防衛大臣臨時記者会見

日時
令和元年6月17日(月)13:37~13:52
場所
秋田市役所2階会議室
備考
岩屋防衛大臣秋田訪問

1 発表事項

本日、イージス・アショアの配備に関し、秋田県、秋田市に御説明した「他の国有地」の検討の一部に誤りがありましたこと、そして、地元説明の場において防衛省職員による、極めて不適切な対応がありましたことについて、佐竹知事、加藤県議会議長、また、穂積市長、岩谷市議会議長にお目に掛かり、直接お詫びをさせていただきました。一連のミスや不適切な対応は、あってはならないことであり、大変申し訳なく思っております。県民・市民の皆様に、改めて深くお詫び申し上げたいと思います。こうした事態が二度と起こらないよう、私から事務方に対し、再発防止を徹底すること、体制を抜本的に強化して、緊張感を持って対応するよう、厳しく指示をしたところです。防衛省内におきましては、原田副大臣を長とする「イージス・アショア整備推進本部」を速やかに立ち上げたいと思います。そこには、内局、関係する陸・海・空自衛隊の職員を一堂に集めて、しっかりとした体制を作り直していきたいと思っております。当然のことながら、最終的な責任者は私でございます。「他の国有地」の検討における数値の誤りに関しては、国有地と遮蔽物の角度をより精緻に把握するため、現地での実地調査を行ってまいります。その際、部外専門家の活用も含めて、適切に進めていきたいと思っております。また、説明会等で、地元の皆様からいただきました指摘を踏まえ、今後の説明内容につきましては、確認と見直しをしっかりと行って、必要に応じて資料を修正するなど、十分な御説明ができるようにしてまいりたいと考えております。今日は、こうした考えについて、知事、市長及び議長に対しまして、私の考えをお伝えいたしました。また、知事、市長及び議長からも、それぞれ御指摘をいただきました。先刻、自民党秋田県連からも大変厳しいお申し入れをいただきました。最も大事なことは、正確なデータに基づいて、地元の皆様に説明を尽くすことだと考えておりまして、信頼を回復できるように、防衛省・自衛隊をあげて、全力で取り組んでまいりたいと思います。なお、本日、秋田県及び秋田市を訪問させていただきましたが、今般の件で、山口県の皆様にも大変御心配をおかけしていると思います。従いまして、村岡知事をはじめとする、山口県の皆様に対しても、一連の経緯を御説明する必要があると考えておりまして、その機会をできるだけ早くいただきたいと思っております。日程については、事務的に山口県側と調整させていただいているところでございます。

2 質疑応答

Q:今回の訪問で、知事及び市長と会って陳謝されたわけですが、防衛省の失われた信頼の回復の第一歩につながったとお考えでしょうか。

A:そう簡単なことではないと思っておりますが、今日を機に、原点に立ち返って信頼が回復できるように全力をあげてまいりたいと思っております。

Q:今回、立地の調査・測量をやり直すということをおっしゃっておりますが、その結果をどれくらいの期間で出せるのでしょうか。また、配備計画全体への影響をどのようにお考えでしょうか。

A:今の段階でスケジュールに対する影響は、予断を持ってお答えすることは致しかねます。今日、申し上げましたように、現地での測量調査等をしっかりやらせていただきたいと思いますので、少しお時間をいただきたいと思っておりますが、できるだけ早く再説明ができるように、努力をしていきたいと思っております。

Q:今日、初めて実地調査について踏み込まれましたが、それを踏まえて、今の時点でも、新屋が適地だという考えに変わりはないのか、あるいは新屋が適地だとは言えない段階に入ったのかどうか、その点についてお願いします。

A:「他の国有地」については、角度の問題で重大なミスがありました。これは本当に申し訳ないことだと思っておりますが、それだけではなく、様々なインフラや要素を検討した結果、新屋演習場が適地と判断をしたところでございますので、この段階で、それを変えるような材料があるわけではございません。しかし、まずは信頼回復をすることが第一だと思っておりますので、「他の国有地」の検討部分についても、さらにしっかりと調査をして、より正確なデータをもって説明をさせていただきたいと思っております。

Q:アショアの推進本部ですが、いつ頃、どのくらいの人員の体制で立ち上げる予定でしょうか。

A:これは、できるだけ速やかに立ち上げなさいと言っております。したがって、そう遠からずお示しできると考えております。規模感については、今、はっきりしているわけではありませんが、当然、内局、並びに関係する陸・海・空の各部署から人員を集めてということになれば、数十名の規模になると思っております。

Q:知事及び市長との面談の受け止めと、再検討の内容に関して、現地調査以外に何か予定しているものがあれば教えてください。

A:今般、知事及び市長、まさに県民・市民を代表するお立場にある知事や市長から、再度、厳しい御指摘をいただきました。これをしっかりと受け止めて、誠心誠意、その御下問に答えられるように、全力を尽くしていきたいと思っております。角度について、再調査を現地でしっかりやるということはもちろんですが、我々が様々検討してきたその他の要素についても、併せて説明できるように、資料を見直すなど、しっかりと作業を行ってまいりたいと思っております。

