますので、しっかりと成果をあげていただきたいと思います。

Q:中東派遣について確認ですが、国会に対して説明ということをおっしゃっておりましたが、特定の会議や通常の答弁以外の手法で説明したいというお考えを持っているということでしょうか。

A:具体的に考えているわけではございませんが、ある程度の段階できちんと説明をしたいと思っております。

以上