防衛大臣臨時記者会見

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日時
令和元年6月2日(日) 12:04~12:14(日本時間)
場所
シャングリラホテルValley Wing Level7
備考
IISS大臣訪星(日米韓防衛相会談)

1 発表事項

 本日、9時から予定を少し超え100分間、1時間40分、シャナハン米国防長官代行及び鄭景斗韓国国防部長官と日米韓の大臣会談を実施しました。北朝鮮を含む地域における安全保障上の課題について協議するとともに、日米韓3カ国の防衛協力を一層促進させるための方策について、議論をしました。まず、北朝鮮情勢についてですが、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和を達成するための外交努力を支援するため、密接に協力していくことで一致しました。また、北朝鮮による違法な「瀬取り」の抑止、また、これを撲滅するための持続的な国際協力を含む、北朝鮮に関連する国連安保理決議の完全な履行のため、国際社会と連携していくことでも一致しました。次に、海洋安保を含む、地域の問題について協議しました。航行及び上空飛行の自由は確保されなければなりません。全ての紛争は、国際法の原則に従って、平和的手段で解決されるべきであることを確認しました。その上で、地域の平和及び安定のために、情報共有、ハイレベルの政策協議、共同訓練を含む、3カ国の安全保障協力を強化していくことで一致しました。今回の会談を通じまして、北朝鮮問題について、忌憚のない意見交換をすることができました。日米韓の緊密な連携の重要性を再確認することができたと思いますので、非常に意義があったと考えております。この成果を踏まえまして、今後、3カ国の防衛協力を一層強化、推進していきたいと思います。

2 質疑応答

Q:予定を超えての会談となりましたが、成果と意義について改めてお願いします。

A:非常に波長があってきたというか、息が合ってきたというか、かなり自由闊達な形の議論になりましたので、時間を超過してしまったということでございます。そういう会談ができたということは、極めて意義があったと思いますし、もとより、日米韓の連携が地域の安定と平和のために重要だと言ってきましたが、それをまさに今日、形にすることができたと思います。先ほど申しました、ハイレベルな協議、情報共有、共同訓練について具体的に、一つ一つ前に進めてまいりたいと考えております。日本としても、今日の成果を踏まえて、最大限の努力をしていきたいと思います。

Q:外交努力の支援、また安保理決議を履行させるために、3カ国で北朝鮮にどのように対応していこうとお考えでしょうか。

A:今回のスピーチで申し上げたように、制裁は制裁できちっと行い、圧力は緩めない、しかしながら、対話も継続して、北朝鮮に最終的に完全な非核化を実現させることが大事でございます。3カ国が、その同じ目標に向かって、それぞれできることをやっていく、あるいは、3カ国共同でやっていくということだと思います。

Q:昨日、日韓で協議をしたレーダー照射問題ですが、3カ国ではこの話は出ましたか。

A:今日は出ておりません。昨日、鄭長官との間で、その問題はしっかり話をさせていただきましたし、私からは、再発防止をしっかりと求めたところでございます。大事なことは、こういうことが二度と起こらないようにすることでございます。是非、そういう形を現実のものにしたいと思います。

Q:北朝鮮の5月の短距離弾道ミサイル発射ですが、大臣としては国連決議に明白に違反すると述べていますが、今回アメリカと韓国からは、この件についてどのような認識を示されたのでしょうか。

A:詳細については控えさせていただきたいと思いますが、3カ国が最後に共通の認識に至ったのは、国連安保理決議を完全に履行させなければいけないということですから、それは全ての弾道ミサイルの発射が、国連決議により禁止をされているということでございますから、それを3カ国の共通認識としたというのが結論でございます。

Q:瀬取りに関してなのですが、大臣から、昨日、韓国を始めとする各国に瀬取り協力を呼びかけたと思うのですが、今回3カ国の中で韓国に対しては呼びかけを行ったのでしょうか。

A:もちろんです。3カ国で瀬取りについても、既に、韓国も協力はしていただいておりますけれども、さらに、情報共有と協力を強化しようということで一致をいたしました。

Q:前年のシャングリラ会合で開かれた、日米韓の3カ国会合なのですが、この時は共同声明が、北朝鮮に対する圧力という言葉は使われなかったのですが、今回は圧力という言葉は使うのかどうか。その点についてはいかがでしょうか。

A:そういうワーディングは、なかったような気がしますが。前回もなかったのではないかなと思うのですけれども。

Q:前回は使わなかったのですが、今回はどうなったかということで、それについての大臣の受け止めを。

A:前回も今回も、そういう言葉は使っていないと思います。「3カ国の閣僚は、北朝鮮の完全な非核化を検証可能かつ不可逆的な方法で求める。全ての関連する国連安保理決議に従って、北朝鮮が国際的な義務を完全に遵守するという国際社会への共通目標を認識した。」というような表現ぶりに最終的になると思います。

Q:スピーチの中で、国際社会の団結の失陥が最大のリスクだというふうにおっしゃったのですが、圧力という言葉を使う使わないにかかわらず、そこは維持されると確認されて。

A:制裁については、しっかりと、これを継続していくということですね。そして、累次の国連安保理決議の中身を、しっかりと実現させることについて、3カ国ともブレはないと思います。

Q:今回、日米韓で緊密な連携を確認できたことは、北朝鮮に対してどのようなメッセージを与えることになった、どういう成果があったとお考えですか。

A:日米韓にかかわらず、国際社会というものが北朝鮮の状況を懸念し、完全な非核化へ向かって、着実にステップが踏まれることを期待しているということだと思いますが、基軸となっていくのが、それを後押ししていく力、日米韓の連携だと思います。もちろん、平和的な対話によって、解決されなければいけないと思っておりますが、そのためには、しっかりとした、この制裁の履行というものがなければ、対話、外交的な努力というものも、成果を発揮する事ができないと思いますので、もちろん、外交的な取組を実現・成功させるために、日米韓の防衛当局間の協力、安全保障面での連携、結束が非常に大事であるということだと思います。

Q:日韓関係についてですが、今回、昨日の非公式会談に続いて3カ国の会談となった訳ですが、どのような意義、もしくは関係改善の糸口をつかめたとお考えでしょうか。

A:昨日、非公式ではあれ日韓で話合いの場を持って、今日、日米韓の公式3カ国の会談となったわけですけれども、昨日、お会いしておいて良かったなと、私は感じております。そういう意味で、今日は冒頭から、3カ国の息が合ったというか、波長が非常に合った、有意義な中身のある会議になったというふうに思います。

Q:北朝鮮の非核化に向けて、米朝首脳会談の再開ですとか、日朝首脳会談の開催について、何か言及はあったのでしょうか。

A:そういう外交面での取組について、立ち入っての議論は、今日はしておりません。

以上