Q:今日、説明の中で、レーダーを東の方に向けるという説明がございました。日本を飛び越えるミサイルに対応するというお話しですが、それは日本以外のミサイル防衛についても、イージス・アショアを活用するというお考えであるということでよろしいでしょうか。

A:基本的には、わが国のミサイル防衛システムというのは、あくまでもわが国の防衛のために配備をするものでございます。しかしながら、ミサイル防衛に関して、同盟国である米国と通常から様々な情報交換等を行っていることは事実でございます。あってはならないことですが、仮に有事といわれるような状況、あるいは存立危機事態のような状況が生じた場合には、当然、よりしっかりと、情報交換をしていかなければいけないことだと思いますが、大事なことは、抑止のためにそのような装備、防衛省・自衛隊はあるわけですから、そのようなことが起きないような環境整備に、外交努力と相俟って、しっかりと防衛努力を行っていくということだと考えております。

Q:ハワイを守るための前線基地という見方もありますが、その点はいかがでしょうか。

A:それは全く当たらないと思います。

Q:延長線上がハワイになっていますが、米軍の意向で秋田になったのではないですか。ハワイを守るために。

A:そういうことは全くございません。あくまでも、わが国を守るための、わが国の全空域を隈無く守るための装備でございます。

Q:かさ上げはいくらかかるのでしょうか。

A:いくらと申しますと。

Q:津波対策でかさ上げが必要だと。いくらかかるか分かっているのでしょうか。

A:いくらというのは費用のことですか。

Q:はい。

A:まだ、そういった正確な数字が出ているわけではありません。

Q:イージス艦に代替して、どちらが余計に費用対効果が高いか、白紙に戻して検討するべきだというお考えはないでしょうか。

A:イージス艦については、最終的には8隻体制にする予定です。しかし、イージス艦というのは、あくまでも船でございますから、空の守りにどうしても隙間が生じるおそれがあります。従って、イージス・アショアを配備させていただくことによって、24時間365日、切れ目のないミサイル防衛態勢を整えておきたいという考えでございます。

Q:米国兵器の爆買いのために秋田を犠牲にすることにはならないのでしょうか。

A:全くそういった御指摘は当たらないと思います。

Q:再調査の結果はできるだけ速やかに、ということでしたが、少なくともいつまでにとか、早ければこれくらいとか、目途を教えていただけますでしょうか。

A:「他の国有地」についても、現地に入って実測等をするということでございますから、少しお時間をいただきたいと思っておりますので、最低でも一月以上はかかると思います。

Q:知事とのやり取りで、来年度予算案に関連経費を計上しないというお話だったと思いますが、それによって配備が遅れるとか、スケジュールへの影響というのは考えられないでしょうか。

A:これはもとよりの方針でございまして、地元の御理解を得られない段階で、配備先を前提とした予算計上は行わないという方針ですから、御理解をいただけるように、まずは全力を尽くしてまいりたいと考えております。

Q:スケジュールへの影響はないという理解でよろしいでしょうか。

A:まずは、地元の御理解を得られるように全力を尽くしていきたいと思っておりますので、スケジュールに影響が無いようにしたいとは思っておりますが、最優先すべきは、やはり、しっかりとした説明を行って、御理解をいただくということだと考えております。

Q:角度については、実地で行うという話でしたが、例えば、インフラ整備に時間がかかるとか、津波の影響があるとか、御承知だとは思いますが、新屋だけの話ではありませんし、あるいは、インフラも少なくとも配備まで時間がかかるというスケジュール感でいきますと、別にそこに大きく影響する話ではないとは思うのですが、そういった部分を、フラットに再検討、同じ条件で、もう一度するという理解では間違っていますか。どうなのでしょうか。

A:従いまして、他の国有地の検討を、既にしっかり行っておりますが、その検討結果をしっかりとお示しできるような材料を揃えて、再説明をさせていただきたいと思います。

Q:あくまでも再説明、再調査ではないのですね。

A:再調査した結果を説明させていただくというように申し上げているつもりです。

Q:それも含めて再調査ということでよろしいですね。

A:既に調査をしている項目もございますから、説明が足らなかった部分もあろうかと思いますので、それをしっかりと精査をして、しっかりと説明させていただきます。

Q:あくまでも再説明にとどまるのでしょうか。

A:調査をする部分もあろうかと思います。

Q:再調査をする部分もあるのですね。

A:はい。

Q:新屋演習場の現地調査は行わないということでよろしいですか。

A:新屋演習場で行った、例えば、電波環境調査でありますとか、土壌、水質等の調査については、しっかり行うことができていると思いますが、なお説明が分かり難いという御指摘もあるようですから、資料をしっかりと精査をして、作り直して、説明をさせていただきたいと思っております。

Q:測量調査は全部で何カ所になりますか。

A:そこはまだ、数は確定しているわけではありませんが、必要なところは全部行います。

以上