(1)東シナ海周辺及び島嶼防衛に係る主要訓練

2020年10月以降実施した主要訓練

 尖閣諸島をめぐる情勢に対しては、冷静な対応を継続しながら、我が国の領土・領海・領空を断固として守るために毅然と対応していく考えです。各自衛隊においては、米軍とも連携しつつ、平素から尖閣諸島周辺を含む東シナ海等において米海軍や米空軍との共同訓練を積極的に実施するとともに、島嶼防衛に係る訓練については、米海兵隊等との水陸両用作戦訓練等を通じてその能力を着実に維持・向上しています。
 これらのほか、東シナ海において、北朝鮮による「瀬取り」を含む違法な海上活動への対応等のため派遣された各国艦艇との間でも積極的に共同訓練を実施し、各国海軍との連携を強化しています。(※実施場所はイメージです。)

陸自の訓練…緑海自の訓練…青空自の訓練…水色統合訓練…紫
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1. 日米共同統合演習(キーンソード)

自衛隊と米軍は、自衛隊の運用要領及び日米共同対処要領を演練し、自衛隊の即応性と日米の相互運用性の向上を図るため、日米共同統合演習(キーンソード(実動演習)、キーンエッジ(指揮所演習))を実施。2020年10月から11月にかけて実施した実動演習(キーンソード21)では、トカラ列島の臥蛇島を利用した日米共同でのMV-22オスプレイによる上陸や護衛艦・戦闘機による沖大東島での射爆撃訓練といった水陸両用作戦訓練などを演練。

2020.10-11

実爆訓練(イメージ)

臥蛇島における訓練

護衛艦「かが」艦上での共同記者会見(2020.10.26)
(左)山崎統合幕僚長
(右)シュナイダー 在日米軍司令官(当時)

「運用と連携の新たな方法を確立する中、こうした演習は日米同盟の強化を示している。新型コロナウイルスが世界的に甚大な影響をもたらしている中でも、日米同盟は衰えることなく、戦い、任務を達成する準備ができている

2.日仏米豪共同訓練(ARC21)

仏軍の練習艦隊「ジャンヌ・ダルク」の訪日の機会を捉え、日仏米豪4か国の共同訓練を実施。陸上自衛隊・海上自衛隊が、九州西方海空域から霧島演習場にまたがる地域において、仏・米・豪軍と島嶼防衛を念頭に置いた着上陸作戦に関する一連の訓練を実施し、「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンを共有する日仏米豪4か国の協力関係の一層の深化を図るとともに、島嶼防衛に係る自衛隊の戦術技量や4か国の連携を強化。

2021.5

3.パシフィック・クラウン21

「クイーン・エリザベス」を中心とする英空母打撃群(CSG21)の日本寄港の機会を捉え、我が国周辺において各種共同訓練を実施。長い歴史と伝統を有する日英防衛協力が「新たな段階」に入ったこと、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化のために英国の関与が強固かつ不可逆的であること、そして日英防衛協力が、我が国の安全保障のみならず、インド太平洋地域と国際社会の平和と安定の確保に資するものであることを示した。(※CSG21:Carrier Strike Group 21)

2021.8-9

4.米国主催大規模広域訓練(LSGE21)

米インド太平洋軍が主催する多国間共同訓練に自衛隊が参加し、前段部分(日米豪:8/2~8/8、珊瑚海からフィリピン東方に至る海空域)と後段部分(日米英蘭:8/24、沖縄南方海空域)において各種戦術訓練を実施。米・英・豪を含む 基本的価値と戦略的利益を共有する国々とともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化のために協働し 、地域の平和と安定に積極的に貢献していることを示した。(※LSGE21:Large-Scale Global Exercise 2021)

2021.8

5.タリスマン・セイバー21

「タリスマン・セイバー」は、豪州で行われる米豪主催の共同訓練。これまで自衛隊は、当該訓練に合わせて水陸両用作戦に係る日米共同訓練を実施してきたが、2021年の訓練では、日米豪英4か国の陸上部隊が着上陸作戦、日米豪韓加5か国の海軍種艦艇が防空戦訓練等を実施。本訓練を通じ、自衛隊の島嶼防衛能力の向上を図るとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けた各国との協力を推進。

2021.6-8

6.日米英蘭加NZ共同訓練

沖縄南西海域において米空母「ロナルド・レーガン」、「カール・ヴィンソン」及び英空母「クイーン・エリザベス」の空母3隻と海自の護衛艦「いせ」などが防空戦訓練などの各種戦術訓練を実施。基本的価値と戦略的利益を共有する米英とともに「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けた結束が不可逆的であることを示した。海自が空母3隻と訓練するのは、2017年の米空母3隻との訓練以来約4年ぶり。

2021.10

7. 日米共同訓練 

第31海兵機動展開隊等との共同訓練

陸上自衛隊が米海兵隊・米海軍との共同訓練を実施。沖縄の金武ブルー・ビーチ訓練場において、CH-47ヘリコプターを使用した着上陸訓練や米艦艇への発着艦訓練を含む水陸両用作戦に係る訓練を通じて、島嶼防衛に係る能力を着実に維持・向上。

2021.1-2

国内における米陸軍との実動訓練(オリエント・シールド21)

陸軍種間の日米共同訓練であり、2021年は、日米の隊員約3,000名が参加する過去最大級の規模で実施。矢臼別演習場において米陸軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)と陸自の多連装ロケットシステム(MLRS)による共同射撃訓練等を実施し、日米同盟の抑止力・対処力を強化。
(※HIMARS: High Mobility Artillery Rocket System, MLRS: Multiple Launch Rocket System)

2021.6-7

8.日米共同訓練

航空自衛隊は、日米共同対処能力及び部隊の戦術技量の向上を図るため、東シナ海等において、米空軍の戦略爆撃機等と編隊飛行訓練等の共同訓練を、また、米空軍・海兵隊の戦闘機等と防空戦闘訓練等を実施。米軍の第5世代戦闘機F-35等が参加して行う共同訓練は、高度な訓練として自衛隊・米軍の即応性の向上に資するもの。

2021.9

2021.12 米空軍提供

9.東シナ海における主要な共同訓練

海上自衛隊は、戦術技量の向上と米海軍との相互運用性の向上のため、東シナ海においても米海軍との共同訓練を積極的に実施。このほか、米沿岸警備隊との共同訓練も実施する等、各種共同訓練を通じて、日米同盟の抑止力・対処力を強化するとともに、日米が共に行動する姿を示している。

日米共同訓練

2021.8

2021.8

日豪共同訓練

2020.11

日加共同訓練(KAEDEX21)

2021.11

◆東シナ海において、北朝鮮による「瀬取り」を含む違法な海上活動への対応等のため派遣された各国艦艇との間でも積極的に共同訓練を実施。


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