BMDシステムを効率的・効果的に運用するためには米国との協力が必要不可欠です。自衛隊は、3自衛隊と在日米軍による「日米共同統合防空・ミサイル防衛訓練」を実施し、自衛隊の統合運用能力や日米共同対処能力を維持・向上しています。また、日米に加えて日米韓の連携も強化するべく、2016年以降、日米韓3か国による弾道ミサイル情報共有訓練を実施しています。
また、航空自衛隊は、PAC-3機動展開訓練を継続的に実施し、全国の自衛隊・米軍施設内のほか一般の施設(公園等)においても実施しており、弾道ミサイル対処能力の向上を図るとともに、国民の安全・安心感の醸成にも寄与しています。
それまで海上自衛隊と米軍が実施していた日米の艦艇による弾道ミサイル対処シミュレーション訓練「BMD特別訓練」を、2017年度からは「日米共同統合防空・ミサイル防衛訓練」と名付けて統合訓練として実施。2018年度以降は3自衛隊が参加の上、在日米軍との間で防空戦闘及び弾道ミサイル対処に係るシミュレーション訓練を実施し、自衛隊の統合運用能力や日米共同対処能力を維持・向上。
画像:朝鮮中央通信
◆日米に加えて日米韓の連携も強化するべく、2016年以降、日米韓3か国による弾道ミサイル情報共有訓練を実施。
期間 | 場所 | 海自艦艇 |
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2016.6.28 | ハワイ周辺海域 | 護衛艦「ちょうかい」 |
2016.11.9-10 | 我が国周辺海域 | 護衛艦「ちょうかい」 |
2017.1.20-22 | 我が国周辺海域 | 護衛艦「きりしま」 |
2017.3.14 | 我が国周辺海域 | 護衛艦「きりしま」 |
2017.10.24-25 | 我が国周辺海域 | 護衛艦「きりしま」 護衛艦「みょうこう」 |
2017.12.11-12 | 我が国周辺海域 | 護衛艦「ちょうかい」 |
2016年の日米韓防衛相会談にて、3か国による初めてのミサイル警戒演習を実施することで一致。それを踏まえ、2016年以降、日米韓3か国の艦船などが弾道ミサイル情報を共有する訓練を実施し、日米同盟の抑止力・対処力を強化するのみならず、日米韓3か国の連携も強化。
航空自衛隊は、弾道ミサイル防衛において重要なPAC-3の機動展開訓練を継続的に実施し、全国の自衛隊・米軍施設内のほか一般の施設(公園等)にも展開。PAC-3を所在基地から展開先に移動させ、器材の展開から撤収までの一連の手順を確認する訓練を通じて、弾道ミサイル対処に係る技量の向上を図るとともに、自衛隊の即応態勢を示すことで国民の安全・安心感の醸成に寄与。