防衛大臣記者会見

日時
令和元年10月1日(火) 11:20~11:39
場所
防衛記者会会見室
備考
河野防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 3件ございます。1つは、台風15号に係る災害派遣ですが、停電の復旧作業のための支援は、27日金曜日までに終了しておりますが、ブルーシートの展張に関しましても、昨日までに要請のあった独居高齢者の御家庭、あるいは高齢者世帯、障害者世帯、そうした家屋へのブルーシートの展張については作業を終えました。撤収要請がでるまで、自衛隊としても1,000人程度の体制に縮小し、必要な作業がでてくれば対応ができるようにしていきたいと思っております。国連の野外衛生救護補助員コースの試行訓練ですが、防衛省・自衛隊は10月7日から18日、ウガンダ共和国において実施される、国連野外衛生救護補助員コース(UNFMAC)の試行訓練の教官として、陸上自衛官2名を派遣します。国連のPKOは、医療に関する適切な訓練を受けた要員が極めて不足をしているという状況にあり、深刻な課題になっております。昨年の9月であったか、国連が主催した「PKOのための行動に関するハイレベルイベント」で、外務大臣であった私の方から、日本がしっかりこの支援をやります、ということを申し上げていたところでございますので、今回2名を派遣し、PKOの抱える課題にしっかり取り組んでいきたい、貢献していきたいと思っております。北朝鮮の瀬取り対策に関しまして、カナダが10月の上旬以降、4回目の航空機のアセットを派遣して、瀬取り対策に関する警戒監視活動を行う予定でございます。在日米軍の嘉手納飛行場を拠点とする国際的な取組ということになります。カナダ政府に感謝申し上げたいと思います。

2 質疑応答

Q:昨日、大臣は、沖縄県の名護市辺野古にある米軍キャンプ・シュワブの中にある移設工事現場を、防衛大臣就任後初めて視察されました。今回、ご自身の目で辺野古の現場を御覧になった御感想をお聞かせください。もう一点、視察前日には沖縄県の玉城デニー知事と面談されて、普天間飛行場の辺野古移設について御説明されていました。今、大浦湾側には軟弱地盤があるわけですが、実際に辺野古の現場を視察されて、移設の考えに変化があったかどうかお聞かせください。

A:辺野古に私が最後に行ったのは、外務委員長ときに、現地、あの頃はまだ工事をやっておりませんでしたので船の上から見させていただきましたが、今回、現地に行って、かなり工事が進捗しているというふうに思います。普天間飛行場を全面的に閉鎖・返還するために、この辺野古移設が必要でありますので、政府としては、この普天間の返還、そして、その間の安全性の除去というのも非常に重要なことだと思います。政府として一日も早い、この辺野古への移設ということをしっかりやっていきたいと思います。

Q:今、安全性の除去とおっしゃられましたが、危険性の除去ということでよろしいでしょうか。

A:失礼しました。危険性の除去です。

Q:米軍キャンプ瑞慶覧を訪れて、在沖米軍トップのクラーディ四軍調整官とも面談されました。改めて、大臣の方から、面談の内容と調整官とお会いになられた御感想をお聞かせください。

A:調整官は4度目の沖縄というふうにおっしゃっておりましたので、沖縄の状況について、よく御理解をいただいていると思います。日本を取り巻く厳しい安全保障環境について意見交換をするとともに、この日米同盟を強化していくためには、それぞれの地元の理解と協力というのがなくてはならないということを申し上げ、いくつか、具体的な地元の要望について、話をさせていただきました。先方からは、しっかりと対応できるようにこれからも協力していこう、と話がありましたので、これから緊密に連携をしてやっていきたいと思います。

Q:玉城知事の面談の中で、辺野古については、いかに北東アジアの安全保障環境が厳しいかということを説明する努力が防衛省・自衛隊の場合、少し足りないのかもしれないと、大臣はおっしゃいましたが、辺野古移設が進まない理由、理解されない理由は、そこにあるとお考えでしょうか。それとも、他の理由があるとお考えでしょうか。

