第74回自衛隊員倫理審査会議事録

1 日時

平成29年10月4日(水)13時30分~14時05分

2 場所

防衛省A棟11階 第1省議室

3 出席者

(委員) 大森会長、髙木委員、立川委員、友常委員
(防衛省) 室伏服務管理官

4 議事

(1)開会の辞

◯ 大森会長
 只今より「第74回自衛隊員倫理審査会」を開催させていただきます。
 各委員におかれましては、ご多忙中のところご参集いただき、誠にありがとうございます。

(2)第73回自衛隊員倫理審査会議事録について

◯ 大森会長
 それでは、本日の議題に入ります。
 議題の1番目は、前回の審査会の議事録のご承認をいただくことです。
 お手元の資料2「第73回倫理審査会議事録」について、案はあらかじめお配りしてありますので、ご質問又はご意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 意見なし。

◯ 大森会長
 それでは、議事録につきましては、特段のご意見もないようなので、承認につきましては、他の議題についての議論を終えた後で、一括して行いたいと思います。

(3)自衛隊員倫理規程違反等に係る処分について

◯ 大森会長
 議題の2番目は、「自衛隊員倫理規程違反等に係る処分について」の報告です。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 それでは、お手元の資料3「自衛隊員倫理規程違反に係る処分について」をご覧ください。
 本件は、自衛隊大阪地方協力本部、自衛隊福岡地方協力本部、陸上自衛隊第5音楽隊、海上自衛隊音楽隊、航空自衛隊北部航空音楽隊の隊員による、自衛隊員倫理規程第5条第1項等に違反する行為につきまして、平成29年7月26日付で減給及び戒告の懲戒処分がなされたことをご報告するものでございます。なお、本件は同日付で対外公表を実施しております。
 本件を踏まえた再発防止策といたしまして、同規程の再周知及び自衛隊員としての職務に係る倫理の保持がなされるよう指導徹底するため、総括倫理管理官である人事教育局長から各倫理管理官宛てに通知文書を発出したところでございます。

 説明は、以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がございましたらお願いします。

◯ 委員
 意見なし。

◯ 大森会長
 それでは、自衛隊員倫理規程違反等に係る処分については、以上とします。

(4)自衛隊員の倫理に関する国会報告について

◯ 大森会長
 議題の3番目は、「自衛隊員の倫理に関する国会報告について」です。
 これは、当審査会として了承する性格のものではありませんが、内容を承知しておく必要があります。
 国会報告は、自衛隊員倫理法第4条の規定に基づき、毎年、自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関する状況及び自衛隊員の職務に係る倫理の保持に関して講じた施策について、内閣が国会に報告するものです。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 お手元に、只今会長からご説明のあった報告書とその概要をまとめた1枚紙をお配りしてございますので、概要の1枚紙にそってご説明いたします。
 趣旨については、会長からご説明のあったとおりでございますが、一般職国家公務員についても、同様の国会報告がなされているところでございます。
 こちらは、倫理法第4条の規定に基づく毎年の報告でございまして、今回が17回目となります。
 内容といたしましては、各種報告書の提出件数、倫理監督官への届出等の状況、懲戒処分等の状況として、懲戒処分を行った実績はないこと及び懲戒処分に至らない処分が1件あったことを報告しています。続いて、政令等の制定又は改廃の状況でございますが、こちらについては該当がないということでございます。そして、最後の倫理法等の適正な運用の確保等のための施策につきましては、倫理週間に実施いたしました措置や平素からの隊員に対する教育等についての記述でございます。
 説明は、以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。ご質問あるいはご意見がありましたらお願いします。

◯ 委員
 意見なし。

◯ 大森会長
 それでは、国会報告については、以上とします。

(5)平成29年度第1四半期の贈与等報告書について

◯ 大森会長
 議題の4番目は、「平成29年度第1四半期の贈与等報告書」の審査についてです。
 この審査は、倫理法第6条の規定に基づいて、5千円を超える贈与等を受けた部員級以上の隊員が提出をした「平成29年度第1四半期の贈与等報告書」について、当審査会が審査を行うものです。
 それでは、服務管理官から説明をお願いします。

