防衛大臣記者会見

日時
令和元年6月7日(金) 08:21~08:34
場所
官邸エントランスぶら下がり
備考
岩屋防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 F-35Aの墜落事故に関して御報告がございます。4月9日に発生した航空自衛隊三沢基地所属の戦闘機F-35Aの墜落については、行方不明となっておりました細見彰里3等空佐の捜索に努めてまいりましたが、この度、死亡と判断するに至りました。前途ある優秀なパイロットを失ったことは、誠に残念であり、痛恨の極みでございます。献身的に任務を全うする中で亡くなられた細見3等空佐に心から敬意を表し、御冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、御家族に対して心からお悔やみを申し上げます。

2 質疑応答

Q:F-35Aの墜落事故について、今後の捜索方針と飛行再開の目途についてお願いいたします。

A:部品等が散在していると確認された一帯において、事故原因を究明するべく捜索作業、揚収、引揚げの作業を徹底的に行ってまいりましたが、6月3日に当該海域における捜索を終了したところです。今後、事故調査の究明につながるようなものが発見される可能性は低いと判断しておりますが、保全という観点もございますので、念のため、その周辺の海域においても、水中カメラを使った確認作業は、引き続き、行ってまいります。

Q:イージス・アショアについて伺います。秋田県に説明した資料に誤りがありましたが、今後、地元にどのように説明していくか、また、配備スケジュールに与える影響についてお願いします。

A:先月、秋田県及び秋田市に御説明させていただいた資料の中に、誤りがございました。改めて、深くお詫びを申し上げたいと思います。防衛省として、このようなミスはあってはならないことであり、大変申し訳なく思っております。二度とこのようなミスが起こることがないように、再発防止を徹底してまいりたいと思います。また、今後について、まずは速やかに、ミスがありました「他の国有地」に関する調査結果について、その内容を精査し、その上で改めて、秋田県及び秋田市、地元の皆様に説明をさせていただきたいと考えております。また、今回の件が配備スケジュールに与える影響については、現時点で予断をもってお答えをすることは差し控えたいと思います。まずはしっかりと、調査結果を精査し、地元の皆様に丁寧に御説明をさせていただきたいと思っております。

Q:このタイミングで死亡認定した理由についてお聞かせください。

A:操縦者、パイロットの身体の一部と見られるものが発見され、本人と確認されたところでございます。

Q:本人と見られる身体というのはどの辺りで見つかったのでしょうか。また、どのようにして本人と確認できたのでしょうか。

A:部品が散在していた海域からということでございますが、これ以上の詳細については、御遺族の心情を考慮し、控えさせていただければと思います。

Q:イージス・アショアについてですが、4ケ所については、数値を変更した結果、10度以下になりました。1ケ所については、石油備蓄基地ということで理解できるのですが、残り3ケ所が不適の可能性があるという理由について、もう少し教えてください。

A:今般のデータの修正に伴いまして、周囲に遮蔽物となり得るものがある8ケ所の国有地のうち、4ケ所については、遮蔽の角度だけでは配備候補地になり得ないという判断ができなくなりました。従いまして、これらにつきましては、他の条件との関係で検討するということになります。これまでに蓄積しているデータに照らし合わせると、これらの国有地につきましては、いずれもインフラや機能・役割の観点から、配備候補地にはなり得ないと、現時点では考えておりますが、いずれにしても、速やかに内容を精査し、地元に説明をさせていただきたいと思っております。

Q:インフラや機能というのは、具体的にどういうことがなり得ないということなのでしょうか。

A:例えば、電気であったり、水であったり、アクセスがどの程度可能かということ、それから、周囲にどういった類の施設があるのか、ということ等も含めて総合的に判断すれば、他に適地はないと考えておりますが、データに一部誤りがあったということですので、今一度精査して、他の条件とともに、しっかりと丁寧に説明をさせていただきたいと思っております。

