日米防衛相会談の概要

令和4年5月5日
防衛省
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 令和4年5月4日、11時10分(現地時間)から、テタテ(一対一)の会談を含め約75分間、岸防衛大臣とオースティン米国防長官は、米国防省において会談を行ったところ、概要次のとおり。

1 地域情勢等

 両閣僚は、ロシアによるウクライナ侵略は、力による一方的な現状変更であるとともに、国際秩序に対する深刻な挑戦であり断じて容認できないとして、これを厳しく非難した。両閣僚は、引き続き、日米が連携し、ウクライナへできる限りの支援を継続していくことを確認した。オースティン国防長官は、ウクライナへの支援において日本が発揮しているリーダーシップに謝意を述べた。また、岸防衛大臣は、インド太平洋地域と欧州の安全保障は区別して考えることができないとの観点から、欧州の安全保障へのコミットメントを強化していく考えを述べた。
 両閣僚は、自由で開かれたインド太平洋へのコミットメントを再確認するとともに、法に基づく国際秩序を支える規範、価値観、制度を促進する決意を新たにした。
 両閣僚は、東シナ海・南シナ海における威圧的な行動など、インド太平洋地域における中国の最近の行動について議論した。両閣僚は、インド太平洋地域における力による一方的な現状変更を許容しないことを決意し、これを抑止し、必要であれば対処するために連携を強化していくことを確認した。オースティン国防長官は、尖閣諸島は日本の施政下にある領域であり、日米安全保障条約第5条が尖閣諸島に適用されること、尖閣諸島の現状変更を試みる、または、日本の施政を損なおうとするいかなる一方的な行動にも反対する旨を表明した。また、両閣僚は、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調した。
 両閣僚は、北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射や核開発等は、地域と国際社会の平和と安定に対する深刻な脅威であり、断じて容認できないとの認識で一致するとともに、北朝鮮の挑発行動に対しては、日米、日米韓で緊密に連携していくことを確認した。
 さらに、両閣僚は、豪州、インド、東南アジア、太平洋島嶼国及び欧州諸国といった地域内外のパートナー国との防衛協力を強化していくことで一致した。

2 日米防衛協力

 両閣僚は、急速に厳しさを増す安全保障環境の中、本年1月の「2+2」においても確認した日米同盟の抑止力・対処力の強化に向けた取組を速やかに具体化していくことで一致した。
 岸防衛大臣は、国家安全保障戦略等の策定を通じた、日本の防衛力の抜本的強化に対する断固たる決意を述べた。オースティン国防長官は、これを歓迎するとともに、両閣僚は、双方の戦略を緊密な協議を通じて擦り合わせていくことを確認した。
 オースティン国防長官は、日本に対する核を含めた米国の拡大抑止のコミットメントは揺るぎないものである旨を述べた。岸防衛大臣は、現下の国際情勢において核抑止が信頼でき、強靱なものであり続けるためのあらゆるレベルでの二国間の取組が従来にも増して重要である旨を述べ、オースティン国防長官との間で認識を共有した。
 また、両閣僚は、日米防衛協力の基盤である情報保全・サイバーセキュリティの重要性を確認するとともに、その強化に取り組んでいくことで一致した。
 両閣僚は、同盟の技術的優位性を確保するため、極超音速技術に対抗するための技術を含め、装備・技術分野での協力をさらに深化させることで一致した。

3 米軍再編/在日米軍

 両閣僚は、普天間飛行場の辺野古移設及び馬毛島の施設整備を含む米軍再編計画のこれまでの取組を歓迎するとともに、今後の着実な進展のため、引き続き日米で緊密に協力していくことで一致した。
 両閣僚は、日米双方が引き続き緊密に連携し、本年、本土復帰50周年を迎える沖縄の負担軽減について、協力を一層加速させていくことの重要性を共有した。

(了)