防衛大臣記者会見概要

平成30年6月22日(09時18分~09時28分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:イージス・アショアについてお伺いしますが、今日、大臣は配備予定先の山口・秋田の両県を訪れて、知事等と会われるということですが、一方で、最近、北朝鮮情勢が緩和してきた流れも受けて、配備の必要性に疑問視する声も上がっています。こうした中、大臣は配備の意義についてどのように説明されて、どのような理解を得たいとお考えでしょうか。

A:今日、山口県と秋田県を訪問しまして、県知事や、関連の市、町のそれぞれの代表、あるいは議会の方々と協議をする中で、私も今回のイージス・アショアの配備について、説明をさせていただきたいと思っております。北朝鮮の最近の動向は、米朝首脳会談等があり、一定の対話が進むという方向があると思います。現時点で、北朝鮮は、日本に届く弾道ミサイルをすでに数百発配備していると承知をしておりますし、また、具体的な核の放棄に向けた動きが起きているわけではありません。私どもとしては、脅威は変わっていないと認識をしております。

Q:イージス・アショアというのは、北朝鮮の脅威と結び付けて話されることが多いわけですが、一方で大臣は以前、「様々なミサイル防衛に総合的に役立つ基礎的なインフラに発展させたい」という考えも述べられております。イージス・アショアというのは、北朝鮮の弾道ミサイルだけではなくて、他の具体的などういった脅威も念頭に置いた役に立つ装備品だとお考えでしょうか。

A:専守防衛は、わが国が攻撃を受ける場合に、それを防ぐという役割だと思っております。弾道ミサイルの防衛にも重要な装備でありますが、巡航ミサイルに対しても十分な能力を発揮する可能性もありますので、私どもとしては、わが国の防衛に資するということで、イージス・アショアの計画を進めているということであります。

Q:航空自衛隊築城基地の滑走路について伺います。現状、2,400mほどある滑走路について、周防灘を埋め立てて、2,700mにする方針だという報道が出ていますけれども、現状の事実関係をお願いいたします。

A:現在、そのような報道があることは承知しております。普天間飛行場が有している機能のうち、「緊急時の航空機受入れ機能」については、平成18年5月の「再編の実施のための日米ロードマップ」におきまして、「普天間飛行場の能力を代替することに関連する、航空自衛隊新田原基地及び築城基地の緊急時の使用のための施設整備は、実地調査実施の後、普天間飛行場の返還前に、必要に応じて、行われる。」という合意をされております。築城基地の緊急時の使用のために必要となる施設整備については、現在、日米間で協議をしているところですが、米側から、普天間飛行場の滑走路が約2,700mであることに対し、築城基地の滑走路が約2,400mであるということで、普天間と同じ長さまで滑走路を延長することについて提案がありました。防衛省においては、米側からの提案を踏まえ、築城基地の滑走路をどのように延長するか、可能かどうかについては、今年度から滑走路延長に係る基本検討調査を実施する予定であります。

Q:今、仰った米側からの提案というのは、いつ頃までにあったのでしょうか。

A:これは、随時、ロードマップの協議の中で緊急時に築城基地の使用ということがありましたので、その過程の中で実際の滑走路が2,400ということですから、もう少し伸ばしてほしいという話があったと承知しております。

Q:日米間の協議ということは、現時点でまだ2,700mにすることが固まっているわけではないということでしょうか。

A:私どもとしては、そのような所要が必要だということも感じております。今年度から基本検討調査を行って、可能かどうかということをまずは技術的にも確認をする必要があると思っております。

Q:地元への説明というのは現時点でどのようにされますか。

A:累次、地元への説明をしていると報告を受けておりますが、今後、調査段階、検討段階ですので、具体的なところになりましたら、更に、詳細な報告はするものと思っております。

Q:昨日、沖縄県名護市の民間地の農作業小屋のガラスが割れて、中から銃弾のようなものが見つかりました。米軍の流れ弾の可能性も取り沙汰されていますが、把握している事実関係と対応をお願いいたします。

