防衛大臣記者会見概要

平成30年1月26日(09時42分~09時50分)

1 発表事項

 F-35の三沢配備についてお知らせをいたします。本日、航空自衛隊のF-35A戦闘機が三沢基地に初めて配備される予定です。このF-35Aは、本日9時半に小牧基地を離陸し、11時頃三沢基地に着陸する予定であります。また、F-35Aの部隊は、来年度末までに10機体制になる予定であります。F-35Aは、高いステルス性を有するなど、現在、最も先進的な戦闘機です。近年、周辺国が戦闘機をはじめとする航空戦力の近代化や増強を急速に進めている中、こうした非常に優れた能力を持つF-35Aをわが国に配備することは、わが国の安全保障上、極めて大きな意義があると思っています。また、F-35Aは、防空戦闘のみならず、情報収集・警戒監視、対地・対艦攻撃といった様々な任務を効果的に進めることが可能であるため、陸上部隊と海上部隊との連携も強化されるなど、統合運用能力の強化につながると思っております。さらに、同盟国たる米国もF-35の導入を進めていることから、日米の相互運用能力も強化されます。このようにわが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、わが国の抑止力・対処力強化の観点から、F-35Aの導入は極めて重要であります。今後とも、F-35Aの導入と着実な三沢基地配備を進めてまいりたいと思っております。

2 質疑応答

Q:関連で伺いますけれども、この対地・対艦攻撃等とおっしゃいましたけれども、長い射程のミサイルを載せられることから、敵基地攻撃能力という指摘もありますけれども、この点についての御所見をお願いいたします。

A:今般、一層厳しさを増す安全保障の環境の中で、諸外国の航空能力の進展が著しい中、自衛隊員の安全を確保しつつ、わが国を有効に防衛するため、相手の脅威圏外から対処できるスタンド・オフ・ミサイルを導入することとし、平成30年度政府予算案にJSMの取得経費を計上しております。F-35Aは、その高いステルス性を活かして、対空・対艦・対地攻撃といった多様な任務を遂行することが可能なマルチロール機であります。現在、航空自衛隊はF-35Aに搭載可能な対艦攻撃の装備品を保有しておらず、F-35Aの対艦攻撃能力を発揮することができない状態にあります。すなわち、現状のままでは、F-35Aのステルス性を活かした対艦攻撃を実施することができず、わが国防衛に支障をきたすおそれがあります。この点、JSMはF-35Aに内装可能な対艦ミサイルとして、平成30年度に完成予定であります。JSMのほかにF-35Aに搭載可能なスタンド・オフの対艦ミサイルは現在存在していないことから、F-35Aの能力発揮のためにはJSMを速やかに導入することが不可欠と思っております。いずれにしても、スタンド・オフ・ミサイルの導入は「敵基地攻撃」を目的とするものではありません。「敵基地攻撃」については、日米の役割分担の中で、米国の打撃力に依存しており、これはスタンド・オフ・ミサイルの導入によっても何ら変わることはないと考えております。

Q:今日、日仏「2+2」があります。フランスとの防衛協力の意義、そして今回の一連の会談を通じて期待する成果についてお願いします。

A:日仏外務・防衛閣僚会議「2+2」については、2014年1月にパリで当時私が防衛大臣として対応した第1回の会合を開催して以降、今回4回目ということになります。日仏防衛大臣会談については、昨年6月にシャングリラ会合のサイドで行って以来の開催ということになります。日仏は、共に「太平洋国家」であり、また、自由や民主主義といった基本的価値を共有する「特別なパートナー」であります。国際社会が様々な課題に直面する中、日仏防衛当局のトップ同士で更なる関係強化について話し合うことは、大変意義があると思っています。より具体的には、今般の一連の会合では、双方の安全保障・防衛政策について意見交換を行うとともに、北朝鮮問題を含む地域情勢に関する互いの認識を共有したいと考えております。共同訓練・演習や防衛装備・技術協力といった具体的な協力の推進についても議論し、今後の更なる協力強化を方向付けたいと考えております。なお、今夜予定されております日仏「2+2」の成果については、日仏間で最終的な調整をしているところであり、これ以上の詳細は、相手国との関係もあり、現時点では差し控えさせていただきます。

Q:F-35Aに関連してなのですけれども、ここ数年でFMS取引金額が大幅に増えていますが、これにどう対応していくかということと、また、FMS取引で前払いして払いすぎたお金がなかなか戻って来ずに、その額が数百億円に上っていますけれども、これにどう対処されるのでしょうか。

A:まず、このような最新の装備品は、FMS方式でないと米側から調達できません。また、FMS方式はどの国でも提供されるわけではなく、同盟国など、特に密接な関係である国しか提供されないということであります。ただ、御指摘のように、FMSについては、今まで不透明さがあったり、あるいは装備品が高くなっているのではないかという指摘もありますので、私どもとしては、その透明性を上げてしっかり精査をした上で今後とも導入していきたいと思っています。

Q:沖縄で発生している一連の不時着に関して、米海兵隊のネラー司令官がシンポジウムで「非常に率直に言って不時着で良かった。誰も負傷しなかったし、機体も失わなかった。私は心配していない。」という趣旨の発言をしたそうですが、この点について、受け止めをお願いいたします。

A:沖縄の今回の予防着陸事案ではなくて、海兵隊全体でのことについて言及されたというふうに私どもは承知しております。

Q:AH-1Zの飛行停止要求に関して、米側から何らかの回答はありましたでしょうか。

A:米側の対応については、24日の申入れ直後から事務的に逐次説明を受けておりますが、引き続き技術的な観点からもよく確認をするように指示をしております。いずれにしても、米軍機の飛行に際しては、安全の確保が大前提であり、米軍機による予防着陸や緊急着陸が相次いでいる中、徹底した再発防止のための対策を講ずるよう米側には強く求めてまいりたいと思います。

Q:日本側の飛行停止の要求を無視した形になると思いますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。

A:米側がどういう対応をしているかということについて、逐次米側とやり取りをしております。ただ、私どもとしては、やはり技術的にどうなのかということを再度確認するようなやり取りをしているところであります。

Q:米側は飛行停止に応じるつもりは現時点ではないということでしょうか。

A:実際に飛んでいる状況を見ればそうだと思いますが、ただ、いずれにしても、米側とやり取りをしております。その内容については、技術的なものでありますので、技術的に確認をするようにと指示をしております。

以上

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