佐藤防衛大臣政務官のパキスタン・アゼルバイジャン訪問

2013年8月18日~24日の間、佐藤防衛大臣政務官はパキスタン及びアゼルバイジャンを訪問し、両国の政府要人等と会談するとともに、部隊訪問等を実施しました。


ジンナー廟献花(カラチ)

タキシラ重工廠視察(イスラマバード)

アビエフ国防大臣との意見交換(アゼルバイジャン)

アゼルバイジャン軍事大学訪問

佐藤防衛大臣政務官のパキスタン・アゼルバイジャン訪問(結果概要)

平成25年9月2日
防衛省

平成25年8月18日から8月24日の間、佐藤防衛大臣政務官はパキスタン及びアゼルバイジャンを訪問し、両国の政府要人等と会談するとともに、部隊訪問等を実施したところ、概要以下のとおり。

1.パキスタン・カラチ(8月19日)

(1)艦艇部隊視察
 カラチ港に停泊中のパキスタン海軍のF-22P型フリゲート艦(ASLAT)を訪問し、部隊の組織及び実際の任務の状況についての説明を受けた後、隊司令と海軍種間の共同訓練やインド洋における対テロ活動やアデン湾での海賊対策について意見交換を行った。隊司令からは、海上自衛隊がインド洋で実施した補給活動に対して謝意が示された。

(2)ワリス海兵隊司令官との会談等
 パキスタン海兵隊の組織及び任務について意見交換を行った後、海兵隊の実際の主要な任務となっている沿岸警備、パキスタン国内で毎年発生する大洪水に対する災害支援等についてブリーフィングを受けた。

(3)空軍大学校訪問
 学校の沿革、組織、目的、カリキュラム等について説明を受けた後、校内を視察。佐藤政務官から、ハビブ空軍大学校長に対して、昨年4月に北方地域において、治安の悪化により同地域に留め置かれた77人の邦人旅行客をパキスタン空軍に輸送してもらったことに謝意を表明した。

2.パキスタン・イスラマバード(8月20日)

(1)サンディラ海軍参謀長との会談
 海上自衛隊とパキスタン海軍間におけるこれまでの交流実績を確認するとともに、双方から海軍種間の協力関係の更なる進展への期待が示された。また、サンディラ海軍参謀長から、海上自衛隊がインド洋で実施した補給活動に対して謝意が示された。

(2)バット空軍参謀長との会談
 佐藤政務官から、昨年4月に北方地域において、治安の悪化により同地域に留め置かれた77人の邦人旅行客を輸送してもらったことに謝意を表明。バット空軍参謀長からは、パキスタン空軍としても、引き続き、対テロ活動を始め様々な形で、国際社会に協力していきたい旨発言があった。

(3)国防大学訪問
 学校の沿革、組織、目的、カリキュラム等について説明を受けた後、校内を視察。ジャンジュア国防大学校長及びイクバル次期校長との会談では、両国の防衛交流の重要性を踏まえ、今後とも教育・研究機関間の交流を進展させることで一致した。

(4)ムシャヒード・フセイン上院国防・国防生産常任委員長との会談
 ムシャヒード・フセイン委員長から、佐藤政務官のパキスタン訪問を歓迎するとともに、2006年にパキスタン議員団で訪日した際は歓迎を受けて国会議員との懇談など有意義な訪問ができた。貴国はパキスタンにとって重要な国であり、今後とも関係を進展させたい旨発言があった。
 これに対して、佐藤政務官から、2011年の東日本大震災でのパキスタンからの支援、昨年4月に北方地域において、治安の悪化により同地域に留め置かれた邦人旅行者の輸送について謝意を述べた。また、対テロ対策やアフガニスタン・パキスタン情勢について意見交換を行った。

(5)アシフ統参本部参謀長との会談
 アシフ参謀長から、海上自衛隊がインド洋で実施した補給活動に対して謝意が示されたのに対し、佐藤政務官から、今後も訓練・セミナー等を通じ、海軍種間の交流の更なる進展に寄与したい旨発言した。また、シャリフ新首相の演説にあった課題(電力不足、治安維持等)に関するパキスタン軍としての今後の取組みについて意見交換を行った。

