MAMOR(マモル)2021年2月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

FEATURE

特集

有事に備える日本医療“最後の砦
国民の自衛隊中央病院

Military Report

航空自衛隊 入間基地 警備犬管理班
空飛ぶ自衛隊・警備犬

編集後記

編集長 高久 裕

2020年のクルーズ船で発生したコロナウイルス感染症患者への対処を発端として、自衛隊では毎月のように、コロナ禍に対する災害派遣を実施していますが、最近では、数カ所の地方自治体に自衛隊の看護官が派遣される事態になっています。国難に際して自衛隊はなくてはならない存在だと、あらためて認識しましたが、自衛隊には災害や有事の際に備えた病院があるのです。今月号では、その中枢となる自衛隊中央病院を特集しています。日本医療最後の砦、といわれるゆえんをご覧ください。

特集

有事に備える日本医療“最後の砦”
国民の自衛隊中央病院

ライター 臼井総理

2020年、全自衛隊の中でもトップクラスの注目を集めた「自衛隊中央病院」。一連の新型コロナウイルス関連報道の中で、初めてその存在を知ったという方もいることでしょう。以前MAMORでは自衛隊の「防疫力」を特集しましたが(2020年8月号)、今回再び自衛隊中央病院の「強さ」を知ることができ、個人的にも非常に有意義な機会でした。また、取材に際して、病院長はじめ中央病院の皆さまに、多大なるご助力をいただきました。あらためて、感謝いたします。

今回の記事が、自衛隊中央病院に対する理解促進に寄与することを願ってやみません。

「半分迷彩服、半分白衣」の彼らに、さらなる注目と応援を。

そして私たちも、自分にできることを着実に実行していきましょう。

フォトグラファー 村上 淳

「新型コロナウイルス感染症」の脅威が拡まってからかなりの時間が経ちましたが、今回はその初期の段階から患者を受け入れ、10ヶ月以上経った現在もその最前線にいる自衛隊中央病院を取材させていただきました。

インタビューでお話をお聞きし、全力で業務に就いている医官や看護官たちの姿を取材させていただき、個人的には4月や5月頃に比べて何となく緩みがちになっていた気を、今一度引き締めなくてはと思いました。多忙を極める中、院長を始め取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。そして全国に数多くいる医療従事者の皆様、心から感謝です。

Military Report

航空自衛隊 入間基地 警備犬管理班
空飛ぶ自衛隊・警備犬

ライター 真嶋 夏歩

航空自衛隊入間基地へ「警備犬」の取材に行ってまいりました。

私自身、大型犬を飼っており、犬は大好きです。実は取材前、資料として、災害派遣で活躍した後、殉職した警備犬を描いた漫画を読んだだけで、鼻の奥がつーんと痛み、涙をこらえるのが大変でした。ですから、警備犬に会えるのは楽しみであると同時に、過酷な訓練で消耗する犬の姿は見たくないなと思う気持ちが、半々でした。

実際に警備犬訓練施設を訪れると……目に飛び込んできたのは、ハンドラーである隊員のコマンドに全神経を集中し、嬉嬉として訓練をこなす犬たちの姿。隊員と犬が「人犬一体」となり任務にあたる姿は、堂々として流麗、本当に清々しいものでした。彼らがどれだけ愛情を注がれ過ごしているのか、よくわかります。現在は現役を引退し、新人ハンドラーの訓練相手を務めるマスコット犬・トレビ号の優しく穏やかな瞳も印象に残りました。

カメラマン 荒井 健

キバむき出しで烈火のごとく襲いかかる。

今までもこれからも警備犬の主たる役割は、基地に不審者が侵入したら吠えガブッといくことだし、危険物を発見することだ。さらに近年は土砂災害などの災害派遣時の人命救助も担っている。

アウトドア遊びをする人はわかると思いますが、土などの有機物は結構匂う、災害現場は特に匂いが強烈だと聞くので、鼻が効き要救助者を探し当てる犬はすごい。

なぜ今警備犬が災害現場で必要とされ、空を飛んでまで必要になるのか本誌を読んでいただきたい。

体は大きくキバは鋭いが、噛むのも探すのも遊びの延長で楽しんでいるのではと思える可愛い姿の活躍写真も見ていただきたい。

特に初めて空を飛び降りてくる姿を。

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