防衛大臣記者会見

日時
令和元年6月21日(金) 10:40~11:05
場所
防衛記者会会見室
備考
岩屋防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:19日に第1回会合が開かれたイージス・アショア整備推進本部会議ですが、冒頭、大臣の方から「信頼回復に努め、一から出直す」と強調されましたが、今後、再調査を含めたスケジュールの見通し、また、現実問題、年度を含めて配備の遅れも懸念されると思いますが、これに関して対策がございましたらお聞かせください。

A:一昨日、第一回目のイージス・アショア整備推進本部の会議を行いました。ここでは、地元の皆様の御不安や御懸念をしっかりと受け止め、また、信頼を回復するために必要な作業を行い、その進捗に応じて、幹事会を適宜開催し、何よりも正確な説明ができるように、全力で取り組んでまいりたいと思っております。したがいまして、期限ありきということではなく、しっかりとした、正確なデータをもう一度作り、説明資料をしっかりと修正するなり、見直すなりして、説明を再度行わせていただきたいと思っておりますので、まずはそのことに全力を尽くしたいと思っております。したがって、この段階で今後のスケジュールについて、お示しをすることは困難ですが、できるだけ速やかに、そのような作業を終えたいと思っております。

Q:配備自体が遅れる可能性が高まると思いますが、いかがでしょうか。

A:この段階で申し上げることはできませんが、私どもとしてはもちろん、配備に遅れがないようにしたいと思っておりますが、私どもの不手際で、不信を買ってしまったことは事実でございますので、まずは信頼を回復するということに全力を尽くしたいと思います。

Q:昨日、ロシアの爆撃機、合わせて3機が領空侵犯をしたということで、ほぼ4年ぶりだと思いますが、なぜこのタイミングで来るのかということも含めて、受け止めをお願いします。

A:事実関係で申し上げますと、昨日、ロシアの爆撃機、Tu‐95、2機が、日本海から対馬海峡を通過し東シナ海を飛行した後に、太平洋を北上した際、午前8時53分頃、当該2機による沖縄県の南大東島の領空侵犯を確認しました。さらに10時22分頃、その2機のうち1機による伊豆諸島の八丈島の領空侵犯を確認したところでございます。当然、スクランブル発進をして警告を行ったところでございます。また、同日に外交ルートを通じて、ロシア側に極めて領空侵犯は遺憾だと抗議をしたところでございます。なぜ、この時期にこういうことが行われたのか、ロシア側の意図については、今、分析中でありますが、予断を持ってお答えすることは控えたいと思います。

Q:先ほど、陸上自衛隊のUH-1ヘリが立川駐屯地で横転をしたということですが、現在、把握している事実関係について教えて下さい。

A:事実関係は確認中ですが、今日の9時57分頃に発生した事案でございます。陸上自衛隊立川駐屯地において、ヘリコプターUH-1が訓練中に横転しました。地上において、横転をしたという報告を受けております。死傷者はないという報告も受けておりますが、的確な情報の収集に努めてまいります。

Q:23日に沖縄県糸満市で平和記念式典が開かれますが、防衛大臣が出席される予定だと思いますが、どのような思いで式典に臨まれるかお願いします。

A:事情が許せば、是非、追悼式に参加させていただきたいと思っております。戦没者の慰霊の日でございますから、戦没者の御霊に哀悼の意を捧げ、やはり、不戦の誓いを新たにしていきたいと思っております。

Q:ロシア軍機の領空侵犯ですが、外務大臣による遺憾の意ということですが。

A:外交ルートです。

Q:防衛大臣としてはどのように受け止めていますでしょうか。

A:もちろん、領空侵犯、しかも同日に2回も行ったわけでございますから、甚だ遺憾に思っているところでございます。先般も、日本で日露「2+2」並びに防衛相会談を行ったばかりでございますが、是非、様々な機会を通じて、防衛当局間でもこういうことがないように、申し入れをしたいと思っております。

Q:イージス・アショアに関連して伺いますが、山口に関する調査の中でも、一部標高に、国土地理院等が出しているデータと異なる数値があった、ということですが、事実関係と受け止めについてお願いします。

A:御指摘の山口県への説明資料の件については、使用する地図データの違いによるものであると承知しております。国土地理院の地図情報によりますと、西台という高台においては、標高が574mと記載をされております。しかし、高台で、山ではございませんので、その高さの精度は5m以内だとされていると承知しております。一方、グーグル・アースの地図データを用いて測ると576mと記載をされているということでございますので、こういうデータの違いによって数値が変わってきているということだと思います。いずれにしても、現地でもう一度実測をするなり、より精緻な数字をきちんと出して、再度、説明に臨ませていただきたいと思っております。

