小野寺防衛大臣のスリランカ訪問

平成30年8月21日
防衛省

 8月21日、スリランカを訪問した小野寺防衛大臣が、国防関係者等と会談・表敬を行ったところ、概要以下のとおり。

1.シリセーナ・スリランカ大統領

 小野寺防衛大臣は、シリセーナ・スリランカ大統領を表敬し、スリランカ独立70周年の記念すべき年に日本の防衛大臣として初のスリランカ訪問が実現したことへの喜びを表明した。そして、インド洋シーレーンの要衝に位置する重要な海洋国家であるスリランカに、我が国の海賊対処部隊等が頻繁に寄港していることに触れ、共に海洋国家として、日本とスリランカのパートナーシップを一層強めていくことでシリセーナ大統領と一致した。また小野寺大臣は、北朝鮮問題について、国連安保理決議の完全な履行を求める我が国の立場を説明し、シリセーナ大統領は、日本の立場を支持する旨述べた。

2.ウィジェワルダナ・スリランカ国防担当国務大臣(日スリランカ防衛相会談)

 小野寺防衛大臣は、ウィジェワルダナ国防担当国務大臣と、両国間で初となる防衛相会談を実施した。小野寺防衛大臣は、国際社会の安定と繁栄のためには、法の支配に基づく「自由で開かれた海洋」が不可欠との理解のもと、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を進めていきたい旨発言し、両大臣は、北朝鮮を含む地域情勢や二国間の防衛協力・交流等について率直かつ前向きな意見交換を行った。
 両大臣は、2017年4月の日スリランカ首脳会談で、両首脳が、海洋安全保障及び海上の安全における協力と交流を一層促進することで一致したことを踏まえ、防衛当局間においても、同分野の協力を進めていくことを確認した。この観点から両大臣は、本年4月、海上自衛隊がスリランカ海軍を対象に実施した、捜索救難セミナーを始めとする能力構築支援プログラムを歓迎した。ウィジェワルダナ大臣は、今後、陸海空軍のHADR能力の向上を通じてスリランカ軍全体としての能力を高めていきたいと述べ、小野寺大臣もこれを支援する意向を表明した。また、ウィジェワルダナ大臣は、我が国の海賊対処部隊等によるスリランカ寄港時に実施している訓練を継続するとともに、こうした訓練を発展させ、より実践的な訓練を実施していくよう希望を表明した。
 両大臣は、日スリランカ防衛協力・交流において、数年前とは比較にならないほど人的交流が増加していることへの満足の意を共有し、今般の小野寺大臣の訪問を契機として、日スリランカ間の防衛協力・交流の覚書への署名を追求していく意向を確認するとともに、更なる防衛交流・協力を図るため、第2回防衛当局間協議の実施を通じて、両当局間の対話を推進していくことで一致した。
 小野寺大臣は、翌日に予定されているトリンコマリー及びハンバントタへの訪問を楽しみにしている旨述べ、滞在期間中のスリランカ側による丁寧な歓迎と接遇に感謝した。

3.ウィクラマシンハ・スリランカ首相

 小野寺防衛大臣は、ウィクラマシンハ・スリランカ首相を表敬し、スリランカが我が国にとって、自由と民主主義という価値を共有する長年の友人であり、1952年のサンフランシスコ講和条約後、最も早く日本と国交を結んだ国であると述べ、日本の防衛大臣として初のスリランカ訪問が実現したことに感謝の意を表明した。ウィクラマシンハ首相からは、これまで日本がスリランカで行ってきた、幅広い分野の支援に対する謝意が表明されるとともに、今次訪問及び両国間で初の防衛相会談の実施により、両国関係が更に強化された旨の認識が示された。また小野寺大臣は、北朝鮮問題について、国連安保理決議の完全な履行を求める我が国の立場を説明し、ウィクラマシンハ首相は、日本の立場を支持する旨述べた。