第17回IISSアジア安全保障会議(平成30年6月2日~3日)

小野寺防衛大臣の第17回IISSアジア安全保障会議でのスピーチの概要

小野寺防衛大臣の第17回IISSアジア安全保障会議でのスピーチの様子(1)

 小野寺大臣から、第2セッションのテーマである「De-escalating the North Korean Crisis(北朝鮮危機の安定化)」についてスピーチを実施した。スピーチでは、北朝鮮問題の解決への取組と、インド太平洋地域の長期的な安定と発展に向けた決意を表明した。

 最初に、北朝鮮による核・ミサイル開発が国際社会全体にとって大きな脅威であることを指摘した上で、国連安保理の制裁決議の履行を通じて国際社会が一致して北朝鮮に対する圧力を続けた結果、北朝鮮が言動に変化を見せ、「板門店宣言文」が発表される等の前向きな動きが出てきた旨述べた。また、6月12日の米朝首脳会談が実施されるのであれば、生物・化学兵器を含む北朝鮮の全ての大量破壊兵器及び全ての射程の弾道ミサイルの完全で、検証可能で、不可逆的な廃棄(CVID)に向けた実質的な進展がみられ、また、日本人の拉致問題を解決する機会となることを強く期待する旨述べた。他方で、これまで北朝鮮は、1994年の米朝「枠組合意」や2005年の六者会合の共同声明で非核化を約束しながら核・ミサイル開発を継続したことに鑑み、北朝鮮が対話に応じることのみをもって見返りを与えるべきでなく、防衛当局には、安保理決議に基づく制裁をくぐり抜ける「瀬取り」への対応等の圧力の維持及びあらゆる事態に備えた抑止力の維持・強化という2つの役割があることを指摘した。さらに、北朝鮮が具体的な措置を取る段階においても、廃棄プロセスの査察と廃棄後の検証、その間の大量破壊兵器の拡散の阻止に対して国際社会が取り組む必要があり、日本も協力を惜しまないことを表明した。

 また、北朝鮮の問題に総力を挙げて取り組むのは勿論であるが、インド太平洋地域の長期的な安定と発展のためには、自然災害、海洋安保、テロなど様々な安全保障上のリスクに地域一体で立ち向かう必要があることを強調した。そしてこの問題に長期的に取り組むためには、現在のインド太平洋地域における防衛当局間の協力関係が、国防の最前線の現場で汗を流す若い士官達にこそ引き継がれていくべきである旨述べ、防衛省・自衛隊として、地域諸国の「絆」を強化するために今後も尽力していく旨表明した。

6月2日から6月3日にかけて、各国国防大臣等との会談等を行ったところ、概要以下のとおり。

小野寺防衛大臣の第17回IISSアジア安全保障会議でのスピーチの様子(2)
小野寺防衛大臣の第17回IISSアジア安全保障会議でのスピーチの様子(3)

二国間会談等

多国間会談等