防衛大臣記者会見概要

平成30年6月19日(08時41分~08時49分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:米韓合同軍事演習が正式に中止と発表になりました。これについて受け止めをお願いします。

A:本日、米韓の国防当局は、今年8月に予定されております、定例の米韓合同演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」の計画を停止する旨発表したと承知をしております。本件については、14日のマティス国防長官との電話会談の際、このような方向で調整中である旨内報を受けておりました。今般、必要な調整が整い、発表されたものと理解をしております。防衛省としては、今回の米韓合同演習の停止については、先の米朝首脳会談の成果を受け、これから外交が北朝鮮問題を解決に導こうとしている、そのような中で、米韓の防衛当局が外交努力をいかに下支えするかといった観点から判断されたのではないかと受け止めております。政府としては、在韓米軍を含むアジア太平洋地域の米軍の抑止力は、地域の平和と安定に不可欠なものであり、また、米韓合同演習は、地域の平和と安定を確保していく上で、日米共同演習及び日米韓3ヶ国の安全保障・防衛協力と並び重要な柱であるとの認識の下、わが国を含む地域の平和と安定のため、引き続き、米国及び韓国と緊密に連携していく考えであります。

Q:有事への即応性が低下する懸念がありますが、これについてどのようにお考えでしょうか。

A:現在、米朝の間で交渉が続けられているということでありますので、その交渉の進展を見ながら、米韓で調整していくことだと思っています。

Q:非核化が前進しない中での安全保障面での圧力緩和という流れですけれども、これについての懸念もマティス国防長官との電話会談などで払しょくされていると考えてよろしいでしょうか。

A:今、外交当局が非核化に向けた具体的な議論を進めているということでありますので、交渉を下支えするという意味で、米韓の外交当局含め、米韓政府が今回の演習について、検討したものだと思います。

Q:大臣としては、今回の米韓防衛当局の判断というのは適切だとお考えでしょうか。

A:米韓当局の演習でありますので、米韓当局の中で決めていくものだと思っておりますが、私どもとしては、米韓演習というのは、重要な意味があるものだと認識をしております。

Q:日米韓、特に防衛当局では、これまで具体的な行動がなければ見返りもないということで一致してきたと思いますけれども、今回、まだ具体的な行動がない中で、このような重要な演習を中止というのは譲歩しすぎではないかと思うのですが、そこはどのようにお考えでしょうか。

A:米韓での調整をされた結果だと思っていますが、やはり、米韓当局として、北朝鮮の核放棄に向けた動き、それについて後押しをする、そのような意味合いがあっての対応ではないかと思っています。

Q:一般論として米朝会談を受けて、朝鮮半島有事のリスクというのは、かつてよりは低くなっていると見ていらっしゃいますか。

A:私どもとしては、脅威見積りは依然変わっていないと思います。北朝鮮は、まだ具体的な行動を起こしておりません。ただ、米朝首脳会談を受けて、交渉している最中でありますので、その中で、今、北朝鮮が交渉の中でいきなり、例えば、弾道ミサイル実験や、核実験をするなど、常識上は考えにくいと思います。ただ、私ども防衛当局は、引き続き、警戒監視に必要な体制をとっていきます。

Q:今の大臣の発言を聞くと、積極的に賛成しているとは聞こえないのですけれども、見解はどうでしょうか。

A:防衛当局は、やはり北朝鮮の動きに対して、警戒感を常に持っておくということが大事だと思っておりますので、そこは外交当局と防衛当局の役割の分担だと思いますし、私どもとしては、まだ北朝鮮が具体的に核・ミサイルに関して、具体的な行動をとっていないということでありますので、そこは注視をしていきたいと思っています。

Q:米朝会談から今日で1週間です。米韓が軍事演習中止で合意したと、具体的な動きを見せる中で、北朝鮮は全く具体的な動きは出てこない、北朝鮮が米朝合意を守ると信頼に足ると大臣はお考えですか。

A:北朝鮮の考え方は、私がコメントすることではないと思いますが、少なくともトランプ大統領は、金正恩委員長が核に関して、しっかりとした放棄に向けた動きをするということを確信して、おそらくこのような行動をとっているのだと思ってます。もし、このような信頼を裏切ることになれば、それは、私ども大変大きな問題に繋がると思っていますので、北朝鮮はしっかりと非核化に向けた動きをするべきだと思っております。

Q:重要な柱の、日米、日米韓の枠組みの演習に関しては、今回、影響を受けないという理解でよろしいでしょうか。

A:米側の発表にもありますように、朝鮮半島以外の演習に関しては、何ら変更はないということでありますし、私どもとしては、先般のマティス長官との会談の中でも、日米の演習はしっかりやっていくということを確認しております。

Q:弾道ミサイルの追跡訓練など、日米韓3ヶ国で実施している訓練がありますが、こういったものは影響を受けないという理解でよろしいでしょうか。

A:通常どのようなタイミングで行うかということは、日米韓3ヶ国で調整して行っていますので、これからも日米韓3ヶ国の連携は強化していきたいと思っています。

Q:大阪北部地震ですけれども、今日の自衛隊の対応等あればお願いします。

A:本日も、大阪府吹田市、箕面市及び高槻市におきまして、給水活動を継続的に実施するという報告を受けております。給水箇所6ヶ所を8ヶ所に増やし、しっかり対応していくと報告を受けております。

Q:給水以外の支援というのは、まだ特にないのでしょうか。

A:今のところ、自治体から給水以外の支援要請は来ておりませんが、私ども、今後、避難所への入浴支援、あるいは物資の輸送支援等要請があれば、速やかに対応できる態勢は準備しております。

Q:イージス・アショアの件ですが、今週末に秋田、山口と防衛局の方が説明に行かれると思うのですが、地元から不安や懸念の声が聞かれていますが、防衛省として、さらに説明を重ねられる御予定はありますでしょうか。

A:6月17日の日曜日でありますが、防衛省の事務方から秋田市住民の方々に対して、イージス・アショアの配備候補地及び今後の調査について、2時間ほど説明をさせていただきました。その際、秋田市の住民の方々から、学校、住宅等の近傍を配置候補地とした理由、周辺情勢の変化を踏まえたイージス・アショアの必要性、電波に関する人体等への影響などの御質問や御懸念の声があった旨の報告を受けております。防衛省としては、地元の方々の御懸念を少しでも払しょくできるよう、今後とも、説明の機会をいただき、地元の方々に繰り返し丁寧な説明をしていきたいと思っております。また、私としても、地元の不安も踏まえ丁寧な説明を行うことが必要であると考えております。現在、できるだけ早いタイミングで秋田県、そしてもう一つの配備候補地であります、山口県の両県を訪問できるよう調整をしておりますが、地元の御意見や御懸念にしっかりと耳を傾け、今回の配備によって地元の皆様に影響が生じることがないよう、責任を持って対応していきたいと思っております。

(以上)

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