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平成29年7月九州北部豪雨災害派遣



                                                                                                             29.7.26

    平成29年7月九州北部豪雨に災害派遣

 7月5日(水)、九州北部の大分県日田市、福岡県朝倉市及び東峰村に1時間60〜100mmを超える豪雨が発生し、19時頃福岡県及び大分県日田市からの要請を受け、災害派遣が開始されました。
 この日昼過ぎの時点で、ひどい大雨でしたが、まさかここまでひどくなると予想することは難しかったことと思います。
 最近の豪雨は、直前まで正確に予想することは難しいと言われています。いつ何時、豪雨に見舞われるかもしれません。我々大村駐屯地所在部隊は、状況の変化に応じ即動できるよう、日々訓練に臨んでいます。

 本災害における大村駐屯地所在部隊の災害派遣は、第4施設大隊が、派遣要請後直ちに部隊を派遣し、被害地域全般にわたり、道路の啓開(土砂の排除)と行方不明者の捜索にあたりました。
 第16普通科連隊は、5日の時点で長崎県壱岐市等において大雨洪水警報が発令されており、災害発生の可能性があったことから、当初、長崎県内の対応のため大村駐屯地で待機、天候が回復傾向に変化した10日(月)から福岡県朝倉市における行方不明者の捜索にあたりました。活動地域は、川の支流沿いにある山あいの地域で、道路、川、棚田、家がどこにあったかわからないくらい土砂で覆われていました。捜索地域への移動も、全面が河原の様なところを濡れながら1〜2時間歩きました。そして、途中からは猛暑の中熱中症を気にしながらの活動となりました。

 被災された地域は、まだ車が走る道路もない地域もあり、家が流されてない方も多数いらっしゃいます。日常の生活を取り戻すには、相当の時間と労力が必要になると思われます。
 現在、入浴支援等を行う部隊による生活支援が行われていますが、早く通常の生活が遅れることを願います。

     
  第16普通科連隊長兼ねて大村駐屯地司令    
            1等陸佐 南野 延寿