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陸上自衛隊の進化と志


30.2.28


陸上自衛隊の進化と志


1 陸上自衛隊の進化(水陸機動団の創隊)
  今年度末、陸上自衛隊として念願の水陸機動団が、佐世保市の相浦駐屯地において創隊します。
  現在、相浦駐屯地には、西方普通科連隊が所在しています。この西方普通科連隊は、平成14年(2002年)に創隊しました。離島防衛の必要性から創隊したものの、一般的な普通科連隊と同じ編成であり、任務は離島防衛であるものの、そのために必要な十分な編成や装備ではありませんでした。
  そのような状態においても隊員は訓練を重ね、次第に必要な装備を充実させ、その能力は、米海兵隊からも評価されるまでになりました。
  そして、この西方普通科連隊を前身として、水陸機動団が創隊するのです。

2 志
  西方普通科連隊の能力が高くなり、水陸機動団が創隊することとなったのは、関係者の中に離島防衛において自らが第一線となり日本国を守るという志があったからだと思います。志がなければ、毎年同じ一般的な訓練を繰り返すだけで進化はなかったでしょう。
  我々を取り巻く環境は、情勢が変わり、技術は進化し、人の能力も進化しています。ですから、訓練の内容も毎年同じであるハズがありません。同じことを繰り返そうとすることは、志がないからです。
  これは、何をするにも共通することではないでしょうか。どんなことに対しても高い志をもっていれば、目の前のハードルを次第に超えることが出来ると思います。
  我々の部隊においても変化を恐れず、目標をしっかりと見定め、高い志をもって日々進化し、状況の変化に対応できる強い部隊の育成を続けて参ります。

第16普通科連隊長兼大村駐屯地司令
1等陸佐 南 野 延 寿