Q:今回の計算式ですが、こちらもできるだけ早く出すというお話だと思うのですが、来週のいつまでに、という予定はありますでしょうか。

A:計算式という言い方が適切なのかというところがありますが、要は、山には凹凸があるものですから、一番出っ張った部分の角度をしっかりと測ろうとして、断面図を用いて計算をしたときに、縦軸の縮尺と横軸の縮尺が違うということに気づかないまま、三角関数等も使って計算をしたということでございます。計算式というほど複雑な工程ではなかったので、どういうミスであったかという説明を、しっかりとさせていただこうと思っております。

Q:来週中にはできそうな感じでしょうか。

A:ミスがどういうミスであったかという説明は、それほど時間がかからないと思います。

Q:辺野古の工事について、K-8護岸を使って、さらに工事を進めると報じられておりますが、その事実関係と、県側は目的外使用に当たるのではないかという見方を示しておりますが、この点についてもお願いします。

A:辺野古の工事については、現時点で確たることを申し上げることは困難でございますが、御指摘のK-8護岸からの埋立材、岩ズリの搬入につきましては、準備が整い次第、開始したいと考えております。それから、この移設事業につきましては、公有水面埋立承認願書の「設計の概要」に記載された「埋立てに関する工事の施工方法」に従い、実施しております。この「設計の概要」において、「ガット船等で陸揚げする岩ズリをダンプトラックで搬入し、ブルドーザーで巻き出して埋立てを行う」と記載をしており、具体的な陸揚げ場所は特に限定されているわけではございません。したがって、K-8岸からの埋立材の搬入については問題がないと我々は考えております。また、本件事業における土砂の搬入については、沖縄県に提出した埋立承認願書の添付図書である「環境保全図書」において、海上搬入を実施することが記載されており、「環境保全図書」等を変更する必要があるとも考えておりません。いずれにしても、K-9護岸からの搬入と同様に、環境監視等委員会に説明し、環境への配慮をしっかり行いながら、事業を実施してまいりたいと思っております。

Q:陸上イージスの件でお伺いします。先ほど大臣がおっしゃられましたが、複雑ではなかった縦軸横軸の勘違い、かなりずさんな調査だと思われますが、なぜこのようなミスが起きたのか、大臣はどのようにお考えでしょうか。

A:ミスそのものは、単純なミスだったと思いますが、重要なデータを地元の皆様に説明して御理解をいただくという、大切な資料でございますので、点検ということがしっかり行われて然るべきでした。このことはしっかりと指示をさせていただいたところであり、二度とこのようなミスが起こらないようにしてまいりたいと考えております。

Q:公文書管理の件ですが、特定秘密に指定されていた海上自衛隊の文書の一部が廃棄されていたとのことですが、その経緯と防衛省としての受け止めをお願いします。

A:その件については、本年1月に行われた部内の定期検査の報告を、2月以降に海上幕僚監部で確認したところ、海上自衛隊の一部の部隊で、公文書管理制度などの所定の手続きを経ないで、特定秘密文書を廃棄していたことが判明したものでございます。その後、4月に海上幕僚監部から内部部局に対して、その時点までに判明している事項について報告があり、それが私まで報告が上がったということでございます。現在、経緯や原因等を究明するため、詳細な調査を行っているところでございますが、関係職員の誤った認識によって、所定の手続きを経ずに廃棄したものである、という報告を現段階では受けております。廃棄された特定秘密文書は、複製物でありましたので、既に原状復旧を行っております。このようなミスが起こらないように、しっかりと、特定秘密文書を含む行政文書の適切な管理に努めてまいりたいと思います。

Q:シンガポールでの日韓防衛相会談についてお聞きします。先日の自民党の国防部会で、日韓防衛相会談について、レーダー照射問題について成果が見込めない中で、非公式ながら会談したこと及びその会談後に大臣が笑顔で握手をして写真を撮ったということで、批判の声が出ましたけれども、その受け止めについて。

A:やり取りと挨拶は全く別物なのではないでしょうか。会うときも別れるときも気持ちよくというのが、私のモットーでございます。全く問題はなかったと思っております。

以上