日中防衛相会談(概要)

2019年12月18日
防衛省

 12月18日(水)15時10分(現地時間)から約1時間50分間、中国を訪問中の河野防衛大臣は、魏鳳和中国国防部長との間で日中防衛相会談を行ったところ、概要以下のとおり。

1 総論

  • (1)河野大臣から、尖閣諸島周辺海空域等の東シナ海情勢について、中国軍の活動等について懸念を伝えるとともに、中国側の前向きな対応を強く求めた。その上で、両大臣は、東シナ海の安定の重要性について認識を共有した。
  • (2)両大臣は、昨年からの日中首脳間での往来を経て、日中防衛当局間における相互理解・相互信頼の増進のための交流が、着実に進展していることを歓迎した。
  • (3)両大臣は、引き続き防衛交流を推進し、防衛当局間における相互理解・相互信頼を増進することで一致した。

2 地域情勢

  • (1)両大臣は、北朝鮮情勢に関し、安保理決議の完全な履行の重要性を確認した上で、日中両国共通の目標である朝鮮半島の非核化に向けて、日中間で連携を進めることで一致した。
  • (2)河野大臣から、国際社会の関心事項である南シナ海問題について、係争中の地形の非軍事化の重要性を指摘した。

3 香港情勢

 河野大臣から、昨今の香港の状況について、平和的な話し合いを通じた解決の重要性を指摘するともに、香港の安定維持への期待を述べた。

4 防衛交流

  • (1) ハイレベル交流
    • ア 両大臣は、2020年内の中国国防部長の訪日に向け調整していくことで一致した。
    • イ 両大臣は、各軍種間におけるハイレベルの相互訪問を含む交流を推進していくことで一致した。
  • (2)実務者交流
     両大臣は、適切な時期に、第10回日中防衛当局次官級協議を開催することで一致した。
  • (3)軍種間・部隊間交流
    • ア 両大臣は、自衛隊と中国人民解放軍戦区との交流を今後も継続することで一致した。
    • イ 両大臣は、非伝統的な安全保障分野の諸課題に取り組んでいく重要性について認識を共有し、この分野で対話と交流を進めていくことで一致した。
    • ウ 両大臣は、海軍種間での交流について、本年、双方の観艦式の機会を利用し、艦艇相互訪問が実現したことを歓迎するとともに、引き続き、艦艇相互訪問の継続を含め、海軍種間での更なる信頼醸成に向けた具体的取組について検討を進めることで一致した。
  • (4)海空連絡メカニズム
    • ア 両大臣は、「日中防衛当局間の海空連絡メカニズム」は、2018年6月の運用開始以来、適切に運用されており、日中防衛当局間の信頼醸成及び現場における不測事態発生の回避に重要な役割を発揮していることを確認した。
    • イ 両大臣は、引き続き、両国の信頼醸成に資する形で本メカニズムを運用するとともに、年次会合・専門会合等の機会を通じ、その実効性向上に努力することで一致した。
    • ウ 両大臣は、日中防衛当局間ホットラインに関し、開設に向けた調整が着実に進展していることを歓迎するとともに、早期開設に向けた取り組みを加速することで一致した。

(以上)