第5回日ASEAN防衛担当大臣会合(概要)

令和元年11月17日
防衛省

 令和元年11月17日(日)12時00分(現地時間)から約50分間、第6回拡大ASEAN国防相会議(以下「ADMMプラス」という。)出席のためタイを訪問中の河野防衛大臣は、第5回日ASEAN防衛担当大臣会合に出席したところ、概要以下のとおり。

  1. (1)冒頭、議長国タイのプラウィット副首相は、これまでの日本のASEANに対する防衛協力に謝意を述べ開会した。
  2. (2)まず河野大臣から、「法の支配」に基づく自由で開かれた海洋秩序は国際社会が手を携えて護り支えるべき国際公共財であること、我が国はこうした考えに基づき、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)というビジョンを掲げてきたことを指摘しつつ、本年6月にASEANが発表した「インド太平洋に関するASEANアウトルック」(AOIP)を全面的に支持し、日本のFOIPとのシナジーを実現するため、ASEANとの協力・交流を強化する旨を述べた。
  3. (3)また、河野大臣から、2016年に日ASEAN防衛協力の指針として「ビエンチャン・ビジョン」を発表して以来、多国間の取組として海軍種間の「乗艦協力プログラム」、陸軍種を中心とした「HA/DR招へいプログラム」、空軍種間の「プロフェッショナル・エアマンシップ・プログラム」の3事業が立ち上がり、二国間の取組としても多岐の分野にわたる能力構築支援事業のほか、防衛装備・技術協力、訓練・演習、人材育成・学術交流等の手段を通じて実践的な協力を展開してきた旨を述べた。
  4. (4)その上で、河野大臣から、日ASEAN防衛協力のモメンタムを一層加速させていくための取組の端緒として、「ビエンチャン・ビジョン」のアップデート版である「ビエンチャン・ビジョン2.0」を発表し、協力の目的・方向性・手段といった基本的な骨格は従来のものを踏襲しつつ、以下3点の新機軸を導入する旨説明を行った。すなわち、第一に「心と心の協力」「きめ細やかで息の長い協力」「対等で開かれた協力」の日ASEAN防衛協力に係る実施3原則の導入、第二に、日本の取組とASEANの中心性・一体性との関係を明確化するものとしての「強靭性」の概念の導入、第三に、AOIPと我が国のFOIPとのシナジーを追求する観点からの、ASEAN諸国及び域外関係国との国際連携を推進する視点の導入という3点である。
  5. (5)ASEAN側の大臣から、「ビエンチャン・ビジョン2.0」に対して歓迎の意が示されるとともに、その下で今後もより実践的な日ASEAN防衛協力を推進することへの期待が示された。