第13回IISS地域安全保障サミット(マナーマ対話)
大野防衛大臣政務官のバーレーン訪問(概要)

 12月10日及び11日、バーレーンにおいて開催された英国国際戦略研究所(IISS)主催の第13回地域安全保障サミット(マナーマ対話)に参加した大野防衛大臣政務官は、第3セッションに参加し、また、当地にて米国、バーレーン、フランス及びエジプトの国防関係者と二国間の会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1 マナーマ対話第3セッション

 河野外務大臣がパネリストとして登壇し、スピーチ内で日本の中東地域における外交努力に触れたが、これに加え、大野政務官から、防衛省が防衛当局として行っている防衛省・自衛隊の取組を紹介。
 防衛省・自衛隊は、イラク人道復興支援活動への自衛隊の派遣といった取組に加えて、海賊対処活動への参加、海上自衛隊艦船による湾岸諸国への寄港及び親善訓練、中東諸国を含む各国若手士官に対する乗艦実習の実施、NBC防衛について極めて高い能力を有する陸上自衛隊化学学校における研修等の取組を通じて、各国軍同士の信頼醸成及び相互理解を促進することにより、地域の平和と安定に貢献していると確信している旨発言。さらに、防衛省・自衛隊として、外務省と緊密な連携を取りながら、こうした中東諸国との各種防衛交流を更に活性化させていきたい旨発言。

マナーマ対話第3セッションの様子

2 アクイリノ米海軍第5艦隊司令官兼連合海上部隊(CMF)司令官

 大野政務官から、中東地域の重要性に触れ、この地域の安定に貢献している先方の活動に敬意を表し、2018年、CTF151へ日本からは3人目となる司令官を派遣する予定である旨を伝えたところ、先方から、司令官の派遣に対し謝辞が述べられ、日本のような高い能力で任務を遂行できる国は限られており、日米間の協力は共通の価値観に支えられた重要なものであるとの認識が示された。双方は、海洋安全保障の分野についても意見交換を行い、引き続き情報共有を含め緊密に協力することを確認。

アクイリノ米海軍第5艦隊司令官兼連合海上部隊(CMF)司令官との会談の様子

3 ジャラフマ・バーレーン国防大臣

 大野政務官から、中東地域、特にバーレーンの重要性に言及し、他の中東諸国に先駆けて締結した防衛協力の覚書に基づき、バーレーンと引き続き防衛交流・協力を進めたい旨発言したところ、先方から、CTF151への要員の派遣のみならず、湾岸危機後にペルシャ湾へ掃海艇を派遣するなどの日本の活動は、バーレーンだけではなく中東地域全体の安定に貢献するものとして、謝意が示された。また、先方から、日本の防衛装備品に係る高い技術力に関心が示されるなど、装備協力に関する意見交換を行った。

ジャラフマ・バーレーン国防大臣との会談の様子

4 ピアトン仏海軍インド洋・UAE管轄統合司令官

 双方は、中東情勢、海洋安全保障等につき意見交換を実施。大野政務官から、中東地域における日仏の防衛協力を発展させるとともに、インド太平洋地域で様々なオペレーションを行っているフランスとの間で共同訓練を含め今後とも協力を進めたい旨発言し、先方から、ハイレベルの対話も引き続き行いつつ、防衛省・自衛隊との関係を継続していきたい旨返答。

ピアトン仏海軍インド洋・UAE管轄統合司令官との会談の様子

5 ケシュキー・エジプト国防大臣補佐

 大野政務官から、本年11月に発生したテロ事件で犠牲になった方々へのお悔やみを述べつつ、2020年にオリンピックを控える我が国にとってもテロへの関心は高く、中東地域とは密接に協力したい旨発言したところ、先方から、テロについては日本と様々な分野で協力していきたいと考えているとの発言あり。また、双方は、中東情勢について意見交換を行い、大野政務官から、エジプトのPKOセンターへの協力を今後とも前向きに検討する旨発言したところ、双方はこの分野での協力を進めることで一致。北朝鮮情勢について、大野政務官から、協力を要請したところ、先方から、日本と協力していきたい旨の発言あり。

ケシュキー・エジプト国防大臣補佐との会談の様子