日伊防衛相電話会談について

2020年5月20日
防衛省
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  標記について、下記のとおり実施されましたのでお知らせします。

 2020年5月20日18時00分から約40分間、河野防衛大臣とグエリーニ伊国防大臣との電話会談が行われました。

  1.  冒頭、河野大臣からグエリーニ大臣に対し、イタリアにおける新型コロナウイルス感染症の犠牲者に対するお悔やみを述べ、これに対し、グエリーニ大臣から謝意が述べられました。両大臣は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大している現状を踏まえ、防衛当局の役割等について意見交換を行いました。河野大臣からは自衛隊のダイヤモンド・プリンセス号における活動や自衛隊中央病院の症例分析等について資料(別添)を用いながら説明を行うとともに、現在実施中の水際対策強化及び市中感染拡大防止のための活動や、これまでの活動中隊員に一人も感染者を出していない自衛隊の感染予防策等について説明を行いました。また、グエリーニ大臣から、イタリアにおける最新の状況・取組について、イタリアでは、患者隔離装置を用いた輸送、公共医療システムに対する医療支援、野戦病院の提供及び領土内の管理に係る支援を含む様々な活動において、イタリア軍が新型コロナウイルス感染症危機の初期段階から重要な役割を果たしてきた旨説明がありました。
  2.  さらに、両大臣は、日伊両国にとって共通の関心である地域情勢について意見交換を実施しました。この文脈で、河野大臣は力を背景とした一方的な現状変更の試み、また、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対し、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であるという考えを述べました。グエリーニ大臣は同意するとともに、テロとの戦い、国際犯罪、そしてとりわけ日伊それぞれの関心海域における海洋法に関連した法の支配の完全な適用を含む、世界の安全保障へのイタリアのコミットメントについて言及しました。
  3.  さらに、両大臣は、二国間の防衛協力・交流等についても意見交換を行いました。河野大臣からは、これまでの世界の平和と繁栄を支えてきた自由で開かれた国際秩序が揺らぐことがないよう、価値や利益を共有する諸外国との間で一層の連携が必要である旨指摘しました。また、両大臣は、感染症の状況を踏まえつつ、両国が隙のない防衛態勢を維持していくことの重要性を表明しました。特にグエリーニ大臣は、日伊それぞれの海軍種が商船の安全な航行の確保のため、またより広い意味では海洋法の遵守のために効果的に協力しているアデン湾及びインド洋において、日伊が共に海賊対処に従事していることが共通の利益であることを強調しました。さらに、今年は、ローマ・東京間横断初飛行100周年という記念の年であり、両大臣は、両国の空軍種間での協力が進展していることを歓迎するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、日伊防衛協力・交流を継続・強化していくことの重要性を指摘しました。両大臣は日伊二国間でこれまでに成し遂げた協力の成果を確認するとともに、防衛装備・技術協力の分野を含め、今後一層協力を拡大する意思を示しました。
  4.  その上で、両大臣は、新型コロナウイルスの感染が拡大する現状を踏まえ、次の3点について一致しました。
  1. (1)一刻も早い新型コロナウイルス感染症の終息に向け、防衛当局として感染症対策を行う中で得られた情報・教訓・知見を共有していくこと
  2. (2)防衛当局の役割等の観点から、現状の課題に関する認識や感染症の拡大が各国の防衛政策に与え得る影響に関する認識を共有していくことの必要性
  3. (3)防衛当局間のコミュニケーションを継続するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向け、防衛協力・交流を引き続き強力に推進していくこと