◯ 服務管理官
 それでは、資料5「平成29年度第1四半期贈与等報告書総括表」についてご説明いたします。
 平成29年度第1四半期分の件数の合計は143件となっています。平成28年度第1四半期と比較しますと、総数としては平成28年度が274件多くなってございますが、その理由といたしましては、平成28年4月に発生いたしました熊本地震に係る災害派遣に際し、事業者等から防衛省・自衛隊の活動を激励する目的で、飲食物などの激励品を受領したとする報告が多数提出されたためであります。基因別に見ますと、平成28年度は、激励品を受領したとする「物品の贈与」が多かったところですが、それを除きますと、今年度においても昨年度と同様に、「著述に対する謝礼」及び「講演等に対する謝礼」の全体を占める割合が高くなっています。
 基因・機関等別の件数でございますが、陸上自衛隊の41件が最も多くなってございます。
 各機関の報告件数を報告対象となる職員数で割った率でみますと、最も高いのが防衛研究所の23.4%、次いで防衛医科大学校の8.4%、防衛大学校の4.6%となっております。なお、防衛研究所については、一名で何件も重複して報告を出している者がいるため、数値としては高くなっております。
 平成29年度第1四半期贈与等報告書の細部について説明致します。
 まず、番号の1番から6番までは、機関誌の刊行事務局から、フォトサロン、懸賞文の表彰の副賞として賞金を受領したものです。
 7番から17番までは、利害関係のない事業者から、儀礼的な趣旨で来訪に伴う挨拶として日本酒などを受領したものです。最後の17番でございますけれども、こちらは、サッカー観戦チケットの贈与を受けたものでございますが、この贈っていただいた新聞社は、プロサッカーチームのスポンサーをしており、非売品の観戦チケットを、防衛省・自衛隊に限らず広く配布しているというものでございます。
 続きまして、18番及び21番までは、災害派遣活動や訓練における激励の品として受領したものであります。
 22番から37番までは、立食パーティーにおける飲食の提供となっております。
 立食パーティーへの参加については、前回の第73回倫理審査会の審査において、立食形式であり、複数の企業の関係者が出席していたとしても、特定の装備品の製造に関わる共通した利害関係を有する企業の関係者と防衛省関係者のみのパーティーは、国民の疑念や不信を招くおそれがあり、適切ではないため、利害関係者が主催するパーティーの招待を受け、これに出席しようとする場合には、あらかじめ主催者側に他の招待者等を確認し、出席した場合に国民の疑念や不信を招くおそれがないかを確認するよう、事務局より再発防止を徹底するようにご指示をいただきましたので、総括倫理管理官である人事教育局長から、具体的な事例を盛り込んだ形で、平成29年7月28日付通知文書にて周知いたしましたのでご報告いたします。
 では、贈与等報告書の説明を続けさせていただきます。
 22番から35番までは、装備品のロールアウト式典に伴う立食パーティーに参加し、飲食物の提供と贈物の贈与を受けたものです。
 このパーティーの趣旨は、装備品のお披露目の式典という儀礼的なものであり、参加者は約200名で、防衛省以外からは、国会議員、外国政府の関係者などが参加しており、多様な構成となっております。費用は15,950円であり、出席者全員が無料となっておりまして、公務として出席しております。
 36番及び37番につきましては、航空自衛隊の隊員が、公益社団法人の主催した立食パーティーに参加し、飲食物の提供を受けたものでございます。
 このパーティーの参加者は約480名、中央省庁の大臣、国会議員、他省庁職員や各国駐日大使館関係者なども参加しており、多様な構成となっております。費用8,375円は出席者全員が無料であり、公務として出席しております。
 著述に対する謝礼ですが、いずれも利害関係のない者からのものとなっております。
 38番から61番までは、部内の私的サークルが発行いたします機関誌への著述であり、そのあとの62番から70番までは、財団法人・社団法人が発行する書籍への著述、71番から74番までは、新聞社が発行する新聞等への著述、それから75番から82番までは、出版社等が発行する書籍への著述、83番は、学校法人から依頼された論文の執筆でございます。
 84番から96番までは、出版された書籍による印税を出版社等から受領したものとなります。いずれも利害関係のない者からの謝礼となっております。
 97番は、出版社が発刊する書籍の翻訳監修を行ったことに対する謝礼を、利害関係のない出版社から受領したものとなります。
 98番から101番までは、利害関係者である企業等からの講演等に対する謝礼となります。
 防衛医科大学校の教授等及び自衛隊病院の医官は、診療科ごとに薬剤や医療機器の調達に意見を述べることができる権限があることから、製薬会社等と「利害関係あり」となっております。これらについては、いずれも事前に倫理管理官等の承認を得ており、金額も基準の範囲内となっております。
 続きまして、102番から108番までは、財団法人・社団法人からの依頼による講演でございます。
 109番から112番までは、独立行政法人からの依頼による講演、113番から120番までは、大学・学校法人からの依頼による講演、121番から129番までは、企業からの依頼による講演、それから130番から138番までは、NPO法人や病院等のその他の団体からの依頼による講演です。
 139番から142番までは、テレビ会社からの依頼によるテレビ及びラジオへの出演等に対する謝礼です。
 最後に、報告遅延1件について、ご説明いたします。
 本件は、物品等の贈与に関するものですが、本来、平成28年度第3四半期分として、平成29年1月1日から14日までに提出する必要があったものです。
 こちらは、陸上自衛隊の行事に伴い、利害関係のない者から、儀礼的な贈物として受領した酒樽と桝の総額10万1,520円分について、分配した職員一人当たりの金額が5,000円未満のため、贈与等報告書の提出が不要であるとの思い込みから提出をしなかったものの、部内で教育を行った際に提出漏れであることに本人が気づき、今般の提出に至ったものであります。
 今般遅延した者については、初めての遅延であること、遅延の理由に特に悪質性があるとは考えられず、委員の皆様からご異論がなければ、処分に相当しないものと評価してよろしいのではないかと考えております。
 贈与等報告の説明は以上でございます。

