防衛大臣記者会見

日時
令和元年5月31日(金) 08:23~08:36
場所
官邸エントランスぶら下がり
備考
岩屋防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

 一点目は、今年のシャングリラ会合に出席するために、シンガポールを訪問いたします。2日までの予定でございます。各国の国防大臣が一堂に会するシャングリラ会合は、わが国の考え方を発信するために、非常に有意義な会合だと考えております。この機会に、今回は、オーストラリアのレイノルズ国防大臣、実現すれば2回目になりますが、中国の魏鳳和国防部長、また、日米豪及び日米韓の防衛相会談等、時間が許す限り各国の国防大臣とお話しする時間が持てるよう最終的な調整を進めているところです。2点目は、来週6月3日、シャングリラ会合後に訪日予定の、カナダのサージャン国防大臣との間で防衛相会談を開催します。カナダ国防大臣の訪日は13年ぶりのことであり、日本とカナダの協力を一層実践的かつ具体的なものとすべく、議論を行いたいと思っております。3点目は、翌6月4日、シャングリラ会合後に訪日予定の、米国のシャナハン国防長官代行との会談を開催いたします。シャナハン長官代行との会談は3回目ですが、訪日しての会談は初めてのこととなります。細部については調整中ですが、今回の会談では、先月の日米「2+2」会合及び同代行との会談において議論した、日米間の防衛協力の進め方に係る具体的な方向について確認したいと思います。日米同盟全体の強化に向けて、しっかりと議論を行いたいと思っております。

2 質疑応答

Q:今回のシャングリラ会合でどのような成果を得たいですか。また、おっしゃったように、様々な国の中に日米韓という枠組みがありましたが、韓国との二国間での会談の調整状況はいかがなのかということと、何らかの形で接触した場合、韓国側にどのようなメッセージを伝えたいというお考えでしょうか。

A:シャングリラ会合は、主だった国々の国防大臣が一堂に会する機会なので、私どもが、昨年決めた防衛計画の大綱・中期防といった、日本の防衛方針、それから「自由で開かれたインド太平洋」という考え方、朝鮮半島情勢に対する、我々の考え方等をしっかりと発信する機会にしたいと思いますし、信頼醸成ということもしっかりと図る機会にしたいと思っております。日中防衛相会談が実現すれば、日中関係の発展及び日中防衛当局間での信頼醸成の観点からも、非常に意義深いことだと思っております。韓国についても、是非、お目にかかりたいと思っており、今調整中でございます。

Q:韓国と接触してお話しができた場合、どのようなメッセージを伝えたいとお考えですか。

A:日韓関係、日米韓関係というのは、わが国のみならず地域の平和と安定にとって、極めて重要な関係でございますから、日韓の防衛協力といったものが、スムーズに進んでいくような環境を整えるための話をしたいと思っています。

Q:関連ですが、いわゆるレーダー照射問題を巡って、こちらから最終見解を出して、それ以降、韓国側の対応であるとか、その件についてのやり取りというのは、二国間関係にとっても大事なテーマであると思うのですがいかがでしょうか。

A:事務レベルをはじめ、様々なレベルで、日韓両国が接触していることは確かでして、今、積み上げを行っているところでございます。お目にかかれれば、この間の両国の取り組みについても紹介して話し合いたいと思っています。

Q:昨日の日露「2+2」に関連して、昨日の会見などでも、大臣からは、先日の北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射について、明確な国連安保理決議違反であるとおっしゃいましたが、これについてロシア側からどんな認識が示されたのかということと、弾種については、イスカンデルではないかと専門家が指摘していますが、これについてのロシア側の見解や意見交換というのはあったのでしょうか。

A:昨日の会談では、私から、先の北朝鮮による短距離弾道ミサイルの発射は、明白な国連決議違反であると認識しているという話をさせていただきました。詳細に至る議論にはなりませんでしたが、ショイグ大臣との間で、北朝鮮の完全な非核化が日露共通の目標であるということを確認させていただいたところでございます。

Q:弾種については、意見交換等はありますでしょうか。

A:そういった話は出ませんでした。

Q:シャングリラの関連で、韓国とは会談を持ちたいと強調されてきましたが、まだ、この直前の状況になって正式なバイ会談は設定されていない状況について、どのように受けとめていらっしゃいますでしょうか。

