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新しい部隊を志す隊員たち


29.9.7  


新しい部隊を志す隊員たち


1 大村駐屯地所在第16普通科連隊担任の水陸両用に関わる教育・訓練

駐屯地に所在する第16普通科連隊では、上級部隊である師団司令部から命ぜられて、水陸両用の教育・訓練を担任しています。これは、新しく相浦駐屯地(佐世保市)に編成する部隊に異動する際に必要な技術・能力を与えるための教育・訓練で、北部九州各部隊の水陸機動団への異動予定者が大村駐屯地に集まります。

教育・訓練では、泳力を主体に、小型のボートへの搭乗、万が一ヘリコプターが洋上に着水した場合の水中における機内からの脱出等、非常に過酷な内容です。朝は、ボート体操と呼ばれる運動から始まり、技術を習得するために必要な筋力アップが図られます。日中は、様々な泳法の訓練や、戦闘服及び鉄帽などの装具をつけて泳ぐ訓練も行います。水着で泳ぐのと違い、相当の負荷がかかります。

これらの教育・訓練を修了した隊員は、本年度(29年度)末から、本格的に相浦駐屯地に異動することになります。

新しい部隊に異動して、さらに活躍することを期待しています。


2 相浦駐屯地に誕生する新しい部隊

  相浦駐屯地に誕生する新しい部隊は、「水陸機動団(仮称)」と呼ばれています。この部隊は、現在相浦駐屯地に所在する「西部方面普通科連隊」を基盤とした水陸機動連隊を基幹として、約3,000人規模の部隊が予定されています。

  水陸機動連隊は、文字通り海上から陸上に機動して任務を遂行する部隊で、水陸両用戦闘車(AAV)を有する戦闘上陸大隊と連携して行動します。

  この種の部隊は、時代の変化に合わせ、陸上自衛隊では初めて編成する部隊です。新編直後の部隊には、様々な苦労が予想されますが、隊員は、高い志をもって集まってきます。

  新しい部隊に、ご理解をお願いします。


第16普通科連隊長兼ねて大村駐屯地司令

1等陸佐 南野 延寿