防衛大臣臨時記者会見概要

平成30年6月22日(14時09分~14時18分)
(於:山口県庁)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:今日の会談で地元側からは、住民の不安という発言が数多く聞かれました。今日の会談で、大臣としてはイージス・アショアの配備への理解は深まったとお考えでしょうか。

A:日本全体を、弾道ミサイルをはじめ、外からの脅威から守るためには2基のイージス・アショアが必要となり、西日本では山口県のむつみ演習場が配備先として、私ども有望ではないかということで、地元に御説明をさせていただいております。ただ、地元の皆さんからすれば、日本の防衛には確かに重要だということは理解をするが、イージス・アショアという装備はどのようなもので、住民の生活に悪い影響を及ぼさないのか、自分たちの平和な暮らしが脅かされることはないのかということ、この疑問を持つことは当然だと思っております。そして、一度、二度の説明で御納得いただけるとは思っておりませんので、私どもは、繰り返し丁寧な説明をさせていただきたいと思っておりますし、今日も知事や市町、町長はじめ、議会の皆様から具体的な御質問もありました。そういうことにこれからも丁寧に答えて行きたいと思っております。

Q:イージス・アショアについては、自民党内からも配備を見直すべき、検討すべきだという声もありますが、こうした声を含めても、イージス・アショア配備の方針に変わりはないとお考えでしょうか。

A:私ども日米共通の認識でありますが、北朝鮮の弾道ミサイルは、確かに米朝の会談の中で一定の話が進んでいるとは思いますが、実際に北朝鮮が日本を標的にしている数百発ある弾道ミサイルが廃棄されたわけでもなく、核の廃棄が行われているわけでもありません。この段階においては、北朝鮮の脅威は変わらないと、日米双方で認識をしていますので、その中で、私どもとして、配備に一定の時間がかかるイージス・アショアについて、配備の進め方について前に進めるべく、地元の皆様に説明をしているということであります。

Q:イージス・アショアの配備についておっしゃられましたが、今日、午前中にミサイル訓練の見合わせを官房長官が発表されましたが、それでもなお、イージス・アショアの見合わせはしないというお考えでしょうか。

A:弾道ミサイルに対しての訓練というのは、あくまでも住民が参加していただく形での訓練というのは見合わせるということであって、弾道ミサイルが発射された場合のJアラートでの対応の仕方、通知広報の仕方、これはしっかりとした体制をとるために見直ししていくということでありますので、政府として、弾道ミサイルの脅威がなくなったということではないと思います。ただ、米朝で交渉が行われている最中の中で、今すぐ従前のように、弾道ミサイル実験を北朝鮮が起こすというのはあまり考えにくいとすれば、私どもとしては、直近は対話の流れにあると思っております。北朝鮮が今、保有している弾道ミサイル、核が放棄されたかというと、まだ、その放棄に向けた動きはまったく見えておりません。そのような中で、配備に時間がかかる装備に関しては、私ども備えておく必要があるのではないかと思い、今回、御説明をさせていただいております。

Q:理解を得ながら進めるとされている一方で、入札公告の手続きが先行していて、いろいろとお話があったと思うのですが、決定ありきというような地元の声が秋田・山口の両県から出ていますが、そのあたりはいかがお考えでしょうか。

A:山口であれば、むつみ演習場にイージス・アショアの設備、装備を配置、配備できるのかどうか、地質の問題や、さらに調査をしなければ分からないことがたくさんあります。あるいは、工事にあたって、環境に影響が出ないのかということも、前に進めるに当たっては必要な調査になりますし、また、電波環境がどうなのかということも専門的な調査が必要になります。いずれにしても、このような調査が行われないと、具体的に住民の皆さんに、ここが適地かどうかということも説明できませんので、あくまでも今回は、住民の皆様も含めて、ここがなぜ適地かということをしっかりと裏付けることができるかどうか、その調査を行うということで公告をさせていただきました。入札公告の時期は夏ぐらいまでと聞いておりますし、実際に、入札の契約が8月以降ということであります。仮に調査に入るとしても、9月になると思っておりますので、それまでの間にも時間がありますので、しっかりと説明をしていきたいと思っております。

Q:来週、宇部に政務で来られると思いますが、むつみ演習場に足を伸ばされる予定はあるのでしょうか。

A:来週の講演は、安全保障のことについて、宇部でお話を宇部でさせていただくという予定をしております。日程上、講演のみになります。演習場の視察は考えておりませんし、政務でありますので、大臣としての視察ではありませんので、今回は講演だけになると思います。

Q:先日の説明会が19日に全て終わって、2日後に公告ということで、地元ではかなりの不信感の声が出ておりますが、今回のように、地元では調査前に住民の理解を得て、調査に入って欲しいという要望が先ほど花田町長が言われたような声が出ておりまして、それでも防衛省としては、調査をしてから説明をするのだという論理だと思いますが、そこの合意形成が取れない中で、今回、公告という行動行為に出られたと、それに対する不信感が出ております。こういった手法というのは、今後もいろんな局面、節目があると思うのですが、説明・協議はするが合意まで至らなくても、防衛省サイドの論理で進めていくという手法を今後も取られるのでしょうか。

A:手法については、私ども質問の意図が把握できませんが、いずれにしても、私どもとしては、地元に丁寧な説明をしていくということと、当然、説明するにあたって、電波環境の問題はどうなのか、あるいは工事にあたって環境に影響が出ないのか、こういうことの質問が出た場合に、当然私ども、調査をした上でなければ質問に答えることができません。そういう意味で今回調査に関しての事業を行わせていただきたいということで、公告を行ったということであります。いずれにしても、それも含めて説明をするということが重要だと思っております。

Q:地元の阿武町長からは、かなり強い懸念を表明されたのですが、これについて、大臣はどのように受け止めてらっしゃいますか。

A:阿武町長の立場からすればそうだと思います。むつみ演習場という場所ではありますが、例えば北朝鮮の対応ということになりますと、当然、阿武町の方にもレーダー等の方向が向く可能性もありますので、そういう意味では、阿武町長がおっしゃった不安というのは、住民の皆さんの不安だと同じく受け止めております。それも併せて、しっかりとお答えできるようにしていきたいと思っております。

(以上)

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