Q:山口の現在のずれているものは、秋田県での説明で見つかった誤りとは性質が違うという認識でしょうか。

A:秋田県の場合は、まさに山の仰角というものを出すために行った調査でございますが、山口県の場合は、先程申し上げた西台の標高について、グーグル・アースの地図データの576mを用いて資料に記載をしたところであり、この標高の表記自体が直ちに間違いであるとは考えておりません。いずれにしても、さきほど申し上げたように、使用する地図のデータによって高さが変わってきたりしておりますので、きちんと現地での実測を行いたいと思っているところでございます。秋田県の場合は、これも既に申し上げているとおり、グーグル・アースのデータの縦軸と横軸の縮尺の違いを認識せずに角度を計算したというミスでございましたので、それとは違った内容だと思っております。

Q:今、現地で実測調査を考えられているということですが、山口に関しては、今回の西台についてのみでしょうか。それとも、他に関しても標高だったり数値が出てくるところは、実測調査をされるお考えなのでしょうか。

A:もし、むつみ演習場にイージス・アショアを配備した場合に、最初に西台という遮蔽物があれば、それより下にはレーダーがいかないということでございますので、西台の高さをしっかり測るということが必要だった訳でございまして、それとは違うところを調査をする必要はないものと考えております。

Q:F-35Aの墜落事故に関して、昨日、地元の三沢市長が飛行訓練の再開に容認の姿勢を示しました。これを受けて、今後の飛行訓練の再開に向けた具体的な時期であるとか、スケジュール感があれば教えていただけますか。

A:昨日、防衛省から三沢市等への関係自治体の皆様に対して、飛行再開について御説明に伺いました。説明が既に済んでいる自治体は、三沢市、東北町、六ケ所村、おいらせ町、野辺地町でございますが、残る関係自治体についても、できるだけ速やかに、御説明を申し上げまして、御理解をいただきたいと思っております。また、私どもの説明に対しまして、小桧山三沢市長からは、当面夜間飛行訓練は行わず段階的に飛行再開をするということで御理解をいただいたところでございます。残る関係自治体の皆様にも、できるだけ早く説明に上がらせていただきたいと思っております。

Q:それを受けて、飛行再開が今週なのか来週なのか、何か具体的にこうするというのはございますか。

A:それは、まだ確定している訳ではありません。まずは地元自治体への説明をしっかり終わらせたいと思っております。

Q:アショアの件ですが、今回の山口のズレというのは、候補地の選定自体には大きな影響は与えないということでしょうか。

A:そのように考えておりますが、山口県にも、私、できるだけ早くお邪魔したいと考えておりまして、今、日程を調整させていただいておりますので、そのこと等も含めて、今般いろいろ御心配をおかけしたことについて、万端、説明をしてまいりたいと思っております。

Q:大きな誤り、間違いではないと思うのですが、こういうことでも、山口県内で住民に話を聞くと、不信感が高まるという話があるのですけれども、この状況について、どのようにお考えでしょうか。

A:今般の地図データの違いがあることについては、先程説明させていただいたとおりなのですが、やはり、そういった報道等を見て、不信の念を抱かれる方もいらっしゃると思いますので、きちんと中身を説明して、今後の私どもの対応をしっかりと説明して、現地で実測をして精緻な数値をお示しさせていただくということを説明してまいりたいと思っております。

Q:立川駐屯地の陸自ヘリの件について、詳しい状況をお伺いしたいのですが、飛行訓練をしていて、着陸してから倒れたのでしょうか。演習場内を飛行中に横転したのでしょうか。

A:私も先ほど報告を受けたばかりでございまして、先ほど申し上げた以上の情報を持っておりません。できるだけ速やかに、情報を集めて、お知らせをしたいと思います。

Q:アメリカのシャナハン国防長官代行が、先日、辞任を発表されて、後任にエスパー陸軍長官が代行に就任される見通しです。この間、シャナハン代行と良好な関係を築いてきたかと思いますが、改めて、辞任についての受け止めをお願いいたします。

