MAMOR(マモル)2022年1月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

FEATURE

特集

日本防衛の基幹部隊
「普通科」あっての陸上自衛隊!

自衛隊検定試験2022

検定試験 基礎編

編集後記

編集長 高久 裕

毎年、恒例の「自衛隊検定試験」、もちろん今年もやります。

じつは、この問題を作成するのは大変な作業なのです。編集担当者のみならず、陸・海・空各広報官の方々にも出題案をいただき、時事性を備えているか、自衛隊の理解に繋がるか、などをチェックしたり、趣旨の重複や誤解を与えやすい内容などを除く作業を重ねて最終的に100問になるように厳選していきます。出来上がった問題を、何度も見直しますが、その度に、さまざまな理由で改定が加えられ、最終的に印刷所に入れる直前まで、手が加えられます。それだけに、問題を作った編集者、自衛官は、読者に挑む気持ちになって、皆さんからの応募を楽しみにしています。ぜひ、応募して、マモルからの挑戦を受けていただきたいと願っています。

特集

日本防衛の基幹部隊
「普通科」あっての陸上自衛隊!

ライター 古里 学

レンジャー素養試験の取材で、初めて静岡県の板妻駐屯地を訪れました。入口ゲートを通って振り返ると、目の前に富士山がド~ン。まるで銭湯の壁の絵のような見事な景色です。駐屯地内には桜の木もたくさん植わっていて、こりゃあ春には満開の桜でさぞや見事だろうな、花見に最高じゃん、なんて暢気なことを思っているとグラウンドの片隅から突如「レンジャー!」という大声が。レンジャー教育課程の訓練を受けている隊員たちの一団です。教官たちの容赦のない指導は、遠くから見ても苛烈そのもので、メンタル弱者の自分は思わずブルってしまいました。ここは決して天国ではないんですね、はい。「MAMOR」本誌で「女性自衛官たち」を連載中の杉山隆男氏の『兵士に聞け』には、幹部レンジャー課程の鬼すごい訓練の模様がレポートされています。ぜひご一読を。

フォトグラファー 江西 伸之

撮影は朝早くから始まった。八木さんに全種目を挑戦してもらい紹介するということだったが、きっと全力ではやらないだろうと思っていた。しかし、その予想に反し八木さんは「全力でやります!!」と言い出し、全部やり切ったのだ。これには、周りもびっくりした。

素養試験そのものも十分に厳しいが、あくまでも第一関門にしか過ぎない。その後のレンジャー教育と比べると、、、いや、比べ物にならないのが実際のレンジャー教育だ。(経験者が言うのだから本当だ!)自衛隊を辞め、こうしてカメラマンという別の世界に生きる今も、あの時の仲間たちとは未だに付き合いが続いている。文字通り心身ともに削られるような時間だったが、それ以上に得たものがあることも間違いない。レンジャーを目指す全ての自衛官の健勝を祈念してやまない。

自衛隊検定試験2022

検定試験 基礎編

エディター 菊池 裕太

問題を制作してみると、MAMORに携わりながらも、知らないことだらけだったことに驚きました。防衛白書をパラパラと眺めるだけでも、防衛省・自衛隊がどのような取り組みをしているのか詳しく分かるので、“防衛偏差値”を上げたい方はぜひご一読を。

マニア編では、陸・海・空各自衛隊のマニアックな問題を、3名の方たちと意見を交換しながら試行錯誤して制作しました。私自身、マニアやオタクの気質があるので、どのようなところが好きか聞いたり、さまざまなエピソードを伺っているうち、皆さんの「好き」が生み出す熱量に影響され、結果、難しい問題に仕上げてしまいました。。。

難しい問題も多いと思いますが、発売から応募締め切りまで約1カ月あるので、宝探しのような感覚で、答えを探してみて下さい!

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