MAMOR(マモル)2021年12月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

FEATURE

MAMOR(マモル)2021年12月号

特集

自衛隊もしも行けたらツアー・ガイドブック

Military Report

被弾した滑走路を速やかに復旧せよ
航空自衛隊中部航空施設隊

編集後記

編集長 高久 裕

日本には、“自衛隊員しかいない島”があります。また、鳥取砂丘より広い砂丘を持つ自衛隊の施設もあります。アフリカには自衛隊の唯一の拠点があって、自衛隊員が暮らしています。一般の人では行くことができない、そんな「秘境」に行ってみたいと思いませんか?コロナ禍で、どうせ自由に旅行ができないなら、いっそのこと架空の旅行に出かけてはいかがでしょう?そう考えてマモルでは、一般人はなかなか行くことができない場所のガイドブックを作りました。案内役は、当ツアーのガイドを務める柳原可奈子さん。ぜひ、自宅でバーチャルなツアーをお楽しみください!

特集

自衛隊もしも行けたらツアー・ガイドブック

ライター 臼井総理

今号の特集は、昔情報誌を作っていたときのような懐かしい気分になって作りました。とはいえ、そこは自衛隊オフィシャルマガジン。MAMORらしさ全開の記事に仕上がったのではと自負しています。なかなか以前のように気軽な遠出はできない今日この頃ですが、今回の特集を読みながら、想像力の翼を広げてお楽しみください。

個人的には「軍事遺産」の記事がお気に入りです。ぜひそのうち取材に行きたいなあ…。防衛省さん、各部隊の皆さま、ぜひよろしくお願いいたします!

 
 

Military Report

被弾した滑走路を速やかに復旧せよ
航空自衛隊中部航空施設隊

ライター 古里 学

航空施設隊による滑走路被害復旧訓練は、福島県の陸上自衛隊白河布引山演習場で行われました。東北新幹線の新白河駅から車で30分以上の山また山の中にある広大な演習場の一画に、忽然と姿を現した模擬滑走路。今回の訓練のためにわざわざ作ったとのことでしたが、われわれが到着した時にはすでに実爆後で、滑走路の表面はいくつもの小弾痕(といっても直径数メートル)でボコボコに。近くに川が流れている上に、訓練中は連日午後から土砂降りの雨となり、弾痕の穴は地下水と雨水でため池状態になっていました。これを半日で修復するというのですから、現場を見たときは「マジ、これはムリ」と思ったものです。

しかし当日は、なんと予定よりも1時間も早く復旧完了。最新鋭の重機を投入し、あっという間に元通りにしてしまった航空施設隊のシブすぎ技術に思わず「アッパレ!」でした。なかでもホイルソウが、映画『トランスフォーマー』に出てくるマシンみたいでカッコ良かったです。

カメラマン 荒井 健

この度は急遽代役で撮影に向かわせていただいたので、事前に詳しく説明を受けることができなかったので移動中に受けたのですが、一度爆破させ穴が空いた滑走路に見立てた地面を日中のうちの綺麗な状態にするなんてのは難しいとまず思いました。

山の中にある現場に到着すると驚くくらい大きく深い穴がいくつも空いていて、生まれて初めて見る惨状に「これ直るの?直らないでしょ」と声をだしてました。

近くで見させてもらうと更に「ダメだろこんなに穴が深く空いてちゃ、しかも水も溜まってるしどうするのこれ」状態で疑念しかないなか翌日の決心を待つことに。

朝はドローンを使って最新の解析技術で路面の状態を把握することから入り、普通の道路工事では見たことのない人と重機の密度に驚かされる。

相当訓練してないと危険であるとすぐに分かる程の異空間に。

果たして見事元のツルツルの滑走面を取り戻せるのか?いまだに私は驚いている。

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