波佐見町

波佐見町(はさみちょう)は、長崎県の中央部にある東彼杵郡に属している。
大量生産に特化した磁器波佐見焼の産地として知られる。長崎県内で唯一、海に面していない市町村である。
その為、長崎県のお盆の行事である精霊流しの風習がない。

波佐見焼
波佐見焼の誕生は今からおよそ400年も前にさかのぼります。
慶長3年(1598)、文禄・慶長の役に参加した大村藩主・大村喜前は朝鮮の陶工・李祐慶兄弟たちを連れ帰りました。
その翌年彼らが波佐見町村木の畑ノ原、古皿屋、山似田に階段状連房式登窯を築き、やきものづくりを始め、ここに波佐見焼は産声をあげたと伝えられています。
はじめは施釉陶器をつくっていましたがその後、磁器の原料が発見されてからは急速に染付と青磁を中心とする磁器生産に移行します。
後に大村藩の特産品に数えられ、江戸後期には日本一の磁器生産量を誇るまでになりました。
生活に根ざした新しい焼物の創造
今では、日用食器の全国シェアー12%をもつ波佐見焼ですが、その中にはグッドデザイン賞を受けている製品もあり、
産地をあげて質の高い製品づくりを目指しています。
波佐見焼の特徴は、透けるような白磁の美しさと呉須 で絵付された染付の繊細で深い味わいにあります。
そして、現代の暮らしと食文化に調和した波佐見焼は、様々なニーズに応じた一般家庭用食器から伝統的で華麗な工芸品、
モダンなデザインのギフト用品まで幅広く生産されています。