日英防衛相会談結果概要

平成28年1月9日
防衛省

 1月9日、中谷防衛大臣は、日英外務・防衛閣僚会合への出席のために来日中のファロン国防大臣との間で防衛相会談を行い、引き続いて昼食会を主催したところ、概要以下のとおり。

1.会談冒頭

 中谷防衛大臣から、日英は共通の価値と目標とともに、国際社会の平和と繁栄に対して積極的に貢献していく意思を共有する戦略的パートナーである旨述べた。さらに、中谷防衛大臣から、昨年11月に発表されたSDSR(戦略防衛・安全保障見直し)において、英国がグローバル・パワーとして引き続き影響力を行使していくことを明確にし、また、日本を「アジアにおける最も緊密な安全保障パートナー」と位置づけたことを高く評価する旨発言した。

 これに対して、ファロン国防大臣から、英国は日本をアジアにおける最も緊密な安全保障パートナーと認識しており、日英2国間の防衛協力関係は、国際社会の平和と安定に大きく貢献するものである旨述べた。また、ファロン大臣から平和安全法制の成立を歓迎するとともに、日本が地域及び世界の平和を確保するため、より積極的な役割を担うことへの支持を表明した。

2.日英防衛協力・交流

 両大臣は、近年の日英防衛協力・交流の着実な進展を歓迎しつつ、防衛・安全保障分野における協力を更に強化するために努力していくことを確認した。両大臣は、防衛装備・技術について、これまで実施してきた2件の共同研究の進捗を確認するとともに、人員脆弱性評価についての新たな共同研究を開始することを確認した。

 また、両大臣は、自衛隊と英国軍の間の交流及び共同訓練を更に進展させていくことの重要性で一致し、2016年に英国空軍機タイフーンの日本への訪問及びペルシャ湾等における国際掃海訓練の機会を活かした2国間の訓練を追求することや、水陸両用能力や対即製爆発装置(IED)能力向上のための協力を検討することを含め、更に協力を発展させていくことを確認した。さらに、両大臣は、サイバーに係る防衛当局間の協力を推進していくことで一致した。

 上記に加え、両大臣は、物品役務相互提供協定(ACSA)の可能な限り早期の締結を目指すことや、共同訓練等を円滑化するための可能な方策を議論していくことを確認した。さらに、両大臣は、日英共同の人道支援・災害救援(HA/DR)に関するASEAN向けセミナーの開催を歓迎し、東南アジア諸国の能力構築のため、防衛当局間のワーキング・グループの新設など、更なる連携を追求することを指示したほか、英国が参加を計画している「パシフィック・パートナーシップ2016」において可能な協力を追求することを確認した。

3.地域情勢等

 両大臣は、東シナ海・南シナ海情勢や北朝鮮情勢等の地域情勢及びテロをはじめとするグローバルな問題について、意見交換を行った。南シナ海情勢について、中谷防衛大臣から、大規模な埋立てや港湾・滑走路建設等が急速なペースで強行されており、現状変更の試みが進められていることに対して懸念を表明した。ファロン国防大臣から、緊張を高める如何なる行動も控えなければならない旨指摘しつつ、国際法に基づき、問題の平和的解決を図っていく必要性を指摘した。

 北朝鮮情勢については、先般の北朝鮮による核実験を巡る状況について意見交換を行い、北朝鮮の行為は国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして断じて容認できないとの点で一致し、日英間でも緊密に情報交換を行い、連携していくことを確認した。

 また、テロについて、両大臣は、あらゆるテロ攻撃に対して強い非難を表明し、国際社会が一致してテロ対策を行うことの重要性を確認した。

(以上)