A:各国それぞれ、事務方が鋭意努力をしてくれていると思います。どういう形でお目にかかれるかは調整中でございますが、是非、実現したいと思っています。

Q:昨日の日露「2+2」に関連して、なかなか、イージス・アショアの配備を巡って、安全保障面の溝が埋まらなかったという印象ですけれども、北方領土交渉を進めるにあたって、こうした場で安全保障の議論が避けられないわけですが、どのように認識されていますでしょうか。

A:防衛相会談でも、「2+2」でも、イージス・アショアという装備が攻撃的なものになり得るのではないか、というご指摘がそれぞれあったわけですけれども、私の方からは、イージス・アショアを含むわが国のミサイル防衛システムは、純粋な防御的なシステムであると。決してロシア並びに近隣の国々に脅威を与えるものではありませんということを、改めて説明をさせていただいたところでございます。

Q:6月中旬に山口、秋田両県で、議会、それから説明会等が終わります。配備決定に向けて、予算との関係もあるかと思いますが、今後の見通しをお聞かせください。

A:詳しい調査結果に基づいて、秋田、山口両県に説明をさせていただいたところです。両県ともに、我々の説明について、しっかり検証する時間を取りたいという話でございましたので、引き続き、丁寧に説明を重ねてまいりたいと思っております。まだ、この段階で、いつ頃、どのような形で御理解をいただき、最終的に配備先として決定していただくかということについて、コメントすることは控えたいと思います。

Q:関連ですが、山口県の阿武町で配備への反対の声が高まっておりまして、先日原田副大臣への要請が来ましたけれども、このことについて、どのように受け止めていらっしゃるでしょうか。

A:町長が防衛省へお越しになって、その時は副大臣に対応してもらっております。阿武町の御意見というものを、よく聞かせていただいた上で、しかし、私どもも、詳細な各種の調査を行って、安全に配備が可能だと考えておりますので、御理解をいただくべく、これからも丁寧に説明をしてまいりたいと思っております。

Q:沖縄県が米軍基地問題を話し合う万国津梁会議を開催しましたが、玉城知事は辺野古の代替案を検討する場ではないとしておりますが、メンバーの中には普天間の代替施設の抑止力について、異議を唱えている方もいらっしゃいますが、大臣としてこの会議から出てくる分析について、傾聴したいといったお考えはありますでしょうか。

A:沖縄県がなされる各種の検討、あるいは勉強の一つ一つについて、コメントすることは控えたいと思っております。私どもとしては、抑止力を維持しつつ、沖縄の負担を目に見える形で軽減するというのは、現在の辺野古移設案しかないと考えておりますので、引き続き、丁寧に説明を行って御理解をいただく努力をしてまいりたいと思っております。

Q:F-35の墜落について、事故原因の調査や飛行再開の目途について、進展はありましたでしょうか。

A:前回も申し上げたとおり、現在、引き揚げ作業を行っておりまして、エンジンの一部やアレスティング・フック、緊急時等に滑走路上に張ったワイヤーに引っ掛けることにより、安全に停止させるためのフックですが、そのフックの一部、また、空中給油のための給油口の一部等を引き揚げております。そういった部品が散在している地域に集中して、引き続き、捜索を重ねてまいりたいと思っておりますが、一方で、F-35には、一緒に飛んでいる機体のデータを記録するというMADLという仕組みがございまして、一定のデータが残っております。また、地上レーダーの航跡記録、パイロットからの聞き取り等の作業も進んでおりますので、原因究明のための調査は着実に進展できていると思っております。引き続き、事故原因の究明に向けて全力を尽くしたいと思っております。

Q:飛行再開の目途と部品散在ということは、大破の可能性が極めて高いかと思いますが、大臣の認識をお聞かせください。

A:飛行再開のためには、言うまでもなく、飛行の安全が確保できるということが大前提になりますので、事故原因を特定し、そのための対策を行って、安全が確保できるという段階に至れば、飛行を再開させたいと思っております。また、部品が散在しているというのは、かなりのスピードで海面に衝突した可能性が高いということで、破損が激しいということであると思っております。

以上