防衛大臣記者会見

日時
令和元年11月8日(金)9:22~9:37
場所
防衛記者会会見室
備考
河野防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 3件冒頭ございます。一つ目が台風19号に係る自衛隊の災害派遣態勢の移行に関して発表したいと思います。 今般の災害が極めて甚大かつ広範囲であり、様々な活動が長期化することが想定されておりましたので、10月13日に統合任務部隊を編組し、陸・海・空自衛隊31,000人、ローテーションしながら様々な業務に当たってまいりました。4週間近く活動が続いたところでございますが、現時点で、廃棄物処理、入浴支援というものが中心となりまして、断水などのインフラ被害の復旧も進んできたところから、一時最大で5,500名が一日業務に当たっていたところ、300名程度と規模が縮小されております。本日、統合任務部隊を解組いたしまして、被災地を担当している陸上自衛隊の東北方面隊及び東部方面隊によって災害派遣を行わせる態勢に移行する旨、大臣命令を出しました。 また、明日をもって、即応予備自衛官並びに予備自衛官の活動を終結させる大臣命令を発したところでございます。災害廃棄物の除去、入浴支援、これはしばらく続くと思いますので、今後とも被災者に寄り添った活動をしっかり実施していきたいと思います。二つ目、本日の閣議におきまして、台風15号及び台風19号の災害復旧等に係る一般会計予備費の一部の使用が決定されました。防衛省として、65億円を使用することとなります。65億円の内訳は、損耗しました備品、消耗品、災害派遣手当等の各種手当、装備品等の燃料といった被災地域での活動経費が約30億円、災害派遣活動に使用した航空機や車両等の修理、被災者の生活支援に使用した入浴支援セットの需品器材、装備品等を更新・修理するための経費、これが約35億円、合わせて65億円でございます。今後の自衛隊の活動に支障が出ないように、所要経費の確保、被災地域で使用した備品の修理など、必要に応じて、しっかりやっていきたいと思っております。 また、この中には、即応予備自衛官及び予備自衛官の隊員に支払う給与約2億円、並びに雇用企業にお支払いする雇用企業協力確保給付金約2億円、これも予備費において措置されております。雇用企業協力確保給付金をお支払いするのは初めてということになると思います。三つ目ですが、私は、明後日11月10日(日)、防衛研究所を視察いたします。防衛省のシンクタンクであり、我が国唯一の国立の安全保障に関する学術研究機関であります研究所の取組状況、あるいは、一般開放している戦史史料の保管状況といったものを視察してまいりたいと思います。

2 質疑応答

Q:火曜日の会見でもお伺いしましたが、海兵隊の2016年の沖縄県沖の事故について、米側に詳細の問合わせをしていたかと思いますが、その後、返答はありましたでしょうか。

A:米側に問合せをしているところでございます。きっちりと説明をしていただこうと思っております。

Q:米軍三沢基地に所属する戦闘機が、青森県の方で模擬弾の落下があったとのことですが、事実関係と防衛省の対応についてお願いします。

A:6日18時37分頃、三沢対地射爆撃場から西に約5kmの民有地に、三沢基地所属のF-16戦闘機から模擬弾が落下する事案が発生いたしました。直ちに、米側に対し、厳重に抗議するとともに、更なる情報提供と実効性ある再発防止策を講じるよう申し入れをいたしました。三沢基地において、当分、模擬弾の訓練を中止するとのことです。模擬弾は発見をされ、けが人などは幸いにありませんでしたが、非常に重大な事件というふうに思っております。国会の御了解が得られれば、今日、渡辺政務官を派遣し、関係自治体に直接、現状の説明をさせていただこうと思っているところでございます。

Q:米軍から防衛省への通告が、翌日になったと聞いたのですが、少し遅い気がするのですが、その辺りはどのように。

A:その事実関係は分かりませんので、事務方から後でお答えさせます。

Q:この後、三村知事と面会されると思うのですが、知事とはどのようなお話をされる予定でしょうか。

A:今回の事案を含め、青森県関連の様々なことについて、意見交換ということになると思います。

Q:日米同盟の強化や地元の理解が必要だと繰り返しおっしゃる中で、嘉手納パラシュート訓練や岩国基地の報告書、三沢の模擬弾の落下等、発生時期は違いますが、色んな問題が立て続けに起きている状況をどのようにお考えになりますか。

A:繰り返し申し上げておりますように、日米同盟の維持・強化、あるいは、在日米軍の安定的な駐留ということには、地元の御理解が大前提であり、そのためにも、しっかりとした情報提供をまず行うということが第一段階、同時に安全面に対しては最大限の配慮がなされていて、事故を起こさないということが大事だと思います。今まで以上に、米軍に対して、情報提供と安全面の配慮が、地元の御理解が得られるように、しっかりと行われるように、米軍あるいは米政府に対して、今まで以上に申し上げていきたいと思っております。