◯ 大森会長
 ありがとうございました。
 それでは、ここで贈与等報告書の審査に入らせていただきます。贈与等報告書に関しまして、ご質問、ご意見を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

◯ 委員
 遅延報告の件ですが、ご本人の理解としては、贈与を受けた者が集団であって、一人あたりの金額で割ると少額になるとの判断で、報告書の提出が不要と考えたということでしょうか。

◯ 服務管理官
 はい、一人あたりの金額が少額となることから提出が不要との判断をしたと聞いております。

◯ 委員
 実際の手続きとしては、贈与を受けたことを代表して提出する必要があったということですね。

◯ 服務管理官
 そのとおりです。透明性の確保の観点が必要だと理解しております。

◯ 委員
 その辺を想定している文書等はありますでしょうか。

◯ 事務局
 代表者が提出することについては、昨年の熊本の震災発生後に、激励品が急増するということが予想されましたので、その際に、事例を示して、代表者が適切に報告するようにということで通知文書を発出しております。

◯ 委員
 わかりました。

◯ 委員
 謝礼の中で単価が一番高額のものはどれですか。

◯ 服務管理官
 部外での講演になります。

◯ 委員
 医師のうち、一番高額なものはどれですか。

◯ 服務管理官
 今、申し上げた部外での講演に近いものになろうかと思います。また、防衛研究所の研究者についても、若干、時間単価が高いところです。

◯ 委員
 利害関係者からの依頼については、きちんと精査されておられるのですよね。

◯ 服務管理官
 利害関係者からの依頼については基準額と確認した上で、許可しております。

◯ 委員
 遅延報告については、今回については処分をしないということですが、ご本人に対しては、どのようにフィードバックしているのですか。

◯ 事務局
 本来でしたら、遅延は懲戒処分の対象となりますので、この審議会の結果については、事務局から幕を通じて本人に伝えております。

◯ 委員
 それはどちらの結果であったとしてでもですか。理由もお伝えしているのですか。

◯ 事務局
 はい、そうです。

◯ 委員
 次に遅延をしたら処分になるという警告も含めてですか。

◯ 事務局
 はい。

◯ 大森会長
 講演の時はお休みを取られているのですか。出張届を出されているのですか。

◯ 服務管理官
 平日に講演をする者は休暇処置をしております。

◯ 事務局
 併せて、部外で意見を発表する際は、意見発表の届を出しており、所属長が発表して問題がないかどうかを審査し、許可を得て発表しております。

◯ 大森会長
 では、プライベートの行動になると。

◯ 事務局
 休暇中の行動になるので、移動については、特に出張命令や行動計画はないのですが、部外で意見を発表する際は、事前にこのような内容でこのような発表をしますと届出をし、内容を審査した上で行っております。

◯ 委員
 基準額の定期的な見直しはあるのですか。

◯ 服務管理官
 一般職の基準と同様に必要に応じて見直しを行っております。

◯ 事務局
 今のところ、一般職の基準額についての見直しの話はありません。

◯ 大森会長
 以前と比べて、医師による講演というものが減っているように感じるのですが、何か要因等があるのでしょうか。

◯ 事務局
 講演を自粛しなさいなどの呼びかけは行っておりませんが、製薬会社等の事業者側が、国家公務員を講師に呼ぶ際は、どこまでが許容範囲なのかを配慮しているようであり、実際に事務局にもそのような問い合わせがあります。ですので、推察するに、主催者側も安易に国家公務員に依頼をしてこなくなったのかもしれません。また、倫理法もよく浸透しており、利害関係者からの依頼については、基準内で依頼してきております。

◯ 大森会長
 他にご質問、ご意見等がなければ、贈与等報告書の審査は、以上とします。

(6)議題の採択等について

◯ 大森会長
 それでは、本日審議されました「第73回自衛隊員倫理審査会議事録」及び「平成29年度第1四半期の贈与等報告書」につきまして、各委員に承認をいただきたいと思いますので、サイン又は押印をお願いいたします。

(7)閉会の辞

◯ 大森会長
 次回のスケジュールについては、委員の皆様のご都合を承りつつ、事務局より個別に連絡させていただきたいと思います。
 以上で、本日予定しておりました議題につきましては全て審議が終了いたしました。
 本日は、ご熱心にご審議いただき、誠にありがとうございました。

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