防衛力整備計画
別表1 抜本的に強化された防衛力の目標と達成時期

分 野 2027年度までの5年間(※) おおむね10年後まで
我が国への侵攻が生起する場合には、我が国が主たる責任をもって対処し、同盟国等からの支援を受けつつ、これを阻止・排除し得る防衛力を構築 左記防衛構想をより確実にするための更なる努力(より早期・遠方で侵攻を阻止・排除し得る防衛力を構築)
スタンド・オフ防衛能力
  • スタンド・オフ・ミサイルを実践的に運用する能力を獲得
  • より先進的なスタンド・オフ・ミサイルを運用する能力を獲得
  • 必要かつ十分な数量を確保
統合防空ミサイル防衛能力
  • 極超音速兵器に対処する能力を強化
  • 小型無人機(UAV)に対処する能力を強化
  • 広域防空能力を強化
  • より効率的・効果的な無人機(UAV)対処能力を強化
無人アセット防衛能力
  • 無人機(UAV)の活用を拡大し、実践的に運用する能力を強化
  • 無人アセットの複数同時制御能力等を強化
領域横断作戦能力
  • 宇宙領域把握(SDA)能力、サイバーセキュリティ能力、電磁波能力等を強化
  • 領域横断作戦の基本となる陸・海・空の領域の能力を強化
  • 宇宙作戦能力を更に強化
  • 自衛隊以外の組織へのサイバーセキュリティ支援を強化
  • 無人機と連携する陸海空能力を強化
指揮統制・情報関連機能
  • ネットワークの抗たん性を強化しつつ、人工知能(AI)等を活用した意思決定を迅速化
  • 認知領域の対応も含め、戦略・戦術の両面で情報を取得・分析する能力を強化
  • 人工知能(AI)等を活用し、情報収集・分析能力を強化しつつ、常時継続的な情報収集・共有体制を強化
機動展開能力・国民保護
  • 自衛隊の輸送アセットの強化、PFI船舶の活用等により、輸送・補給能力を強化(部隊展開・国民保護)
  • 輸送能力を更に強化
  • 補給拠点の改善等により、輸送・補給を迅速化
持続性・強靱性
  • 弾薬・誘導弾の数量を増加
  • 整備中以外の装備品が最大限可動する体制を確保
  • 有事に備え、主要な防衛施設を強靱化
  • 保管に必要な火薬庫等を確保
  • 弾薬・誘導弾の適正在庫を維持・確保
  • 可動率を維持
  • 防衛施設を更に強靱化
  • 弾薬所要に見合った火薬庫等を更に確保
防衛生産・技術基盤
  • サプライチェーンの強靱化対策等により、強力な防衛生産基盤を確立
  • 将来の戦い方に直結する装備分野に集中投資するとともに、研究開発期間を大幅に短縮し、早期装備化を実現
  • 革新的な装備品を実現し得る強力な防衛生産基盤を維持
  • 将来における技術的優位を確保すべく、技術獲得を追求
人的基盤
  • 募集能力強化や新たな自衛官制度の構築等により、民間を含む幅広い層から優秀な人材を必要数確保
  • 教育・研究を強化(サイバー等の新領域、統合、衛生)
  • 隊舎・宿舎の老朽化や備品不足を解消し、生活・勤務環境及び処遇を改善
  • 募集対象者人口の減少の中でも、専門的な知識・技能を持つ人材を含め、必要な人材を継続的・安定的に確保
  • 教育・研究を更に強化
  • 全ての隊員が高い士気を持ちながら個々の能力を発揮できる組織環境を醸成

現有装備品を最大限活用するため、弾薬確保や可動率向上、主要な防衛施設の強靱化への投資を加速するとともに、スタンド・オフ防衛能力や無人アセット防衛能力等、将来の防衛力の中核となる分野の抜本的強化に重点。