Q:情報提供という部分に関して、色々と日本側からアメリカに照会しても、レスポンスが遅いような感じもするのですが、その点について、もっと厳しく言っているとか、どのようにされているのでしょうか。

A:情報提供のレスポンスあるいはその内容について、地元に御納得をいただける説明ができるようなタイミングあるいは内容をしっかりと求めていかなくてはならないと思っています。インド太平洋軍司令官をはじめ、米側にも様々、こうしたことの重要性を申し上げ、私の感触では、皆様、そのことについて理解をしていただいていると思いますので、そこはきっちりと求めていきたいと思っております。

Q:昨日、山口県から申し入れがありましたが、海兵隊の事故報告書の詳細を伝えていなかったということで、反発の声があるのですが、受け止め等をお願いいたします。

A:付属文書が1000頁を超えていて、それを読み込むのに時間がかかった、あるいは、詳細な説明を米側に求めている、ということがあったにせよ、内容について、非常に問題があることが記載されていたわけでございますから、速やかに、関係自治体に、まずお知らせをする必要があったと思います。そこは反省し、しっかり対応できるようにしてまいりたいと思います。

Q:情報を隠していたのではないかという、地元の声もありますが、意図的に情報を隠していたのではないかという認識はあるのでしょうか。

A:それはありません。

Q:そのことについて、大臣はどの段階で規律違反を把握されたのでしょうか。

A:割りと最近であったと思います。

Q:担当課からも、早い段階での報告を受けていなかったということでしょうか。

A:それについては、厳しく申し上げました。

Q:何を申し上げたのでしょうか。

A:こういったことは早く報告を上げるようにと。

Q:北朝鮮の宋日昊(ソンイルホ)国交正常化大使が、日本上空を通過するようなミサイルを発射すると示唆している談話を発表したのですが、今の分析状況、それから談話について受け止めをお願いします。

A:北朝鮮の談話について、一々申し上げる必要もないと思いますが、北朝鮮のこれまでの一連の弾道ミサイルの発射は、明確な国連安保理決議違反であり、国際社会に対する挑戦でもあると思います。我々としては、米朝プロセスをしっかり後押しをし、大量破壊兵器並びにあらゆる射程のミサイルのCVIDの実現に向けて、米朝プロセスをしっかり後押しをしてまいりたいと思います。

Q:北朝鮮のミサイル防衛についてですが、先日、愛知県でPAC-3の展開訓練をされたと思うのですが、その際、機材の不具合があったと報道されているのですが、どういうことがあって、安心のために展開訓練を見せていると思うのですが、効果がどうだったのか、いかがお考えでしょうか。

A:後程、事務方から何があったのか説明させます。

Q:大臣は、まだ報告は受けておられませんか。

A:受けていません。

Q:GSOMIAが失効するまで、あと2週間ほどとなっておりますが、これまで大臣は繰り返し、韓国側に懸命な判断を求めたいと言ってきています。これまでに、大臣ないし事務方でも結構ですけど、韓国側とどのような交渉をしてきて、どのような感触を得ているのかを教えて下さい。

A:完全にボールは韓国側のコートにあるわけで、韓国側に懸命な判断を求める以外に、我々として特に申し上げることはありません。

Q:これまでの会見でもおっしゃっていますが、改めて、日本にとって、どういう利点があるのか、または、これが無くなることでどう困るのか教えてください。

A:GSOMIAが仮に破棄されたとしても、日本の安全保障に直ちに何か影響があるということはございません。ただ、情報ですから、様々な補完的な情報があるというのは、日本にとってもメリットだと思います。また、それ以上に誤ったシグナルを周辺国に送ってしまうのは、日米韓の連携が必要だというこの時期にデメリットである、と申し上げられると思います。

Q:バンコクでのADMMプラスで、日米韓、日韓の会談について、大臣、かねがね意欲を示されていますが、その場が実現したら、GSOMIAについても議論をするのでしょうか。

A:会談の中で、何が議題になるか、あらかじめ申し上げるのは、極めて困難でございます。

Q:今の段階で、模擬弾が落下してしまった原因、これの背景を何か承知されている部分があればお聞かせください。

A:私自身、まだ報告を受けていません。

Q:今日、どうして会見が若干早めに行われたのでしょうか。過日、我々の方からもなるべく定刻にということでお願いさせていただいたと思うのですが、何か意図はあったのでしょうか。25分からと我々は受けているのですが、会見時間を早める何か意図はあったのでしょうか。

A:すみません、そういう認識がありませんでした。

Q:なるべく定刻に。間に合わないケースもありますので。

A:わかりました。申し訳ありません。

以上