A:シャナハン米国防長官代行が、国防長官への指名を辞退される旨の発表をしたと承知しております。シャナハン代行とは、2019年1月の就任以来、約6カ月間にわたって、日米同盟強化のために多大な御尽力をいただきました。心から敬意を表したいと思います。私とは、これまで4回の会談を実施させていただきました。「2+2」やワシントンでの防衛相会談ですとか、東京での防衛相会談等、また、シャングリラ会合でも日米韓、日米豪等の会談を続けてきただけに、正直、少し残念に思いますが、しかし、新たに長官代行に指名予定と伺っております、マーク・エスパー陸軍長官とも、これから緊密に連携をしてまいりたいと考えております。

Q:大臣就任以降、アメリカの国防長官そのものの不在が続いている上、マティス氏辞任以降、相次いで、国防長官あるいは国防長官代行が交代する事態になっております。日米同盟関係含めて、日米関係への影響についてどのようにお考えでしょうか。

A:シャナハン代行のときも、代行ですから、国防長官がもっておられる権限を全て行使できるとも承知しておりましたので、特段、支障は感じておりませんでした。今回のエスパー陸軍長官も、議会での承認を得て、正式に就任されると思いますが、代行のままであられる状態でも、国防長官と同じく権限を行使できるお立場だと承知しておりますので、そのこと自体が、日米同盟に、何か影響を与えることはないと思っております。

Q:将来戦闘機についてお伺いいたします。先日、自民党の国防議員連盟から、将来戦闘機に関する提言がありました。来年度予算でも、開発費を確保するようにという提言がありましたが、現在の検討状況を教えてください。

A:将来戦闘機につきましては、皆様御承知のとおり、新たな防衛計画の大綱・中期防において、国際協力を視野に、わが国主導の開発を目指すという方針が、既に確定いたしております。この方針に基づいて、私ども、事務次官を長とするチームを作りまして、検討を重ねてきているところでございます。この段階では、様々な提案を受けて、その中身を精査している段階ですので、まだ確たることは申し上げられないわけでございますが、できるだけ早く方向性を示していきたいと考えております。したがいまして、まだ予算的なものをどうするかという判断には至っておりません。

Q:関連ですが、どういうものを作るかというイメージ、能力について、当然、F-22やF-35を超えるものでなければならないという指摘もあるのですが、それはそういうものだとお考えでしょうか。

A:やはり新型の将来戦闘機を作っていくということであれば、最新の技術というものを導入して、より優れたものを作り上げていく必要があると思います。私ども、「わが国主導の」という意味は、統合、インテグレーションというのは、しっかりとわが国が主導権を発揮できることが望ましく、それから技術は、日進月歩、進歩していき、改修が必要となっていきますので、改修の自由度、わが国の判断で改修が随時行えるようなものにすることが大切であると考えていますので、そういう考え方に基づいて、様々な提案をしっかり検討して、方向性を出していきたいと思っています。

Q:一から戦闘機を作ったことのない、そのような経験が浅い日本に、それだけ能力の高いものを作れるのかという懸念がありますが、それについてはどのように思われますか。

A:それぞれの航空機、戦闘機に必要な基礎技術、基本的な技術というものをわが国は有していると考えております。しかしながら、それらを統合して一つの形にしていくということは、大変な挑戦ということになると思いますが、それは是非やっていく必要があるのではないかと思っているところです。

Q:立川駐屯地でのヘリについてですが、駐屯地内で事故が起きたことについて、受け止めについてお願いします。

A:事故の詳細は、先程申し上げたように、まだこの段階では、しかと説明できませんが、いずれにしても、事故が起こったこと自体に対しては、周辺の住民の皆様にも大変御心配をおかけすることになろうかと思いますので、申し訳なく思っております。

Q:13日に、オマーン沖で発生したタンカー攻撃ですけれども、攻撃の主体、これについて日本の立場として明らかにしていなかったと思うのですけれども、今の段階での攻撃主体についての御見解についてはいかがでしょうか。

A:情報収集を一生懸命行っておりますが、今、おっしゃったように、まだ現時点において、事案の背景、攻撃主体などについてはっきりとお答えする段階ではございません。それだけの確たる情報をまだ持っておりません。いずれにしても、わが国としては、いかなるものの仕業であるにせよ、船舶を危険にさらす、このような行動に関して、断固非難をしたいと思います。防衛省としては、引き続き、関係各国と連携して情報収集・分析に努めてまいりたいと思っております。

Q:情報分析が済んだ後、我々に対して、日本としての情報分析の結果というのを示す方針でしょうか。

A:情報を収集・分析して、こういうことだと確定的なことが言えるようになれば、お知らせすることができると思います。

以上