A:辺野古移設に関しては、様々な事情があって、これまでも、こういう状況になっておりますので、政府としては、一日も早く移設工事をしっかり完了していけるように努力をしていきたいと思っております。また、わが国を取り巻く安全保障環境が厳しいというのは、「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しい」ということは言いますが、具体的にどういうことなのかというのを、もう少し分かる形、見える形で御理解をいただけるように説明をしなければいけないと思いますが、なかなか全部、手の内をさらす訳にもいきませんので、どういった説明の仕方がいいのかということは、今、検討をしているところでございます。これは、沖縄の県民の皆様だけではなく、全ての日本の国民の皆様に、今、日本の周辺の安全保障環境がどうなっているのかということは、御理解をいただけるような努力をやっていきたいと思います。

Q:そこが努力をいただけると、沖縄県民の方にも移設について理解が深まるとお考えでしょうか。

A:そういうこともあろうかと思います。

Q:他のところであれば、どういうところの理解を深めてもらわないといけないと思いますか。

A:それは、この普天間飛行場の危険性に関して、宜野湾市議会、あるいは、市長からも色々と声が上がってきておりますが、なるべく早く普天間飛行場を全面的に閉鎖・返還するということが、危険性除去の一番だと思いますので、しっかりやっていきたいと思います。

Q:四軍調整官と会談をされたときに、具体的な要望をいくつかされたと思うのですが、四軍調整官からは、何か具体的な対策は示されたのでしょうか。

A:事務方同士で話をさせましょうと申し上げました。

Q:騒音問題とかパラシュート訓練について話を出されて、それについてどうしようということではない。

A:少し具体的な話も、こちらからさせていただきましたが、その場ですぐに調整官が言えるものではないでしょうから、そこはしっかり事務方で調整をさせたいと思います。

Q:厳しい安全保障環境に絡む話ですが、今日、中国が建国70年を迎えて、過去最大規模の軍事パレードを行う予定ですが、軍拡を続ける中国にどのように対応していくかについて、改めて、お願いいたします。

A:この10年間で、おそらく公表されている部分だけで、国防予算が2倍から2.5倍に増えているのではないかと思います。為替レートや色々なものがありますが、おそらく日本の4倍以上の国防予算の状況の中で、中国の軍事ドクトリン、あるいは、どういうことにその予算が使われているか、あるいは、公表されていない部分の国防予算がどうなっているのかなど、やはり透明性をしっかりと確保することがまず中国には求められるものだと思います。外相会合の中でも、何度も、透明性を確保して下さいということは申し上げてきましたし、これからも中国に対して、日本だけでなく国際社会として言い続けていかなければならないことだと思います。

Q:昨年末に、記者会見に関して、防衛記者会でフリーランスの参加を認めるということになったのですが、未だ実現しておりません。それは防衛省の方で入館の手続きができていないということですが、それはいつからできることになるのでしょうか。

A:手続きは検討していると思います。いつからというのはよく分かりません。

Q:かつて、佐々木広報室長に伺ったのですが、そのとき彼が言っていたのは、担当者がいません、責任者がいません、話合いだけはしていますとおっしゃったのですが、防衛省では責任者も担当者もいなくて物事が決まるものなのでしょうか。

A:どういう状況になっているか、そこは確認します。

Q:具体的にいつまでという期限が切れないということでしょうか。

A:聞いておりません。

Q:先ほど、韓国が軍事式典の中で、担当者が竹島の防衛のため、F-15を竹島に向かわせているという発言があったということなのですが、事実関係の確認と、韓国側の行動をどのように把握しているのか、また、日本の領土の竹島に対して、そうした発言をしている韓国について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。

A:そういう意図があるということは承知しております。今、日韓の政府間が非常に厳しい状況にあるというのは、韓国の国防当局も分かっていると思います。北朝鮮の情勢がこういう中で、安全保障に関しては日韓がしっかりと連携していかなければならないと誰もが思うところで、防衛当局がそのような行動に出るというのは、いかがなものかと思います。そこは、韓国側に賢明な対応をしていただきたいと思っています。

