防衛大臣臨時記者会見概要

日時
平成30年7月2日(11時52分~11時58分)
場所
JAXA筑波宇宙センター総合開発推進棟1階

1 発表事項

 成立から今年で10年の節目を迎える宇宙基本法によって、安全保障に資する宇宙開発利用が可能になって以来、防衛省・自衛隊は、宇宙基本計画に沿って、宇宙分野における基礎研究から開発利用に至るまでわが国を常にリードしてきたJAXAの知見を活用しつつ、宇宙分野での取組みを進めてまいりました。また、宇宙空間の活用は、現在見直しを進めている防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画において、新たな防衛分野として重要な検討課題としており、JAXAの保有する宇宙分野に関する様々な技術的知見等の活用は、これまで以上に重要になってきていると思います。先日、閣議決定した統合イノベーション戦略におきましても、安全・安心に資する科学技術を強力に育成するため、JAXA等国立研究開発法人と積極的に連携することとしています。本日の訪問では、JAXAの高い技術や知見、防衛省と連携して進めている宇宙状況監視、SSAに関する取組みについて学ばせていただいています。また、先ほど、本施設のスペース・デブリ解析室で勤務している航空自衛官を激励してまいりました。このあとも、山川理事長をはじめとした方々との意見交換や、航空自衛官から宇宙飛行士になった油井 亀美也さんにもお会いして、国際宇宙ステーションに係る取組みについて学ばせていただく予定です。今回の視察を通じ、防衛省とJAXAとの間の協力関係の一層の強化につなげるとともに、今後の防衛省・自衛隊の安全保障目的での宇宙開発利用の深化の機会にしていきたいと思っております。

2 質疑応答

Q:大臣御自身が、最も印象に残った防衛省の安全保障に関するものとして、これは良いと感じられたものはどの分野でしょうか。

A:全ての分野において、防衛省・自衛隊が、今後、積極的に検討すべき内容が多かったと思っております。また、宇宙状況監視、SSAにつきましては、既に山口県山陽小野田市におきまして、平成34年を目標に施設を作ることにしておりますので、宇宙の安定的な利用のためにも、この分野に積極的に関わっていきたいと思っております。

Q:宇宙状況監視についてですが、自衛隊に専門の部隊を置くことになっていますが、その意味と自衛隊の役割、各国との連携についてどのようにお考えでしょうか。

A:スペース・デブリ、宇宙ゴミが国際社会の中で大きな問題となっております。今、私たちの普段の生活、あるいはこれから車の自動運転を始め、様々な新しい技術の基礎となるものが宇宙の安定利用ということとなります。日本としても、例えば弾道ミサイル防衛に関しても、宇宙の様々な情報を得て対応していることもありますので、防衛省・自衛隊としても国際社会と協力して宇宙の安定利用のための役割、今回であれば宇宙状況監視ということになります。また、アジアの地域におきまして、宇宙状況監視をしっかりすることになります。この状況を日米で共有することによって、世界中で大変重要な知見を得ることができるようになりますので、その意義は大きいと思っております。

Q:人材育成面では、JAXAとどのように連携していくお考えですか。

A:現在、航空自衛隊員を派遣し、人事的交流をしております。これからもそれぞれのプロジェクトの中でしっかり交流していきたいと思っていますし、特に、防衛装備庁が開発・研究しております2波長赤外線センサを始め、防衛装備についても、今後更に交流を深めていきたいと思っております。

Q:米軍が宇宙軍を創設するという動きがありますが、今後、自衛隊では組織をどのようにつくっていくおつもりでしょうか。

A:米側の報道ベースの発表と承知しておりますが、米国がどのような編成を行い、どのような分野にさらに関心を払っていくかということに関しては、しっかりと連携をしていきたいと思っておりますが、日本としては、現在、具体的な計画がありますのは、先ほど言った山陽小野田市における情報監視の部隊ができるという事になろうかと思います。

Q:弾道ミサイル防衛について、米朝首脳会談をうけて、24時間態勢のイージス艦がPAC-3部隊の態勢を先月末に解除したということですが、この態勢の変化についてと、今後の警戒監視について、どのように取組むかということについて教えてください。

A:私どもとしては、弾道ミサイル防衛に対しての現在の態勢について、継続して必要なことをやっていくという事なのだと思っています。大切なことは、私どもは、いついかなる時にも日本国民をしっかり守ることができる態勢を継続していくということなのだと思っています。

Q:南西諸島防衛についてお伺いします。沖縄県内に初の補給処を置くという報道があるのですが、事実関係について教えてください。

A:そのような報道が出ていることは承知をしておりますが、具体的に何か決まっているわけではありません。

以上