MAMOR(マモル)2021年9月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

FEATURE

特集

Special Mission!
自衛隊とアメリカ軍の緊密な関係を探れ!

Military Report

「待て!」と教え導く正しいミサイルの迎撃法
航空自衛隊 高射教導群

編集後記

編集長 高久 裕

アメリカのバイデン大統領が就任後に初めて対面で会う外国首脳に日本の総理大臣を選んだように、いま、日米の同盟関係は戦後最密とも言われています。その背景に、お笑い界の日米同盟こと「パックンマックン」が専門家にするどく切り込んで、日本の安全保障について、分かりやすく解説してもらいました。また、2021年に入って、自衛隊とアメリカ軍の共同訓練も、これまで以上に頻繁に行われるようになりました。どのような訓練が実施され、訓練について、自衛官やアメリカ軍人は、どのように感じているのか、取材しました。日米安全保障条約が締結されて60余年、世界の安定にとって、ますます重要性が増す日米同盟について特集したマモル9月号、ぜひ、ご購読ください。

特集

Special Mission!
自衛隊とアメリカ軍の緊密な関係を探れ!

ライター 古里 学

シュナイダー在日米軍司令官にお話しをうかがうために、横田基地におじゃましました。かなり昔に駅伝大会に出場するために、会場だった相模総合補給廠に行ったことはありましたが、横田基地は初めてです。中に入ると、ここでしかお目にかかることができないアメリカンなものがあちこちに。なかでもいちばん印象に残っているのがファミレスでのお昼ご飯でした。米軍基地の食事はボリュームがすごいとか、パワー爆発的な料理が多いとか、事前にいろいろ聞いたので、ここはやはり肉食ガッツリ系でいこうと、私はステーキのアボカドソース添えを頼みましたが、質、量、味とも噂にたがわぬ内容で大満足でした。ただ、一緒に頼んだブラックベリーティーがデカいジョッキで来たのにはまいった。しかも飲んでいる途中で、お代わりのジョッキがテーブルの上にデンと置かれて、残すのはもったいないと思った貧乏性の私は、おかげでお腹がガボガボになりました。

カメラマン 荒井 健

『同盟』とはなんだろうと思い改めて調べてみると、同じ目的のために同じ行動をとるように約束をするとのこと。

この度のインタビューでは統合幕僚長と在日米軍司令官をそれぞれインタビュー撮影させていただきました。聞こえてくる言葉は難しく、撮影中は空気が張り詰めていましたが、インタビューが終わりお互いのことを話すときは目尻が下がりこちらまで笑顔になるくらい二人の思い出を楽しそうに話してくださいました。

二人にお会いして改めて感じたのは、国と国のつながりは人と人のつながりの蓄積なんだということです。私たちにできることは、国籍や性別などの垣根なく互いを信頼し思いやり約束を守ること。それが積み重なり、これからの困難も乗り越えられる揺るぎない同盟国になれるということです。本誌では、今現在、どのような関係になっているのか、自衛隊から見た米軍と米軍から見た自衛隊とはどのようなものなのか、ニュースでは分からない生の声を掲載しているのでぜひ読んでいただきたいです。

Military Report

「待て!」と教え導く正しいミサイルの迎撃法
航空自衛隊 高射教導群

ライター 臼井総理

私事ながら、私は今年でライター生活四半世紀を迎えた。その中でも「教導」なる言葉は、自衛隊関連以外で書いた記憶がない。辞書には「教え、導くこと」と、キチンと載っているのだが。これもある種の自衛隊用語なのだろう。

それにしても「教導」とは、とても含蓄のある言葉だ。教えるだけにあらず「教え、導く」。自衛隊でも「教える」場所は、各種学校や新隊員育成のための部隊などあちこちにあるが、「教導」と名の付く教導群、教導隊は、それらとは別の存在なのだ。

特に今回の高射教導群の取材では「教導力」を磨くための訓練という、他ではなかなか見られないものに密着。教える側の訓練や苦労を紹介することができた。これぞ他媒体にはない、MAMORならではの記事に仕上がっていると思うので、ぜひ楽しんでいただきたい。

最後に、ご協力いただいた高射教導群の皆様、特に、取材中つきっきりで説明してくださった某隊長に感謝を。部隊のさらなるご活躍に、期待しています!

カメラマン 村上 淳

部隊がある浜松がちょうど梅雨入りしたタイミングでの取材でしたが、並ぶ隊員の間隔や車両の角度から、インタビューをする部屋の背景まで、こちらが思う上をいく部隊側の完璧な準備とサポートのおかげで、順調に取材を進めることができました。部隊の皆様のご協力に深く感謝いたします。

様々な装備品を用い日本の空の防衛を担っている部隊の活躍を、ぜひ誌面でお楽しみください。

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