(6)マリク国防次官との会談
 佐藤政務官から、東日本大震災でのパキスタンからの支援、昨年4月の邦人旅行者の輸送について謝意を述べた。マリク次官からは、パキスタンで発生した地震(2005年)や洪水(2010年)における自衛隊の支援に対して謝意が述べられた。さらに同次官から、佐藤政務官にとり初めてのパキスタン訪問であることに加え、政務官就任後初めての海外出張先がパキスタンであったことは、貴国政府のパキスタンに対する姿勢を示す強いメッセージであると受け止め歓迎する旨述べられた。
 また、本年2月の海幕長のパキスタン訪問や海上自衛隊のAMAN(パキスタン主催の多国間訓練)への参加など両国間の防衛交流が進展していることを歓迎するとともに、海上自衛隊が行ったインド洋における補給活動がパキスタンを通じて、この地域の安定に寄与したことについて認識を一致した。
 さらに、今後のアフガニスタン情勢や印パ関係について、意見交換を行うとともに、今後、更に両国間の防衛交流を深化させることで一致した。

(7)ターヒル国防生産次官との会談
 ターヒル次官から、パキスタン軍の工廠を中心とした装備品の生産・維持整備等の現状と課題についての説明を受けた。
 また、ターヒル次官から、日本との装備分野での将来的な協力について期待が示されたのに対して、佐藤政務官からは、我が国の武器輸出三原則等の基本政策、民間転用に係る施策、防衛生産基盤の維持の必要性などについて説明しつつ、意見交換を行った。

3.パキスタン・その他(8月21日)

(1)工廠視察
 タキシラ重工廠(戦車等)、兵器廠(弾薬等)、航空廠(戦闘機等)を訪問し、沿革や現況等について説明を受け、装備品等の調達、共同開発、技術者の育成等について意見交換を行った。

(2)第17師団司令部(スワート)訪問
 パキスタン陸軍ヘリMi-17の支援を受け、第17師団司令部(第11軍団隷下)を訪問し、部隊の組織及び実際の任務の状況、特に、アフガニスタンとの国境地域におけるテロリストの社会復帰やインフラ(病院、学校等)再建の取組みについて説明を受けた。

4.アゼルバイジャン「大統領付属戦略研究センター」訪問(8月22日)

 大統領付属戦略研究センターを訪問し、マムマドフ氏ほか研究員らとアゼルバイジャンをめぐる安全保障環境等について意見交換を実施。

5.アゼルバイジャン政府要人との会談等(8月23日)

(1)アビエフ国防大臣との会談
 アビエフ国防大臣から、防衛省高官の初のアゼルバイジャン訪問を歓迎するとともに、この訪問を両国の防衛交流の第一歩として今後交流を進展させていきたい。また、今後の機会を捉えて防衛大臣との会談を行いたいと考えている旨発言。佐藤政務官からは、両国の防衛交流について言及するとともに、2011年の東日本大震災に際してのアゼルバイジャンからの支援について謝意を述べた。
 さらに、アゼルバイジャン周辺の地域情勢や米国、NATO等との関係について意見交換を実施した。

(2)軍事大学訪問
 軍事大学を訪問し、学校の沿革、組織、目的、カリキュラム等について説明を受けた後、校内を視察した。

(3)メフディエフ国防次官との会談
 メフディエフ国防次官から、佐藤政務官の訪問を歓迎するとともに、両国の交流を進展させていきたい旨発言。これに対し、佐藤政務官から、東日本大震災に際してのアゼルバイジャンからの支援について謝意を述べるともに、両国のこれまでの国際協力活動での経験に関して発言した。
 さらに、アゼルバイジャン軍の沿革やアゼルバイジャン周辺の地域情勢について説明を受け、米国、NATO等との関係も含め意見交換を実施した。

(4)アリエフ大統領府副長官との会談
 アリエフ副長官から、佐藤政務官の訪問を歓迎するとともに、今後、両国の交流を進展させるため、政治の側からも支援していきたい旨発言。これに対し、佐藤政務官から、政治、経済、文化及び防衛等の分野における両国の交流の進展を歓迎するとともに、2011年の東日本大震災に際してのアゼルバイジャンからの支援について謝意を述べた。
 また、アゼルバイジャン周辺の地域情勢や米国、NATO等との関係について意見交換を実施した。

(了)