厚木飛行場周辺住民意識調査 報告書ダイジェスト 航空機騒音対策に対する評価

(1)航空機騒音対策の認知度(複数回答)

 国が講じている航空機騒音対策に関する各種補助事業等の認知度について尋ねたところ、「住宅の防音工事」が最も高く、ついで「学校、病院、幼稚園、保育所等の防音工事」、「テレビ受信料の助成」が高くなっており、これはいずれも回答者の身近な生活に関する施策であることによるものと考えられる。
 一方、「住宅等の集団移転先地における道路・上下水道等の公共施設の整備」や「住宅等の移転跡地の緑地帯その他の緩衝地帯としての整備」等の移転関連施策の認知度は全体的に低く、移転補償対象区域にあたるA1地域においても9.2%にとどまっている。

航空機騒音対策の認知度グラフ

(2)住宅防音工事

ア 住宅防音工事の実施状況

 住宅防音工事の実施状況について尋ねたところ、52.9%が実施済みとなっており、「回答者の年代、住宅の建設時期、居住開始時期及び生活環境評価(2)」で述べたように、昭和60年以降に建設された住宅の割合が44.2%であることからも、現時点での住宅防音工事の対象となる世帯が全世帯の半数強であることが伺える。

住宅防音工事グラフ

イ 住宅防音工事の効果

 住宅防音工事実施済の世帯に対し、防音効果について尋ねたところ、回答者全体では、「十分な効果がある」あるいは「ある程度の防音効果がある」の割合は合計で32.1%である。
 地域別にみると、騒音度が高い地域ほど「十分な防音効果がある」あるいは「ある程度の防音効果がある」の合計の割合が低くなっており、A1地域では24.7%にとどまっている。

住宅防音工事の実施効果グラフ

 住宅防音工事実施済の世帯に対し、防音工事実施後の全般的な感想について尋ねたところ、上記防音効果に比べ、「満足」と「まあ満足」の合計の割合が低くなっている。地域別に「満足」と「まあ満足」の割合を比較したところ、おおむね防音効果と同様の地域差がみられる。

住宅防音工事の感想グラフ

 また、防音工事の感想についてその理由を尋ねたところ、「満足」、「まあ満足」と回答している人では「部屋がきれいになり満足」や「防音効果があり満足」などといった意見が多くなっている。一方、「不満」「やや不満」と回答している人では、「防音効果が不足しており不満」や「仕事の質、工期、アフターケア等に関する施工業者への不満」などの意見が多くなっている。

ウ 防音効果不足の理由(複数回答)

 住宅防音工事実施済の世帯に対し、防音効果不足の理由を尋ねたところ、「テレビ・電話等が聞き取りにくかったり、会話・睡眠が妨害されるなど、予想していたほど防音効果がなかった」が最も多く、「NLP等の訓練が実施された時に効果がない」が続いている。これらは、騒音度の高い地域ほど多い。

防音効果不足の理由グラフ

エ 防音工事をしていない理由(複数回答)

 住宅防音工事を実施していない世帯に対しその理由を尋ねたところ、「建設時期を理由に対象とならない」が最も多く回答者全体の約30%となっており、ついで「制度を知らなかった」、「防音工事の効果を期待していない」が多くなっている。
 また、回答中「その他」の中では、「賃貸だから」、「新築だから」を理由に挙げている人が多い。

防音工事をしていない理由グラフ

(3)住宅等の移転

ア 住宅の移転補償区域に対する認知度

 移転補償の対象区域であるA1地域を対象に、移転補償区域に含まれていることを認知しているかについて尋ねたところ、認知している人は8.3%にとどまっている。

住宅の移転補償区域に対する認知度

イ 住宅の移転に対する意向

 更に、A1地域を対象に住宅の移転補償に対する意向を尋ねたところ、移転補償区域に含まれていることの認知度が低いにも関わらず、31.9%が移転を希望している。

住宅の移転に対する意向

ウ 住宅の移転補償に対する要望(複数回答)

 更に、移転補償に際して要望する事項について尋ねたところ、「移転補償に伴う事務手続を簡素化する」、「移転先を国が斡旋する」と回答した人が多い。

住宅の移転補償に対する要望(複数回答)

エ 住宅の移転を望まない理由(複数回答)

 一方、住宅の移転を希望していない理由について尋ねたところ、「通勤・通学などの便がよいから」、「近くで仕事をしているから」、「住宅建築後間もないから」などと回答した人が多い。

住宅の移転を望まない理由(複数回答)

ページの先頭へ戻る