日印防衛相会談 共同プレスリリース(仮訳)

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  1. ラージナート・シン・インド国防大臣は、岩屋毅日本国防衛大臣の招待で、2019年9月2日から3日までの間、相互訪問の一環で日本を訪問中である。両大臣は2019年9月2日、東京にて、年次日印防衛相会談を行い、また同日、シン大臣は安倍晋三内閣総理大臣への表敬を実施した。
  2. 両大臣は、昨年10月の日印首脳会談で、両首脳が、自由で開かれたインド太平洋に向けて協働していくという揺るぎない決意を改めて述べた点に留意した。また、両首脳は、共通の安全保障のための防衛協力を育むことにおいて、進展があったことに満足の意を示すとともに、日本とインドとの間の戦略面及び防衛面での協力をさらに深化させるという願いを再確認した。
  3. このような文脈において、両大臣は、インド太平洋地域の平和と繁栄に向けて協力を推進するために、年次の日印首脳会談前の本年中に、初めてとなる日印外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を実施する意向を確認した。
  4. 両大臣は、昨年10月の首脳会談における、日印物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた交渉開始の発表以降、協議が進展していることを歓迎した。
  5. 両大臣は、インド洋と太平洋の平和と安定が、インド太平洋地域及び国際社会の繁栄を確保する上で重要であると認識し、朝鮮半島や南シナ海の動向を含むインド太平洋地域における昨今の安全保障情勢について率直な意見交換を実施した。
  6. 両大臣は、昨年署名された「日本国海上自衛隊とインド共和国海軍の間の協力の深化に係る実施取決め」に基づいて、海洋状況把握(MDA)の分野における二国間協力が着実に進展していることを歓迎した。
  7. 両大臣は、昨年末までに全ての軍種間で共同訓練が実施されたことを含め、日印防衛当局間のあらゆるレベルで定期的に交流が行われていることを歓迎し、全ての軍種間で一層具体的な協力を指向していくことを強調し、次の分野における協力・交流を推進することで一致した。
  • (1)陸上自衛隊とインド陸軍の間の交流
    両大臣は、2018年秋に日印間で初めてとなる陸上自衛隊及びインド陸軍の間の対テロ分野の共同訓練「ダルマ・ガーディアン」が実施されたことを歓迎した。両大臣は、第2回目となる本訓練の本年中の実施に向けて準備が着実に進んでいることを留意しつつ、本訓練の定例化に向けて双方が着実な実績を積み重ねていることを歓迎した。
  • (2)海上自衛隊とインド海軍の間の交流
    両大臣は、二国間訓練の重要性に留意し、海上自衛隊とインド海軍の間で、高いレベルでの共同訓練が実施されていることを歓迎した。 両大臣は、日米印3か国間においても、2019年9月末から10月上旬に3か国共同訓練「マラバール2019」が継続して実施されることを歓迎した。また、本年7月に第2回目となる日米印機雷掃海訓練が実施されたことを歓迎し、来年度以降もこの枠組みの下での訓練を継続していくことを希求した。両大臣は、2018年に日印共同訓練(JIMEX)が実施されたことを確認するとともに、同訓練を定例的に実施していくことで一致した。 さらに、両大臣は、多国間訓練へのオブザーバー参加も含めた参加に向けて努力することを確認した。
  • (3)航空自衛隊とインド空軍の間の交流
    両大臣は、2018年12月に初の空軍種における共同訓練「シンユウ・マイトゥリ」が実施され、さらに、第2回目の実施に向けた調整が順調に行われていることを歓迎した。また、2018年12月、米印共同訓練コープ・インディアに航空自衛隊が初めてオブザーバーとして参加したことを歓迎した。両大臣は、戦闘機による協力も含め、空軍種間の交流の範囲及び深さを拡大する重要性を確認した。
  • (4)教育・学術交流
    両大臣は、日本の防衛研究所及び自衛隊幹部学校、インドの国防大学及び国防幕僚学校を含む、双方の国防教育・研究機関への留学生の派遣が定期的に行われていることを歓迎するとともに、今後も継続していくことで一致した。
  • (5)第三国協力
    両大臣は、インド太平洋地域の平和と安定という共通するビジョンを進展させるものとなる様々な手段を通じて、インド太平洋地域の各国との協力を実施する可能性を検討することで一致した。
  • (6)防衛装備・技術分野における協力
    両大臣は、防衛装備・技術分野における協力強化が、日印間の協力をさらに加速させるために極めて重要であることを改めて確認した。この点、両大臣は、2018年11月の国防生産庁長官の訪日や、2019年2月の防衛装備庁長官の訪印といった、防衛装備庁と国防生産庁との間のハイレベル交流が活発に行われていることを歓迎するとともに、第5回防衛装備・技術協力事務レベル協議(JWG-DETC)を今年中早期に開催するために事務レベルでの調整を加速化することで一致した。また、両大臣は、2019年2月にベンガルールにおいて開催された「エアロ・インディア2019」及び第2回日印・官民産業フォーラムが成功裏に終了し、日印の防衛産業間の相互理解が促進されていることを高く評価した。さらに両大臣は、一般的に、また、新たに設置された国防産業回廊において大きな潜在的な可能性を持つインドの国防産業市場への日本の防衛産業の積極的な参画を促進するための方策について、引き続き防衛装備当局間で議論を深めていく意向を改めて確認し、日印の防衛産業団体間の意思疎通の重要性に留意した。インドで開催される国防産業展覧会、DEFEXPO-2020に、日本からの代表団を招待する旨が伝達された。

2019年9月2日 東京

(以上)