防衛大臣記者会見概要

平成30年3月30日(09時30分~09時39分)

1 発表事項

 なし。

2 質疑応答

Q:先日、北朝鮮の金正恩氏が中国を訪問して、習近平氏と会談し、米国と韓国の段階的措置を前提に非核化の意思を示しましたが、大臣の受け止めをお願いいたします。

A:3月25日から28日まで、金正恩委員長が中国を訪問し、習近平国家主席と会談を行ったと承知しております。わが国としては、重大な関心を持って情報収集・分析に努めているところです。ただ、中国側の発表によれば、金正恩委員長が「朝鮮半島の非核化」について発言をされたとされておりますが、北朝鮮側の発表には非核化への言及は一切ないということです。最近の北朝鮮の変化は、日米、日米韓三ヶ国で協力し、中国及びロシアを含む関係国とも緊密に連携しながら、北朝鮮に最大限の圧力をかけてきた成果です。今後の朝鮮半島情勢を予断することは差し控えさせていただきますが、地域の平和と安定を確保するために、朝鮮半島の非核化が不可欠です。過去の教訓を踏まえると、対話のための対話では意味がありません。北朝鮮による完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法での核・ミサイルの廃棄を実現するために、国際社会が最大限の圧力を維持しなければならないと考えております。

Q:4月1日から米韓合同軍事演習が開催されますが、例年よりも訓練の期間が短い等の変化が報じられておりますが、どのようにお考えでしょうか。

A:米韓合同軍事演習は例年通り行われると承知しております。

Q:例年通りとは言われておりますが、実際には規模等が例年よりも縮小されているのではないかという指摘がありますが、その点についていかがお考えでしょうか。

A:米韓両政府でありますが、3月20日、定例の米韓合同軍事演習を4月1日から例年と同様の規模で実施する旨、発表があったと承知しております。私どもとしては、例年と同様の規模で演習が行われると認識しております。

Q:中国の宇宙実験施設である「天宮1号」の地球への落下が迫っておりますが、防衛省としての対策をお聞かせください。

A:昨日、菅官房長官が発言しているように、日本への落下についての可能性は高くないというお話をされていたかと思いますが、私どもとしては、政府全体としてしっかりと注視をしていきたいと思います。

Q:宇宙ゴミ、デブリの危険性を防衛省としてどのように認識しているか改めてお願いします。

A:宇宙を安定的に利用するために、このようなスペースデブリの状況把握は非常に重要だと思っております。今後、宇宙監視の部分での防衛省の役割も重要だと思っておりますので、その役割のための準備を進めております。なお、予想される被害について、「天宮1号」の燃料及び構成部品は共に再突入の過程でほとんど燃え尽きるため、航空機の運航や地上に被害を与える可能性は非常に低いと承知しております。

Q:2022年度に防衛省内に宇宙監視の専門部隊を創設することを検討されていると思いますが、検討状況と創設の理由をお願いします。

A:先ほどお話をさせていただいたように、宇宙の安定的利用のために、スペースデブリも含めた宇宙状況の監視は、大変重要な役割だと思っております。これは日本だけではなく、国際社会にとって関心の高い分野だと思っておりますし、防衛省としても、JAXA等と協力をしながら、しっかりこの能力を備えていきたいと思っております。

Q:米韓合同軍事演習は、対話が進みつつある局面で行われるということの意味についてはどのようにお考えでしょうか。

A:現在、南北の首脳会談、あるいは米朝の首脳会談等が予定されていていることは承知をしておりますが、いずれにしても、北朝鮮が核・ミサイル開発の政策の変更について言及しているわけではありません。北朝鮮にしっかりとした対応を迫るためにも米韓軍事演習というのは非常に重要な役割を持っているのではないかと思っております。

Q:日本はこれまで、アメリカと共にB-1爆撃機との共同訓練を実施しましたが、こうした活動は続けていかれるのでしょうか。

A:日米共同訓練を行っている目的は、自衛隊の戦術技量の向上、そして日米共同対処能力の向上を目的としております。日米同盟の抑止力・対処力を強化するということは、わが国の安全保障に重要であるという認識で共同訓練を行っており、これからも共同訓練は行っていきたいと思っております。

Q:北朝鮮情勢が動いている中で米国と日本が緊密な連携をしていくことは日本政府として重要だと思うのですけども、大臣がマティス米国防長官と、例えば電話協議であるとか、あるいは直接会って対話というような準備はなさっているのでしょうか。

A:私とマティス米国防長官が直接会議をする機会を持つことは重要だと考えております。

Q:昨日、南北首脳会談が4月27日開催ということで合意されましたが、非核化が議題になるかどうかというのはまだ明確になっていない状況ですが、このことに対して大臣はどのように受け止めてらっしゃいますか。

A:対話のための対話では意味がないということは、日米韓それぞれの国の共通認識だと思います。当然、この南北の首脳会談の中で非核化に向けての議論は行われるものではないかと承知をしております。

Q:先ほど、直接マティス米国防長官とお会いになる機会は重要だとおっしゃいましたが、何か具体的に考えておられることはありますか。

A:現時点で具体的な予定があるわけではありません。

Q:京都大学は軍事研究を行わないと発表しましたが、この発表に関する影響をどのように受けとめていらっしゃいますか。

A:学術界における議論について、防衛省としてコメントすることは特にないと思いますが、他方、わが国の高い技術力は、防衛力の基盤であり、安全保障環境が一層厳しさを増す中、安全保障に関わる技術の優位性を維持・向上していくことについては、将来にわたって、国民の命と平和な暮らしを守るために必要だと思っています。また、近年の技術革新の急速な進展は、防衛技術と民生技術のボーダレス化をもたらしており、防衛技術にも応用可能な先進的な民生技術、いわゆるデュアル・ユース技術を積極的に活用することが重要だと思っております。また、世界的な状況を見れば、例えばインターネット、あるいは様々な、今私たちが日頃の生活で活用している技術というのは、防衛分野技術からスピンオフしたものもかなりあると承知をしております。

Q:名護市への再編交付金について、予算の繰越金等の手続き等はどのようになっていますでしょうか。

A:繰越については、事務的に手続きを行っていると報告を受けています。

以上

ページの先頭へ戻る