A:昨日、午後2時頃、沖縄県名護市の農作業小屋において、銃弾のような物が発見されたという報告を受けております。現在、沖縄防衛局から米軍に対し、発見された物が米軍のものかどうかを確認しているとことでありますが、過去、この近傍においては、米軍の弾が発見された事案も起こっております。私どもとしては、米側にしっかり確認をした上で、その結果を踏まえ、適切に対応していきたいと思っております。

Q:米軍から18日から24日にかけて、隣接するキャンプシュワブ内で実弾訓練の実施通知があったと聞いています。その訓練に関し、中止を求めるお考えはありますでしょうか。

A:まず、今回の流れ弾のようなものがどのようなものだったかということを確認し、適切に対応してまいりたいと思っております。

Q:離島に武装集団が上陸した場合を想定して、自衛隊、警察、海上保安庁の共同の夜間訓練が来月から始めるという報道が出ておりますが、こちらの検討状況について、教えてください。

A:これは鹿児島県の離島での夜間の共同訓練についてのことであると思いますが、そのような報道については承知しております。警察、海上保安庁、自衛隊等の関係機関では、平素から、様々な事案に対応するため、各種訓練の充実、各般の分野における取組みを強化することにより、各々の対応能力を向上させるとともに、相互の連携強化を図っております。どのような訓練を実施しているかなどの詳細については、事柄の性質上、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。

Q:イージス・アショアについてお尋ねします。昨日、現地調査の入札が公告されました。一方、今日は両県の知事にご理解を求めに行く予定ですが、順番的にこの準備で良かったのか、秋田県知事など、不愉快だという反応を見せておりますが、お考えをお聞かせください。

A:イージス・アショアの候補地ということで、調査をさせていただきたいという要請につきまして、御理解をいただくことに関しては、すでに政務官が現地に行って、知事に直接お話をさせていただいております。その上で、私どもは必要な手順の中で、今回、調査等の入札公告を昨日行わせていただきましたが、それも含めて、私が現地で報告をし、理解を得るということであります。

Q:来週、マティス米国防長官が来日されますけれども、会談の調整状況と、会談した場合、どのような事を話したいということについて教えてください。

A:マティス米国防長官が、中国、韓国、そして日本を訪問する予定というのは承知をしておりますが、まだ詳細が決まっているわけではありません。いずれにしても、もし会談する機会があるとすれば、今の北朝鮮の核・ミサイルの廃棄に向けた状況について、共通の認識を持つ貴重な機会にしていきたいと思っています。

Q:弾道ミサイルを想定した住民避難訓練が、今年度中止という方針でありますけれども、こうした判断の是非について、大臣はどのように思われますか。

A:あくまでも報道ですが、まだ、そのような判断が行われたとは承知をしておりませんが、いずれにしても、従前から私ども答弁しているように、米朝会談が行われている最中でありますので、この瞬間において、北朝鮮が弾道ミサイルの実験を行うようなことは、想定されにくい環境にあります。他方、北朝鮮の弾道ミサイルの廃棄に向けた作業は全く行われておりませんし、核についても、廃棄について動きはありません。このような状況の中で、私ども防衛当局としては、しっかりとした備え、これは継続して行っていく必要があると思っています。

Q:23日に、沖縄では慰霊の日を迎えます。式典への出席の御予定と、23日をどのような気持ちで迎えられますか。

A:以前、防衛大臣だった時にも、6月23日に、二度沖縄に訪問させていただき、式典に参列し、二度とあのような戦争の惨禍が繰り返されないように、不戦の誓いをさせていただきました。今回も、明日、事情が許せば、式典に参列し、日本の国を守る担当者として、二度とあのような戦争を起こさない、そのためにも、しっかりとした抑止力を高めていく、不戦の誓いをあらためてさせていただきたいと思っております。

(以上)

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