Q:大臣としては、韓国側の発言と行動に関して、どういった状況を認識しているのでしょうか。

A:戦闘機を竹島に向けて飛ばそうとしているということは承知しています。

Q:防衛省としてどのように対応しようとお考えでしょうか。

A:外務省の方から韓国に対して申入れが行われていると思います。

Q:概算要求関係でお尋ねします。陸自が新拳銃に関して、機種名は公表されていませんが、金額と調達数だけが公表されていますが、これは今まで2年間、グロック、ベレッタ、H&Kの3社の候補が検討されていたはずなのですが、急にシグ・ザウアーのP320に決定したと聞いているのですが、これは事実なのでしょうか。

A:存じませんので、事務方からお答えさせていただきます。

Q:この件を陸幕長に聞いたところ、まだ陸幕の方から11月に検討し、12月に決定するとのお話だったのですが、ただ、過去の例からいうと、概算要求で数量と予算で出ているのに、機種が決まっていないのは非常に異常だと、関係している商社の人間から聞いた話なのですが、「結局安倍首相とトランプ大統領の間で決めてトップダウンするから、トライアルは終わりなんだと言われた」と私は聞いておりますが。

A:存じません。

Q:山本副大臣のツイッターでビジネスアワーについては、苛烈なツイートはやめろと批判を受けていますが、これの受け止めと、ビジネスアワーの課業時間内でのツイートに対して大臣はいかがでしょうか。

A:ツイートは個人でやっている訳ですから、個人が決めることだと思います。

Q:日本とヨルダンの防衛装備品に関する式典があるということで、今回ヨルダンとの式典の経緯と、どのように臨まれるかを教えてください。

A:外務大臣として、ヨルダンで開催されたアカバ・プロセスに出席したときに、国王陛下から要請をいただきまして、それを当時防衛省に伝えたという経緯がございまして、その式典に今度は、防衛大臣として参加するというのは、間がいいというとちょっと変ですが、そこは日本とヨルダンは非常に緊密に連携しておりますし、中東情勢でもずいぶん緊密に連携をさせていただきましたので、そうしたことに寄与できれば、それはよいことではないかと思います。

Q:今後ヨルダンとの防衛協力ですとか、そういうことを強化するお考えはありますでしょうか。

A:特に今、何かというのはございません。今日、式典にヨルダン側の大使が御出席されるということは聞いております。今までにも外交当局間、非常に緊密に連携してまいりましたし、様々な案件で中東に関する情報交換はやってまいりました。そういう関係は今後も続くと思います。

Q:ヨルダン国王は装甲車のコレクターとしても有名ですが、今回かなり古い戦車を出していますが、そういったことに対して、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

A:博物館に日本の戦車を入れたい、という話でございましたので、そのときは驚きましたが、そのまま防衛省にその話を伝えました。何を出すかはいろんな事情があって、今回のこれになったのだろうと思います。

Q:先ほどの拳銃選定の件なのですが、過去のトライアルに参加した3社以外の者が調達する可能性はあるのでしょうか、ないのでしょうか。

A:すみません、拳銃調達について何も聞いておりませんので、事務方から答えさせます。

Q:過去、AAV7に関して、2年間のトライアルをやるはずだったのが、これが半年に縮まりました。当時、岩田幕僚長にお尋ねしたのですが、そのときの回答が、「アメリカから言われたからです」という回答だったのですが、そうすると防衛省・自衛隊の自主的な判断というのはないのではないでしょうか。

A:この件に関しましては、承知しませんので事務方からお答えさせます。

Q:返答はいつも口頭でいただいているのですが、書面でいただくことは可能でしょうか。

A:それは幹事社と相談します。

以上

※下線部について、下記のとおり修正いたしました。
「佐々木広報室長に伺った」→「当時の報道室長に伺った」